
Ride Style・イメージ
GB350の二人乗りを検討している方にとって、実際の乗り心地や性能面での不安は大きいものです。特に初心者の方や身長160cm前後の方にとって、足つきの問題や二人乗り走行時の安定性は重要な判断材料となります。
また、高速道路での走行性能やロングツーリングでの快適性、シート交換の必要性、車検費用などの維持費についても詳しく知りたいところでしょう。
GB350は348ccの単気筒エンジンを搭載したクラシカルなデザインのバイクで、二人乗りでの使用も想定されています。ただし、実際に二人乗りで使用する際には、メリットだけでなくデメリットや注意点も存在します。
- 二人乗り時の基本性能と快適性
- 実用性と維持費の詳細
- 安全性と注意すべきポイント
- 他車種との性能比較
GB350基本スペック

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項目 | 仕様 |
---|---|
排気量 | 348cc |
最高出力 | 20 PS/5,500 rpm |
最大トルク | 29 N·m/3,000 rpm |
車両重量 | 179 kg |
シート高 | 800 mm |
燃料タンク容量 | 15 L |
乗車定員 | 2名 |
GB350の二人乗りの快適性と基本性能

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- GB350の二人乗り時の乗り心地
- 足つき160cmでの二人乗り時の安定性
- GB350二人乗り時のシート性能と特徴
- 二人乗り専用シート交換の効果
- 二人乗り走行時の車体バランスと操作性
GB350の二人乗り時の乗り心地
GB350の二人乗り走行では、平らなダブルシートとハンドル位置の高さが後部乗車者の快適性に大きく影響します。フラットなシートデザインにより、二人乗り時でも比較的快適に座れる環境を提供しています。
ただし、長時間の走行では個人差があり、特にお尻の痛みを感じる場合があります。このため、2時間程度の距離であれば問題ありませんが、それ以上の長距離走行では休憩を多めに取ることをおすすめします。
また、後部乗車者は前のライダーに身体が密着するくらいの位置に座ることで、より安定した乗り心地を得られます。グラブバーを適切に活用することで、安心感も大幅に向上するでしょう。
なお、純正ではタンデムベルトが装備されていないため、必要に応じて後付けを検討してください。
足つき160cmでの二人乗り時の安定性
足つき余裕だった🦶
GB350、カッコよすぎる・・・🐒🏍 pic.twitter.com/BAkuJzvyC3— 赤さん🏍津軽半島ライダー (@AKA_GB350S) September 27, 2021
身長160cm前後の方がGB350で二人乗りを行う場合、足つき性に関して慎重な検討が必要です。GB350のシート高は800 mmですが、サイドカバーの張り出しにより、実際の足つきはスペック以上に厳しく感じられます。
例えば、股下75cm程度の方では両足つま先立ちになる場合が多いでしょう。
二人乗り時では車体重量が増加するため、停車時の安定性がより重要になります。身長160cm程度の場合、つま先立ちになる可能性が高く、停車時に不安定になるリスクがあります。
シートアンコ抜きやローダウンサスペンションの導入を検討することで、足つき性を改善できます。これらの対策により、約3cm程度のローダウンが可能となり、二人乗り時でも安心して停車できるようになります。
GB350二人乗り時のシート性能と特徴

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GB350の純正シートは二人乗りを前提として設計されており、後部シートの幅も十分に確保されています。標準仕様では黒いシートですが、ブラウンレザーのオプションも用意されており、見た目にも上質な仕上がりとなっています。
一方で、純正シートは硬めの設定となっており、人によってはお尻が痛くなりやすいという特徴があります。特に体重の軽い方や敏感な方は、長距離走行で不快感を覚える場合があります。
シート表面はフラットな構造のため、後部乗車者が前後にずれにくく、安定性は良好です。ただし、グラブバーの位置が適切でない場合は、手の置き場所に困ることもあるため、事前の確認が重要になります。
二人乗り専用シート交換の効果
アンコぬきシートにしましたが、あんま変わらん😅#GB350S#GB350 pic.twitter.com/m20CG7fDwX
— utsusiyohayume (@utsusiyohayume0) October 2, 2024
GB350の二人乗り性能を向上させるには、専用シートへの交換が効果的な方法です。市販されているカスタムシートには、低反発ウレタンを使用したものやゲルザブを内蔵したタイプがあり、乗り心地を大幅に改善できます。
特に人気が高いのは、K&Hやカスタムシート神戸などのメーカーが提供するタックロールシートです。これらのシートは見た目のカスタム性だけでなく、体重分散効果により長時間の走行でも疲労を軽減します。
ローダウンシートを選択すれば、シート高を約25 mm低くできるため、足つき性の改善も同時に実現可能です。ただし、シート交換には2万円から6万円程度の費用がかかるため、予算との兼ね合いを考慮する必要があります。
二人乗り走行時の車体バランスと操作性

