
Ride Style・イメージ
スズキGSX-S1000の最高速性能について詳しく知りたい方も多いのではないでしょうか。このリッタークラスネイキッドバイクは、スーパースポーツ譲りの高性能エンジンを搭載し、公道でも十分すぎるほどの動力性能を誇ります。
最高速がどの程度なのか、またその性能を支えるエンジンスペックや燃費性能、実際の足つき性はどうなのかといった疑問をお持ちの方に向けて、実測データや詳細な技術仕様を基に解説していきます。
さらに実際のオーナーからのインプレッション評価や、ライバル車との比較、新型と旧型の違いまで幅広くカバーしています。2025年最新モデルの価格や装備変更点についても触れており、購入を検討されている方の参考になる情報を網羅的にまとめました。
GSX-S1000の真の実力と魅力を、データに基づいて詳しくご紹介します。
- GSX-S1000の実測最高速度と海外テストでの具体的な数値データ
- 999cc並列4気筒エンジンの詳細スペックと加速性能の実力
- 燃費・シート高・価格などの実用的な基本性能と維持費
- ライバル車との最高速比較とコストパフォーマンスの優位性
GSX-S1000の最高速性能とスペック解説

出典:SUZUKI公式
- GSX-S1000の最高速は実測240km/h前後?
- 新型エンジンスペックと出力特性
- 燃費性能と19Lタンクの航続距離
- 2025年モデルの足つき性〈シート高810mm〉
- GSX-S1000新型の発売日と国内価格
GSX-S1000の最高速は実測240km/h前後?
GSX-S1000の最高速度について、海外メディアの実測テストでは約240km/h前後という結果が報告されています。245km/h超の数値は追い風などの特殊条件下での測定となります。この数値はメーカーが公表している公称値ではなく、ドイツのアウトバーンなど制限速度のない道路での実測データです。
2021年以降の新型GSX-S1000では、最高出力150PS/11,000rpmを発揮する999cc水冷並列4気筒DOHCエンジンを搭載しています。このエンジンは元々スーパースポーツモデルのGSX-R1000をベースとしており、ストリート向けにチューニングされているとはいえ、十分な最高速性能を持っています。
ただし、この最高速度は専用のテスト環境での測定値であり、日本の公道では法的制限があることを理解しておく必要があります。また、ネイキッドバイクという特性上、フルカウルのスーパースポーツモデルと比較すると空気抵抗が大きく、実際の最高速度はライダーの体格や走行条件によって変動します。
実際の走行では、風圧によるライダーへの負担も考慮すべき点です。時速200km/hを超える領域では、ネイキッドバイクの場合、ライダーが受ける風圧は相当なものになります。安全面を考慮すると、公道での使用においては法定速度を遵守し、サーキットなどの専用施設でのみ高速走行を楽しむことが推奨されます。
なお、GSX-S1000には電子制御システムが搭載されており、トラクションコントロールやABSなどの安全装備が高速走行時の安定性をサポートしています。これらのシステムにより、高出力エンジンのパワーを安全にコントロールできる設計となっています。
新型エンジンスペックと出力特性
いろんなストファイあるけど、GSX-S1000がいちばんカッコいいと個人的に思ってる。 pic.twitter.com/K42dovLR8K
— くらら (@gLLR9rPnaG30729) May 22, 2025
新型GSX-S1000のエンジンは、スズキの技術力を結集した999cc水冷4ストロークDOHC並列4気筒エンジンを搭載しています。このエンジンの最高出力は110kW(150PS)/11,000rpm、最大トルクは105N・m(10.7kgf・m)/9,250rpmという高性能な数値を記録しています。
このエンジンの特徴は、かつて名機と呼ばれたGSX-R1000 K5(2005年モデル)をベースにしている点です。K5エンジンはロングストローク設計により、低中速域での扱いやすさと高回転域でのパワーを両立していました。新型GSX-S1000では、このエンジンをストリート用に最適化し、より幅広い回転域で使いやすいパワー特性に仕上げています。
