CB125Rの馬力は?最高速や加速・新型旧型を徹底比較

CB125R

出典:HONDA公式

街中を軽やかに走り抜けるフルサイズの原付二種として、ホンダのCB125Rは高い人気を集めています。堂々とした車体と上質な装備を持ちながら、排気量はわずか125cc。だからこそ、購入を検討する多くの人がまず気にするのが、CB125Rの馬力ではないでしょうか。

125ccという小さなエンジンで、250ccクラス並みの大柄な車体を本当にきびきびと走らせられるのか。ライバル車と比べて速いのか、それとも力不足なのか。あなたも一度は気になったことがあるかもしれません。

この記事では、歴代モデルの出力の違いから、実際の最高速や加速、燃費、そして競合車との比較まで、CB125Rの馬力にまつわる疑問をまとめて解き明かしていきます。カタログの数字の裏にある本当の実力を、いっしょに確かめていきましょう。

  • 現行モデルと旧型で異なる最高出力とトルクの数値
  • SOHCからDOHCへ進化したエンジンの中身と体感の変化
  • 最高速や加速といった実際の走行性能の実力
  • MT-125やGSX-S125など競合車との違いと選び方
目次
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CB125Rの馬力とスペックの進化

  • 現行モデルの最高出力は15馬力
  • SOHCからDOHC化した新型の進化
  • 新型と旧型で異なる馬力とトルク
  • JC79型とJC91型のスペック比較
  • 実測パワーグラフで見る本当の出力
  • 5インチTFTメーターの2024年モデル

現行モデルの最高出力は15馬力

現在販売されているCB125Rの最高出力は、15PS(11kW)を10,000回転で発生します。これは125ccクラスで許される出力のほぼ上限にあたる数値です。まず結論からお伝えすると、CB125Rは小排気量スポーツとして十分に力強い一台だと言えます。

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なぜこの15PSという数字が意味を持つのでしょうか。理由は、欧州の125ccクラス免許であるA1ライセンスが、最高出力の上限を11kW(およそ15PS)と定めているからです。つまりCB125Rは、法規で許された枠いっぱいまでパワーを引き出している車両になります。同じ125ccのスポーツモデルであるスズキのGSX-R125なども同じ11kWに達しており、この出力はクラスの頂点を争う水準だと考えてよいでしょう。

具体的な使い勝手として、8,000回転で最大トルクを発生する特性のおかげで、発進からの押し出しに不足を感じる場面はほとんどありません。信号待ちからのスタートで四輪の流れをリードすることも難しくないのです。単気筒エンジンはトルクの立ち上がりが早く、低回転からでも力を発揮しやすい構造をしています。だからこそ、発進でエンストしないかと神経を使う必要が少なく、初めての一台としても付き合いやすいのです。

免許の区分についても触れておきましょう。CB125Rは道路運送車両法では原付二種にあたり、道路交通法上は普通自動二輪車として扱われます。運転には小型限定普通二輪免許以上が必要ですが、車検はなく、税金や任意保険の負担が軽い点は見逃せない魅力です。ファミリーバイク特約を使える場合もあり、維持のしやすさと走りの楽しさを両立できるのが、このクラスならではの強みだと言えるでしょう。

ただし注意したい点もあります。15PSはあくまで125ccという排気量の枠内での最高値です。高速道路を走れるわけではなく、80km/hを超える速度域では加速の伸びが穏やかになります。パワーに過度な期待をしすぎると、物足りなさを感じる可能性もあるでしょう。

SOHCからDOHC化した新型の進化

CB125Rの馬力を語るうえで欠かせない転換点が、2021年に行われたエンジンの刷新です。この変更で、エンジンの形式そのものがSOHC2バルブからDOHC4バルブへと変わりました。125ccクラスでエンジン形式まで作り替える例は珍しく、かなり思い切った進化だったと言えます。

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DOHCとは、吸気と排気のバルブをそれぞれ独立したカムシャフトで動かす構造のことです。バルブの数も2つから4つへ増えたことで、空気と燃料を効率よく取り込み、燃えたガスをスムーズに排出できるようになりました。結果として、高回転域までよどみなく回るエンジンへと生まれ変わったのです。