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GB350で二人乗り走行を行う際、車体バランスの変化に注意が必要です。後部に乗車者が加わることで重心が後方に移動し、フロントタイヤへの荷重が減少します。
これにより、ハンドリング特性が変化し、コーナリング時の感覚が異なってきます。
また、加速時にはさらに重心が後方に移るため、フロントタイヤの接地感が薄くなる傾向があります。このため、普段よりも慎重な運転を心がけ、急激な操作は避けることが大切です。
二人乗り時には、リアサスペンションのプリロード調整も重要になります。標準設定から2〜3段階程度強めに調整することで、車体姿勢を適正に保つことができるでしょう。
詳細な調整方法については、取扱説明書を参照してください。
GB350二人乗りでの実用性と維持費用

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- 高速道路での二人乗り走行性能
- ロングツーリングでの二人乗り適性
- GB350二人乗り時の燃費と経済性
- 車検費用と二人乗り仕様の維持コスト
- 二人乗り時の荷物積載能力
- GB350二人乗りの安全性と注意点
- 他車種との二人乗り性能比較
高速道路での二人乗り走行性能
GB350で二人乗りでの高速道路走行を行う場合、348ccエンジンの出力特性を理解しておくことが重要です。最高出力20 PSという控えめなパワーは、二人乗り時にはさらに余裕が少なくなります。
100 km/h程度での巡航は可能ですが、追い越し時には加速に余裕が少ないことを実感するでしょう。特に上り坂では速度の低下が顕著になり、他の交通に迷惑をかける可能性もあります。
高速道路での二人乗り走行では、追い越しを控え、左車線での安全運転に徹することが賢明です。また、強風時には車体が不安定になりやすいため、天候条件も慎重に判断する必要があります。
なお、高速道路で二人乗りできるのは運転者が20歳以上かつ二輪免許歴3年以上の場合に限られます。首都高速など一部区間は依然として二人乗り自体が禁止されているため要注意です。
ロングツーリングでの二人乗り適性
奈良を縦断して和歌山まで辿り着く。はじめてのロングツーリング。感無量。#GB350 pic.twitter.com/lPbujMH1KK
— nao_Far away, So close. (@nao_fasc) August 11, 2022
GB350でのロングツーリングにおける二人乗り適性は、走行距離と休憩頻度によって大きく左右されます。日帰りで200 km程度の距離であれば、適切な休憩を取ることで十分に楽しめるでしょう。
しかし、一泊二日以上の長距離ツーリングでは、荷物の問題が深刻になってきます。二人分の着替えや必需品を積載するには、リアキャリアとシートバッグの組み合わせが必要になりますが、これでも容量は限られます。
また、長時間の走行では後部乗車者の疲労が蓄積しやすく、特に女性の場合は体力的な負担が大きくなります。このため、宿泊を伴うツーリングでは、1日の走行距離を200 km以下に抑えることをおすすめします。
GB350二人乗り時の燃費と経済性