ボア×ストロークは73.4mm×59.0mmとなっており、圧縮比は12.2:1という高圧縮設定です。この設計により、低回転域からの厚いトルクと高回転域での伸びやかなパワーを実現しています。燃料供給にはフューエルインジェクションシステムを採用し、精密な燃料制御により環境性能と動力性能を両立させています。
出力特性の面では、3,000rpm付近から実用的なトルクが発生し始め、6,000rpm以降でパワーバンドに入ります。9,250rpmで最大トルクを発生し、11,000rpmで最高出力に達するという、典型的な高回転型4気筒エンジンの特性を示しています。
また、2021年のフルモデルチェンジでは電子制御スロットル(ライド・バイ・ワイヤ)を採用し、SDMS(スズキドライブモードセレクター)により3つの走行モードを選択できるようになりました。Aモード(アグレッシブ)では最もシャープなレスポンス、Bモード(ベーシック)では日常使いに適したバランス、Cモード(コンフォート)では穏やかな出力特性を選択可能です。
6速ミッションのギア比設定も加速性能に大きく影響しています。1速から6速までのギア比は2.562、2.052、1.714、1.500、1.360、1.269となっており、レシオカバレッジ2.019というクロスレシオ設定です。この緻密なギア比設定により、様々な走行シーンで最適な性能を発揮し、0-100km/h加速では3.0~3.2秒という優秀な数値を実現しています。
燃費性能と19Lタンクの航続距離

Ride Style・イメージ
新型GSX-S1000の燃費性能は、WMTCモード値で16.2km/L(クラス3、サブクラス3-2)、国土交通省届出値では21.2km/L(60km/h定地走行時)となっています。リッタークラスのスポーツバイクとしては、比較的良好な燃費性能を実現しています。
実際の走行における燃費は、走行条件や運転スタイルによって大きく変動します。市街地での頻繁な加減速を伴う走行では15~17km/L程度、高速道路での巡航走行では18~20km/L程度が期待できます。ツーリングペースでの走行であれば、22km/L程度まで燃費が向上するケースもあります。
燃料タンク容量は19Lとなっており、これは同クラスのネイキッドバイクとしては標準的な容量です。燃費性能と合わせて計算すると、理論上の航続距離は約308km(WMTCモード値基準)となります。実用的な航続距離は走行条件により250~350km程度と考えられ、長距離ツーリングにも対応可能な実用性を持っています。
ただし、GSX-S1000はハイオクガソリン指定となっているため、燃料費は通常のバイクよりも高くなる点に注意が必要です。また、スポーツ走行時やアグレッシブモードでの走行では燃費が大幅に悪化する可能性があります。
燃費向上のためには、コンフォートモードの活用や穏やかなアクセル操作、適切なギア選択が効果的です。電子制御スロットルによる精密な燃料制御により、従来モデルと比較して燃費性能は改善されています。
2025年モデルの足つき性〈シート高810mm〉

Ride Style・イメージ
2025年モデルのGSX-S1000では、シート高が810mmに設定されており、従来モデルと同様の数値を維持しています。この設定はリッタークラスのスポーツバイクとしては比較的低めであり、多くのライダーにとって扱いやすい高さです。
身長165cm程度の方でも両足のつま先が地面に接地する程度の足つき性を確保しています。シートデザインにも足つき性向上のための工夫が施されており、シート前方部分が細く絞り込まれているため、実際のシート高よりも足つき性が良く感じられる設計となっています。
車両重量214kgという軽量性も、足つき性と密接に関係しています。停車時や低速時の取り回しにおいて、軽量な車体は足つきの不安を軽減してくれます。特に駐車場での切り返しやUターンなどの場面では、この軽量性が大きなメリットとなります。
身長別の足つき性を具体的に見ると、身長170cm以上の方であれば両足をしっかりと接地でき、安心感のある足つき性を得られます。身長160~170cmの方でも、片足ずつの接地で十分な安定性を確保できる設計です。ただし、身長160cm未満の方の場合は、ローダウンキットの検討が必要な場合があります。
足つき性をさらに向上させたい場合は、純正オプションやアフターパーツでローダウンサスペンションやローダウンリンクを装着することが可能です。これらの対策により、シート高を20~30mm程度下げることができ、より多くのライダーが安心して乗車できるようになります。