実際に乗り比べたインプレッションでは、低回転から中回転の力強さに加えて、7,500回転あたりからのもうひと伸びが増したと評価されています。単気筒エンジンでありながら、まるで複数気筒のように滑らかに高回転まで反応するフィーリングは、多くのライダーを驚かせました。あなたが街乗りで7,000回転前後を目安にシフトアップしていくだけでも、走らせる充実感を味わえるはずです。

単気筒エンジンにつきものの振動も、適切に抑えられています。始動してスロットルを大きく開けた瞬間から鋭く吹け上がる一方で、低回転で急にクラッチをつないでもギクシャクしにくい、という扱いやすさも兼ね備えています。パワーが出てくるのはおよそ8,000回転からで、そこから排気音が高まりながら1万回転を超えて気持ちよく回り切ります。高回転を常用して走る楽しさを、街中でも安全な範囲で味わえるのは、小排気量スポーツならではの特権ではないでしょうか。

ちなみに、旧型のSOHCエンジンも決して悪い出来ではありませんでした。街中でよく使う低回転域の扱いやすさには定評があったのです。新型はその素性の良さを保ちつつ、高回転側の伸びを大きく上乗せした、と考えると分かりやすいでしょう。

新型と旧型で異なる馬力とトルク

新型と旧型で異なる馬力とトルク

Ride Style・イメージ

前述の通り、CB125Rは2021年のマイナーチェンジで出力が引き上げられました。ここでは、その数字がどれほどの差なのかを整理しておきます。旧型の最高出力は13PS、新型は15PSで、差は2PSです。

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たった2PSと感じるかもしれません。しかし小排気量車にとって、この2PSは想像以上に大きな意味を持ちます。13PSから15PSへの向上は、割合にすると約15%のパワーアップにあたるからです。仮に100馬力のバイクが115馬力になったと考えれば、その変化の大きさがイメージしやすいのではないでしょうか。

あわせて見ておきたいのが最大トルクの扱いです。加速の力強さに直結する最大トルクは、旧型の2018年モデルが1.0kgf・m(10N・m)だったのに対し、現行の2024年モデルは1.1kgf・m(11N・m)とされています。旧型と比べると、およそ1割ほど高まった計算になります。なお、2021年の発表時には1.2kgf・m(12N・m)と公表されていましたが、その後の仕様の整理で現行値は1.1kgf・mになっている点は覚えておきたいところです。発生回転数はいずれも8,000回転で変わらず、扱いやすさはしっかり保たれています。

一方で、良いことばかりではありません。新型は装備の充実などにより、車両重量が旧型より3kg増えています。ただ、増えた重さはパワーアップで十分に相殺されており、体感としては重さを感じさせないという声が多く聞かれます。

JC79型とJC91型のスペック比較

CB125Rには、型式という車両を識別する記号があります。旧型はJC79型、新型はJC91型と呼ばれ、この2つで中身が大きく異なります。ここでは主要な諸元を表にまとめました。数字で並べて見ると、進化のポイントがはっきりと分かります。

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項目 旧型 JC79型(2018年〜) 新型 JC91型(2021年〜)
エンジン形式 水冷4ストロークSOHC2バルブ単気筒 水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒
総排気量 124cc 124cc
ボア×ストローク 58.0mm×47.2mm 57.3mm×48.4mm
圧縮比 11.0 11.3
最高出力 13PS/10,000rpm 15PS/10,000rpm
最大トルク 1.0kgf・m/8,000rpm 1.1kgf・m/8,000rpm(2024年現行)
車両重量 127kg 130kg

前述の通り、出力とトルクの向上は数字に表れています。加えて注目したいのが、ボアとストロークの変化です。旧型はボアが大きくストロークが短い設定でしたが、新型はわずかにストロークを長くしています。この見直しにより、燃焼室の形が理想に近づき、トルクの出しやすさが高まったと考えられます。圧縮比も11.0から11.3へ引き上げられ、燃焼効率が向上しました。なお前述の通り、新型の最大トルクは2021年の発表時が1.2kgf・m、2024年の現行仕様が1.1kgf・mとされている点は押さえておきましょう。(参照:Honda公式サイト)