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GB350の二人乗り時における燃費は、一人乗りと比較して約10〜15%程度悪化する傾向があります。カタログ燃費のWMTCモード値41.0 km/L(1名乗車時)に対し、実際の二人乗り走行では条件により30〜40 km/L程度の幅で変動することが多いでしょう。
参考として、メーカー公表の2名乗車時定地燃費値は49.5 km/L(60 km/h定地走行)となっていますが、実走行ではより低い数値になります。ガソリンタンク容量が15 Lであることを考慮すると、二人乗り時の航続距離は約450〜600 km程度となります。
経済性の面では、二人で一台のバイクを使用することで、ガソリン代や高速料金を分担できるメリットがあります。ただし、車体への負荷が増加するため、タイヤやブレーキパッドの摩耗が早くなり、メンテナンス費用は若干増加します。
車検費用と二人乗り仕様の維持コスト
GB350の車検費用は二人乗り仕様であっても基本的に変わりませんが、二人乗り装備の点検項目が追加されます。グラブバーや後部ステップ、シートの固定状況などの安全装備の点検が必要になります。
一般的な車検費用は約5万円程度で、これには自賠責保険料、重量税、印紙代の法定費用約1万5千円と、整備費用約3万5千円が含まれます。ユーザー車検を利用すれば、法定費用のみで済ませることも可能です。
項目 | 費用 | 頻度 |
---|---|---|
車検(業者依頼) | 約50,000円 | 2年毎 |
ユーザー車検 | 約15,000円 | 2年毎 |
軽自動車税 | 6,000円 | 年1回 |
任意保険 | 20,000〜40,000円 | 年1回 |
年間の維持費としては、車検積立、税金、保険料、ガソリン代、メンテナンス費用を含めて約15〜20万円程度を見込んでおく必要があります。
二人乗り時の荷物積載能力

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GB350で二人乗りを行う際の荷物積載は、リアキャリアの活用が前提となります。純正の後部シート部分はフラットで荷物を載せやすい形状ですが、二人乗り時にはこの部分が使用できません。
リアキャリアを装着した場合、約10〜15 kg程度の荷物を積載可能です。シートバッグやボックスタイプのケースを使用することで、二人分の日帰り装備は十分に収納できるでしょう。
ただし、宿泊を伴うツーリングでは荷物が大幅に増加するため、追加のサイドバッグやリュックサックが必要になります。この場合、後部乗車者がリュックを背負うことになりますが、長時間の走行では疲労の原因となるため注意が必要です。
GB350二人乗りの安全性と注意点
タンデムで自動販売機コーナー行きました✨🥫#GB350 #GB350S #相模原 pic.twitter.com/FqD78lTx8K
— あっきん(バイク🏍日常) (@1153Forties) June 15, 2024
GB350での二人乗りにおける安全性を確保するには、いくつかの重要な注意点があります。まず、後部乗車者には必ずヘルメットを着用してもらい、適切な服装で乗車することが法令でも義務付けられています。
乗車前には、グラブバーの使用方法を説明し、急ブレーキ時や加速時の身体の動きについて事前に伝えておくことが重要です。また、コーナリング時には後部乗車者も一緒にバイクを傾ける必要があることも説明しましょう。
特に注意すべきは、後部乗車者が初心者の場合です。バイクの動きに慣れていないため、恐怖心から不適切な動作をしてしまう可能性があります。
最初は低速での慣らし走行を行い、徐々に速度を上げていくことが安全につながります。
他車種との二人乗り性能比較

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GB350の二人乗り性能を他車種と比較すると、同クラスでは比較的優秀な部類に入ります。例えば、ドラッグスター250と比較した場合、GB350の方がシート高が高い分、取り回しでは劣りますが、パワー面では同等の性能を発揮します。
SR400との比較では、GB350の方が振動が少なく、二人乗り時の快適性で優位に立ちます。また、ハンター350と比較すると、シートの幅や形状でGB350が若干有利ですが、車重の軽さではハンター350に分があります。
一方、エリミネーターSEのような2気筒エンジン搭載車と比較すると、パワー面で大きく劣るものの、燃費性能と維持費の安さではGB350が圧倒的に有利です。用途や予算に応じて、最適な選択肢を検討することが重要でしょう。
総括:GB350の二人乗り性能を徹底解説!足つき・高速・車検費用まで
GB350の二人乗り性能について総合的に評価すると、日帰りツーリングや短距離での使用には十分な性能を備えています。
- フラットなシートデザインで二人乗り時の安定性は良好
- 身長160cm前後では足つき性の改善が推奨
- カスタムシートで快適性を大幅に向上可能
- 高速道路では追い越し時のパワー不足に注意
- 長距離ツーリングでは1日200 km以下が理想
- 実燃費は条件により30〜40 km/L程度
- 年間維持費は15〜20万円程度
- 荷物積載にはリアキャリアの装着が必須
- 純正ではタンデムベルトが未装備
- リアサスプリロード調整で車体姿勢の最適化が重要
- 高速道路二人乗りには年齢と免許歴の条件あり
- 同クラス他車種と比較して総合性能は優秀
- 初心者の二人乗りデビューに適した車種
- カスタムパーツが豊富で個性化しやすい
- 経済性と実用性のバランスが良好