GSX-S1000新型の発売日と国内価格
現行GSX-S1000実物みたらカッコイイよな
欲しい pic.twitter.com/xnDMRPxYh9— まぁ (@gsr250rider_tm) April 19, 2025
2025年モデルのGSX-S1000は、2024年10月25日から全国のスズキ販売店で発売が開始されました。メーカー希望小売価格は150万7000円(消費税10%込)となっており、従来モデルの143万円から価格改定が行われています。
この価格改定の背景には、新たに採用された5インチカラーTFT液晶マルチインフォメーションディスプレイなどの装備向上があります。従来の反転表示液晶メーターから大幅に機能性が向上し、視認性に優れた鮮明な表示が可能となりました。また、手動・自動切替可能な表示モード(デイ/ナイト)も備えており、時間や走行状況に関係なく最適な視認性を確保できます。
ボディカラーは3色展開となっており、トリトンブルーメタリック、マットソードシルバーメタリック、グラススパークルブラックから選択可能です。特にマットソードシルバーメタリックでは、サブカラーがレッドからブルーへと変更され、より洗練された印象となっています。
価格面では、同クラスのライバル車と比較すると以下のような位置づけになります。ヤマハMT-10が192万5000円、ホンダCB1000Rが167万円程度であることを考慮すると、GSX-S1000は依然として優れたコストパフォーマンスを維持しています。
購入を検討される方は、全国のスズキ正規販売店で試乗車の用意もあるため、実際の乗り味を確認してから判断することをお勧めします。また、各種ローンプランや保険商品も用意されており、購入時のサポート体制も充実しています。
GSX-S1000の最高速を活かすインプレ情報
最近暑いから衣替えしました!#バイク #SUZUKI #GSXS1000 pic.twitter.com/hmhU6nmboh
— うめちゅ (@mafumofu1942) May 23, 2025
- 実際のインプレ評価まとめ
- カスタムで性能向上は可能?
- 年式別中古車選びのポイント
- 安全装備と電子制御システム
- ライバル車との最高速比較
- 新型と旧型の違いはどこか
実際のインプレ評価まとめ
GSX-S1000に対する実際のライダーからの評価は、総じて高い満足度を示しています。多くのインプレッションで共通して挙げられているのは、エンジンの魅力的な音質と扱いやすさです。純正マフラーでありながら迫力のあるサウンドを奏でることが、多くのオーナーから好評を得ています。
エンジン性能に関しては、低回転域からの太いトルクと高回転域での伸びやかなパワーが評価されています。特に街乗りでの扱いやすさが際立っており、3,000rpm程度でも十分な駆動力を発揮するため、頻繁なシフトチェンジを必要としません。一方で、アクセルを大きく開けた際の加速性能は圧倒的で、リッタークラスならではの爽快感を味わえると評されています。
ハンドリング面では、214kgという軽量な車体が大きなメリットとして挙げられています。コーナリング時の軽快な身のこなしや、低速での取り回しの良さが多くのライダーから支持されています。ただし、リアサスペンションの設定については、一部から「やや硬め」という指摘もあり、長距離ツーリング時の快適性に影響する場合があります。
電子制御システムについては、トラクションコントロールの自然な介入が特に評価されています。システムが作動していることを意識させない滑らかな制御により、安心してスポーツ走行を楽しめるという声が多数寄せられています。クイックシフターの動作も良好で、シフトアップ・ダウンともにスムーズに作動すると評価されています。
デメリットとして指摘される点もあります。積載能力の低さは多くのオーナーが感じている課題で、日帰りツーリング程度なら問題ないものの、長期ツーリングには工夫が必要です。また、ネイキッドバイクという特性上、高速走行時の風圧は避けられない要素として挙げられています。
価格に対する評価は非常に高く、装備内容と性能を考慮したコストパフォーマンスの良さが多くのインプレッションで言及されています。同クラスの他車種と比較しても、優れた価格設定であるという評価が一般的です。
カスタムで性能向上は可能?