実測パワーグラフで見る本当の出力

カタログ上は15PSと書かれていても、実際に測定するとどれくらいの数値が出るのでしょうか。結論から言えば、CB125Rはカタログ値にかなり近い実力を持っています。とはいえ、測定環境によって数字は変動する点を最初にお伝えしておきます。

あるマフラーメーカーがベンチテストで計測したところ、CB125Rはおよそ14.6馬力を記録したという報告があります。これはカタログ値の15PSにほぼ届く水準です。同じ環境で測ったGSX-R125をコンマ6馬力ほど上回っていたともされており、実測の面でもクラス上位の実力を備えていることがうかがえます。

なぜカタログ値と実測値にわずかな差が出るのでしょうか。理由は、測定する機械の種類や気温、湿度、個体差などによって数値がぶれるためです。一般に、後輪で測る実測パワーはエンジン単体の公称値より低く出る傾向があります。ですから、14.6馬力という数字はむしろ優秀な結果だと受け止めてよいでしょう。

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測定に関わった作り手からは、エンジンが非常に静かだという感想も出ています。高回転まできれいに回りながら、耳障りな雑味が少ないという評価は、日常でも扱いやすいエンジンであることの裏づけになります。数字としての馬力だけでなく、こうした質感の高さもCB125Rの魅力の一部だと言えるのではないでしょうか。

数字を読むときのコツは、絶対値だけで判断しないことです。同じ条件で測ったライバル車との比較や、車体の軽さと合わせて考えることで、そのバイクの本当の速さが見えてきます。CB125Rは実測でも堂々とした結果を残しています。

5インチTFTメーターの2024年モデル

ホンダは2024年4月にもCB125Rへ改良を加えました。エンジンの出力や基本設計は受け継ぎつつ、ライダーが目にする情報まわりを大きく近代化したのが特徴です。最も目を引く変更は、大型スポーツモデルに引けを取らない5インチのフルカラーTFT液晶メーターの採用でしょう。

この高精細な画面には、回転計や速度計だけでなく、瞬間燃費や平均燃費、燃料消費量といった多彩な情報が表示されます。レイアウトはバーグラフ式、円形タコメーター式、速度を大きく示すシンプル式の3種類から選べ、背景色も明るさに応じて切り替えられるようになりました。さらに、左手側には直感的に操作できる4方向のセレクトスイッチが新設され、夜間でも扱いやすいLED照明を備えています。

カラーリングにも手が入りました。爽やかな新色が加わったほか、既存の黒系のカラーはシュラウドやフロントフォーク、ホイールまで黒でまとめられ、ネオスポーツカフェらしい引き締まった見た目へと磨かれています。見た目の完成度が上がったことで、街に停めたときの存在感もいっそう増した印象です。

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一方で、注意しておきたい点もあります。新色の追加や装備の充実と引き換えに、価格は改良前の473,000円から528,000円へと上がりました。物価の上昇やメーターの高機能化を踏まえれば納得できる範囲ではありますが、予算を組むうえでは頭に入れておきたいところです。快適さと価格、あなたはどちらを重く見るでしょうか。

CB125Rの馬力を活かす実力と比較

CB125Rの馬力を活かす実力と比較

Ride Style・イメージ

  • CB125Rの最高速はどこまで出る?
  • 0-100km/h加速と実走の俊敏性
  • MT-125やGSX-S125との比較
  • ラジアルタイヤが生む接地感
  • パワーと両立する優れた燃費
  • 新基準原付でCB125Rは乗れる?
  • 中古とレッドバロンの噂の真相
  • 総括:CB125Rの馬力は?最高速や加速・新型旧型を徹底比較

CB125Rの最高速はどこまで出る?

CB125Rの最高速は、条件が整えばメーター読みでおよそ120km/hから136km/h前後に達するとされています。ただし、この数字をそのまま鵜呑みにするのは禁物です。バイクのメーターは安全のため、実際の速度より高めに表示される仕組みになっているからです。

サーキットで伏せ姿勢をとって計測したテストでは、実測でおよそ121km/hだったという報告があります。別の検証でも実測126km/h程度という数字が示されており、実力値としてはおおむね120km/h台とみておくのが現実的でしょう。YouTubeなどで135km/hといった数字を見かけることもありますが、これにはメーター誤差が含まれている可能性が高いと考えられます。

速度域が上がるほど、125ccの物理的な壁も見えてきます。80km/hを超えたあたりから空気抵抗が急に増し、速度の伸びは穏やかになります。もっとも、わずか124ccのエンジンで実測120km/h超を出せること自体、驚くべき性能です。100km/h付近でも車体が不安定にならない安定感があり、恐怖を感じずにアクセルを開けていけるのは大きな魅力だと言えるでしょう。

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CB125Rの変速機は、やや高めのギア比を選んで燃費と巡航のしやすさを重視した設定になっています。6速で60km/hを走ると回転数はおおよそ5,000回転前後に収まり、無理のないクルージングが可能です。ちなみに、フロントのスプロケットを交換すると特性を変えられます。歯数を増やせば最高速寄りに、減らせば加速寄りになりますが、出力に見合わない設定にすると発進が極端に鈍くなる場合があります。手を入れる際は、加速と最高速のどちらを取るか、目的をはっきりさせてから検討するのがよいでしょう。

0-100km/h加速と実走の俊敏性

最高速以上に日常で効いてくるのが、街乗りでの加速力です。結論を言えば、CB125Rは発進から中速までの俊敏さでクラス上位の実力を持っています。信号ダッシュで交通の流れをリードできるかどうかは、通勤や街中の走りやすさに直結する大切な要素ではないでしょうか。

旧型で計測されたテストでは、0-60km/hをおよそ5.3秒で駆け抜けたという記録があります。これは同じホンダの人気車種と比べても優秀で、下の表のように差がはっきり出ています。現行の15PSモデルでは、この加速がさらに磨かれていると考えられます。

車種 0-60km/h加速の目安
CB125R(旧型13PS) 約5.3秒
グロム 約6.2秒
モンキー125 約6.5秒
PCX 約6.8秒

一方、0-100km/hになると排気量の限界が顔を出します。ライダーの体重や風向き、路面の状況によって大きくばらつきますが、実測でおよそ11秒から14秒台とされています。数字だけ見れば速いとは言い切れませんが、ファンバイク系のモデルが20秒以上かかる例もあることを思えば、スポーツモデルらしい素性は十分に感じられるはずです。

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MT-125やGSX-S125との比較

125ccのフルサイズスポーツを検討するとき、比較対象としてよく名前が挙がるのがヤマハのMT-125とスズキのGSX-S125です。ただし、GSX-S125はすでに生産を終えており、2026年時点では流通在庫や中古車が中心となる点には注意が必要です。ここでは、代表的なライバルとして主要なスペックを並べてみます。

項目 CB125R MT-125 GSX-S125
最高出力 15PS/10,000rpm 15PS/10,000rpm 15PS/10,500rpm
最大トルク 1.1kgf・m 1.2kgf・m 1.1kgf・m
フロントフォーク SHOWA φ41mm 倒立 KYB φ37mm 倒立 正立
車両重量 130kg 138kg 135kg
シート高 815mm 810mm 785mm
参考価格 528,000円 495,000円 420,200円(生産終了・参考)

出力はいずれも15PSで横並びですが、性格ははっきり違います。MT-125は可変バルブ機構を備え、低回転の粘りと高回転の伸びを両立している点が武器です。価格もCB125Rより安く、軽快なハンドリングを好む人に向いています。GSX-S125は価格が抑えめで、785mmという低いシート高で足つきに優れ、初心者や小柄なライダーに安心感を与えてくれる一台でした。ただ、前述の通り現在は生産を終えているため、新車での入手は難しく、選ぶ場合は中古車や在庫車が中心になる点は理解しておきましょう。