GSX-S1000カスタム車両でサーキットでの最高速度251km(メーター読み)
クラッチワイヤーで見えづらいのご愛嬌😆
カウル無いから死ぬ(笑)#岡山国際サーキット#GSXS1000 pic.twitter.com/xA2JMI8hOC
— Tadashi (@racing5729) May 28, 2025
GSX-S1000のカスタムによる性能向上は、多くの分野で実現可能です。エンジン関連では、エアクリーナーやマフラーの交換が最も一般的で効果的なカスタムとなります。特にフルエキゾーストマフラーへの交換により、5~10PS程度の出力向上が期待できるとともに、排気音のキャラクター変更も可能です。
吸気系のカスタムでは、高流量エアフィルターやファンネルの交換により、エンジンレスポンスの向上を図ることができます。ただし、これらの変更にはECUのリセッティングが必要となる場合が多く、専門ショップでの作業が推奨されます。
足回りのカスタムは、走行性能向上に直結する重要な要素です。フロントフォークについては、純正のKYB製から高性能なオーリンズやショーワ製への交換により、より精密なダンピング制御が可能となります。リアショックについても同様で、プリロードや減衰力の調整幅が広がることで、ライダーの好みや用途に応じたセッティングが可能になります。
ブレーキ系では、既に高性能なブレンボ製キャリパーが装着されているため、パッドやディスクローターの交換による制動力向上が主な選択肢となります。ステンレスメッシュホースへの交換により、ブレーキフィールの向上も期待できます。
電子制御関連では、ECUの書き換えやサブコンピューターの追加により、エンジン特性の変更が可能です。これにより、よりアグレッシブな出力特性や、逆により穏やかな特性への変更ができます。ただし、排ガス規制や車検適合性に注意が必要です。
外装カスタムでは、カーボンパーツの使用による軽量化が人気です。フロントフェンダーやリアフェンダー、タンクカバーなどをカーボン製に交換することで、数キロ程度の軽量化と外観の向上を同時に実現できます。
カスタムを行う際の注意点として、車検適合性の確認が重要です。特にマフラー交換では音量規制に注意が必要で、近接排気騒音値が規定内に収まることを確認する必要があります。また、改造申請が必要となる場合もあるため、事前の確認が大切です。
年式別中古車選びのポイント
というわけで納車です。
バレバレでしたが、GSX-S1000買いました。
初めて出た時に試乗してからいつか乗りたいと思ってたバイクなので、程度のいい中古があって良かった。トルクの鬼なので、カタナのノリで運転してたら吹き飛ぶかと思った。 pic.twitter.com/Edtuxyv3zs
— 長谷川英一 (@hasegawaeiiti) December 21, 2018
GSX-S1000の中古車選びでは、まず年式による違いを理解することが重要です。2021年のフルモデルチェンジを境に、大幅な仕様変更が行われているため、新型(2021年以降)と旧型(2015-2020年)では装備内容や性能が大きく異なります。
旧型(2015-2020年)の特徴
- 価格帯:80万円~110万円程度
- 最高出力:148PS/10,000rpm
- トラクションコントロール:3段階
- 電子制御装備:基本的なもののみ
- メリット:価格が安い、シンプルな構造
- デメリット:最新の電子制御装備なし
新型(2021年以降)の特徴
- 価格帯:110万円~135万円程度
- 最高出力:150PS/11,000rpm
- SDMS(3つの走行モード)搭載
- 双方向クイックシフター標準装備
- 5段階トラクションコントロール
走行距離については、一般的なバイクと同様に少ないほうが望ましいですが、GSX-S1000の場合は適度に走行されている車両のほうが良い状態を保っている場合があります。エンジンの特性上、定期的な高回転使用により内部のカーボン除去効果が期待できるためです。年間走行距離が3,000~5,000km程度の車両が理想的です。