これに対してCB125Rの強みは、足回りの絶対的な質感にあります。フロントには125ccクラスとして初めて、SHOWA製のφ41mm倒立フォークが採用されました。これは大型スポーツにも使われる上級の構造で、ブレーキ時の沈み込みを穏やかにし、しなやかな路面追従と高い剛性を両立します。ブレーキも妥協がなく、大径のフローティングディスクにラジアルマウント式の4ピストンキャリパーを組み合わせ、指先での繊細なコントロールを可能にしています。さらに、車体の姿勢を検知するIMUと連動したABSまで標準装備し、急制動時の安心感を高めています。

これらの装備は、130kgという軽い車体に対して明らかに贅沢です。だからこそ、旋回時の安定感やブレーキの効き味で他の2台に対して優位に立てるのです。逆に言えば、シート高は815mmとやや高く、価格も最も高い点が弱みになります。走りの質と所有感を優先するならCB125R、扱いやすさや価格を重視するなら他の2台、という選び方が分かりやすいでしょう。あなたが何を最優先にするかで、答えは変わってきます。

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ラジアルタイヤが生む接地感

ラジアルタイヤが生む接地感

Ride Style・イメージ

CB125Rの走りを支える隠れた立役者が、標準装備されるラジアルタイヤです。通常、125ccクラスはコストや軽さを優先してバイアスタイヤを履くことが一般的です。ところがCB125Rは、前後ともにダンロップ製のスポーツ向けラジアルタイヤを純正採用しています。

ラジアルタイヤは、内部の骨組みが進行方向に対して放射状に並んでいる構造です。このおかげでタイヤ表面の変形が少なく、高速走行や深く傾けたコーナリングでも接地面が安定し、強いグリップを発揮します。15PSのパワーと上質なフロントフォークの実力を路面へ余さず伝えるには、ラジアルタイヤの高い剛性が欠かせません。大型バイクのような接地感が生まれる源は、ここにあるのです。

注意点として、ラジアルタイヤは構造が複雑なぶん価格が高めです。交換のタイミングで、より安いバイアスタイヤに履き替える人もいます。ただ、バイアスへ変えると乗り心地は柔らかくなる反面、高速コーナーでの剛性感やハンドリングの正確さは失われがちです。CB125R本来の走りを楽しみたいなら、ラジアルを選び続けるのが設計思想に合っています。

パワーと両立する優れた燃費

馬力が上がると燃費は悪くなる、というのが一般的なイメージではないでしょうか。ところがCB125Rは、DOHC化で出力を高めながら、燃費の悪化をごくわずかに抑えています。ここに、緻密な燃料噴射制御の妙が表れています。

公式に示されているWMTCモードの燃費を比べると、旧型が47.2km/L、新型が46.8km/Lとされています。エンジンを一新し、車重も3kg増えているにもかかわらず、差はわずか0.4km/Lにとどまっています。実際の走行では、乗り方や道路状況で数値が上下します。おおよその目安を表にまとめました。

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走行シーン 実燃費の目安
市街地のストップ&ゴー 40〜45km/L
郊外のツーリング 47〜53km/L
峠道で高回転を多用 37〜43km/L
一定速度でのエコ走行 55〜60km/L

燃料タンクの容量は10Lです。実燃費を控えめに見積もっても、一度の給油で350km以上は走れる計算になります。スポーツバイクでありながら、長距離のツーリングでも給油の手間を感じにくいのは、うれしいポイントだと言えるでしょう。もちろん、峠でパワーバンドを使い続ければ燃費は落ちますから、走り方次第で数字が変わる点は覚えておきたいところです。

使用する燃料はレギュラーガソリンで、ハイオク指定ではありません。この点も日々のコストを抑えるうえでは地味に効いてきます。良好な燃費と軽い税負担、そして車検の不要な原付二種という区分が組み合わさることで、CB125Rはランニングコストの面でも扱いやすい一台に仕上がっています。走る楽しさと家計へのやさしさを両立できるバイクを探しているなら、有力な候補になるはずです。

新基準原付でCB125Rは乗れる?

近年、CB125Rの馬力に関連して大きな誤解が広まっています。それが、新基準原付をめぐる話題です。結論から先にお伝えすると、現行の15PS版CB125Rを原付免許や普通自動車免許で運転することはできません。この点は、はっきりさせておく必要があります。

2025年に施行された道路交通法施行規則の一部改正により、総排気量125cc以下でも最高出力を4.0kW以下に抑えた車両に限り、新基準原付として原付免許などで運転できるようになったとされています。このニュースが広まった結果、CB125Rも原付免許で乗れるのではないか、という誤解が生まれてしまいました。

しかし、市販されているCB125Rは11kW、つまり15PSを発生します。この出力のまま運転するには、これまで通り小型限定普通二輪免許以上が必要です。仮に原付免許で乗れば無免許運転として扱われるおそれがあるため、絶対に避けてください。なお、新基準原付には最高速度や二人乗りに関する従来の原付ルールが適用される点も、あわせて理解しておきたいところです。

逆に考えると、法的に15PSのフルパワーを楽しめる現行CB125Rの価値は、出力を絞ったモデルが増える今後の市場で、いっそう際立っていくとも言えます。ピンクナンバーの原付二種として、その存在感は揺らがないでしょう。

中古とレッドバロンの噂の真相

CB125Rの購入を検討して情報を集めていると、大手バイク販売店にまつわる不穏な言葉が検索候補に並ぶことがあります。結論から言えば、こうした噂はCB125Rという車両自体の欠陥や問題を示すものではありません。惑わされる必要はないのです。

では、こうした検索候補をどう受け止めればよいのでしょうか。大切なのは、これらが販売店や会社に関する話題であって、CB125Rという車両そのものの欠陥を示すものではない、という点です。ネット上の噂には出どころや根拠がはっきりしないものも多く、車両の信頼性とは切り離して考えるのが賢明でしょう。気になる情報があれば、公式発表など確かな情報源にあたって確認することをおすすめします。

中古のCB125Rを選ぶときは、根拠の乏しい噂ではなく、車両そのものの状態に目を向けることが大切です。CB125Rは高回転まで回して楽しむスポーツモデルですから、定期的なオイル交換の履歴が残り、整備記録がきちんと管理された個体を選ぶと安心です。長期保証やメンテナンスの体制が整った、信頼できる店舗を選ぶことも、長く安全に付き合うための大切な条件になります。

年式によって中身が違う点も、あらためて意識しておきたいところです。前述の通り、2021年を境にエンジンがDOHC化されているため、パワーやフィーリングを重視するなら新型のJC91型を軸に探すのが無難でしょう。予算を抑えたい場合は旧型のJC79型も選択肢になりますが、出力の差を理解したうえで比較することが後悔しないコツです。新型と旧型のどちらが自分の使い方に合うのか、走行距離や整備状態とあわせて、じっくり見極めてみてください。

総括:CB125Rの馬力は?最高速や加速・新型旧型を徹底比較

  • 現行CB125Rの最高出力は15PS(11kW)で10,000回転で発生する
  • 15PSは125ccクラスの上限にあたる高い水準である
  • 2021年のマイナーチェンジでSOHCからDOHCへ進化した
  • 旧型は13PS、新型は15PSでその差は約15%のパワーアップにあたる
  • 最大トルクは現行の2024年モデルで1.1kgf・mとされ旧型からおよそ1割向上している
  • 旧型はJC79型、新型はJC91型と型式で区別される
  • 実測ではおよそ14.6馬力を記録したという報告がある
  • 2024年モデルは5インチのフルカラーTFTメーターを採用した
  • 最高速は実測でおおむね120km/h台とされている
  • 0-60km/h加速はクラス上位で街乗りの俊敏さが光る
  • MT-125やGSX-S125と比べ足回りの質感で優位に立つ
  • 前後に純正でラジアルタイヤを装備し高い接地感を持つ
  • WMTCモード燃費は46.8km/Lでパワーと燃費を両立している
  • 15PS版は原付免許では乗れず小型限定普通二輪免許以上が必要である
  • 中古選びは噂より整備記録と車両状態を重視するのが賢明である
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