エンジンの状態確認では、始動性とアイドリングの安定性をチェックします。GSX-S1000は電子制御が多用されているため、エラーコードの有無も重要な確認項目です。また、オイル交換履歴やメンテナンス記録の確認により、前オーナーの管理状況を把握できます。
外観では、転倒歴の有無を慎重に確認する必要があります。ハンドルエンドやステップ、エンジンケースの傷は転倒の痕跡となる場合があります。また、GSX-S1000特有のエッジの効いたデザインのため、細かな傷も目立ちやすく、外観の状態が価格に大きく影響します。
電子制御システムの動作確認も重要なポイントです。トラクションコントロールやABS、クイックシフターなどの動作を実際に確認し、正常に機能することを確認します。これらのシステムに不具合がある場合、修理費用が高額になる可能性があります。
購入先の選択も重要な要素です。正規ディーラーでの購入では保証やアフターサービスの面で安心感がありますが、価格は高めになる傾向があります。専門店では豊富な知識に基づくアドバイスが期待できますが、店舗によって対応に差があります。
安全装備と電子制御システム

Ride Style・イメージ
新型GSX-S1000に搭載されている安全装備と電子制御システムは、現代的なスポーツバイクに求められる高度な技術を結集しています。中核となるのはS.I.R.S.(スズキ・インテリジェント・ライド・システム)で、複数の電子制御システムを統合管理しています。
ABSは前後輪に標準装備されており、急制動時の車輪ロックを防止します。GSX-S1000のABSは比較的介入が控えめで、スポーツ走行時でも違和感なく使用できる設定となっています。また、コーナリング中の制動でも適切に作動し、安全性を高めています。
トラクションコントロールシステム(STCS)は5段階の調整が可能で、路面状況や走行シーンに応じて最適な設定を選択できます。レベル1はサーキット走行向けの最小介入、レベル5はウェット路面での安全性を重視した設定となっています。システムの介入は非常に自然で、ライダーが意識することなく安全性を向上させています。
SDMS(スズキドライブモードセレクター)により、エンジンの出力特性を3つのモードから選択可能です。Aモード(アグレッシブ)では最もシャープなレスポンス、Bモード(ベーシック)では日常使いに適したバランス、Cモード(コンフォート)では穏やかな特性を提供します。各モードでトラクションコントロールの介入レベルも連動して変化します。
双方向クイックシフターは、クラッチ操作なしでシフトアップ・ダウンが可能なシステムです。センサーがシフトロッドの動きを検知し、瞬間的に点火カットまたは燃料カットを行うことで、スムーズな変速を実現しています。このシステムにより、スポーツ走行時の操作負担が大幅に軽減されます。
SCAS(スズキクラッチアシストシステム)は、スリッパークラッチとアシストクラッチの機能を統合したシステムです。急激なエンジンブレーキ時にはスリッパー機能が作動し、後輪のホッピングを防止します。また、発進時や低速時にはアシスト機能により、クラッチレバーの操作力を軽減します。
ローRPMアシスト機能は、発進時や渋滞時などの低回転域で、エンジン回転の落ち込みを自動的に補正します。これにより、エンストのリスクを大幅に減らし、特に初心者ライダーの安心感を高めています。
スズキイージースタートシステムは、スターターボタンをワンプッシュするだけでエンジンが始動する機能です。従来のように押し続ける必要がなく、手軽にエンジンを始動できます。
ライバル車との最高速比較
見ずらいけど私のバイクもまだカスタムに出てなくてあったから隣に並べた
GSX-S1000(カスタム済)とMT-10(未カスタム)
ストファイの暴力 pic.twitter.com/PBaIAJpkwd
— "よこやま すい" (@ycoa_10mt) July 27, 2024
GSX-S1000の最高速性能をライバル車と比較すると、リッタークラスのネイキッドバイク市場での競争力の高さが明確になります。まず、直接的なライバルとなるヤマハMT-10との比較では、MT-10の最高出力166PS/11,500rpmに対し、GSX-S1000は150PS/11,000rpmとパワー面では劣るものの、実用域での扱いやすさに優位性があります。
最高速度の実測値では、GSX-S1000が約240~246km/h、MT-10が約250km/hとなっており、大きな差はありません。これは空力特性や車両重量の違いによるもので、純粋なエンジンパワーの差以外の要因が影響しています。
ホンダCB1000Rとの比較では、CB1000Rの最高出力145PS/10,500rpmに対し、GSX-S1000が5PS上回っています。最高速度についても、CB1000Rの約240km/hに対してGSX-S1000が同等以上の結果となっています。CB1000Rはよりストリート向けのマイルドな特性を持つため、最高速性能ではGSX-S1000が優位に立っています。
価格比較(2025年モデル)
- GSX-S1000:150万7000円(税込)
- MT-10:192万5000円(税込)
- CB1000R:167万円(税込)
海外勢も含めて比較すると、ドゥカティ・ストリートファイターV4の214PS/13,000rpmは圧倒的なパワーを持ち、最高速度も280km/h以上に達します。ただし、価格面では約250万円以上となり、GSX-S1000のコストパフォーマンスの高さが際立ちます。
BMW S1000Rとの比較では、165PS/11,000rpmという高出力により、最高速度も約260km/hに達します。しかし、価格は約200万円以上とGSX-S1000の1.3倍以上となっており、装備内容を考慮してもGSX-S1000の方が優れたコストパフォーマンスを示しています。
加速性能の比較では、0-100km/h加速でGSX-S1000が3.0~3.2秒、MT-10が2.9~3.2秒、CB1000Rが3.4~3.8秒となっており、MT-10がわずかに優位ですが、実用上は大きな差ではありません。
これらの比較から、GSX-S1000は最高速性能においてクラストップレベルの実力を持ちながら、価格面でのアドバンテージを保持していることが分かります。また、電子制御システムの充実度や燃費性能なども含めた総合評価では、非常にバランスの取れた優秀な選択肢となっています。
新型と旧型の違いはどこか

Ride Style・イメージ
GSX-S1000は2021年にフルモデルチェンジを受けており、新型と旧型では多くの面で大幅な進化を遂げています。最も大きな変更点は、外観デザインの全面刷新です。新型では縦型2灯式の六角形LEDヘッドライトを採用し、エッジの効いた前衛的なデザインに生まれ変わりました。
エンジン面では、新型は最高出力が150PS/11,000rpmとなり、旧型の148PS/10,000rpmから微増しています。また、最大トルクの発生回転数が9,250rpmに変更され、より幅広い回転域でのパワーバンドを実現しています。これにより、街乗りからスポーツ走行まで、より使いやすい特性となりました。
電子制御システムの進化も大きな特徴です。新型では電子制御スロットル(ライド・バイ・ワイヤ)を新たに採用し、SDMS(スズキドライブモードセレクター)により3つの走行モードを選択可能になりました。トラクションコントロールも3段階から5段階へと細分化され、より精密な制御が可能となっています。
装備面では、新型には双方向クイックシフターが標準装備されており、クラッチ操作なしでのシフトアップ・ダウンが可能です。また、SCAS(スズキクラッチアシストシステム)の採用により、クラッチ操作が軽くなり、長時間の運転でも疲労を軽減できます。
車体寸法では、新型は全幅が810mmとなり、旧型の795mmから若干拡大されています。車両重量も214kgと、旧型の209kgから5kg増加していますが、これは安全装備や電子制御システムの追加によるものです。
価格面では、新型は2025年モデルで150万7000円となり、旧型の約111万円から大幅に上昇しています。しかし、装備内容の充実度を考慮すると、コストパフォーマンスは依然として高い水準を維持していると評価されています。
2025年モデルでは、さらに5インチカラーTFT液晶メーターが採用され、視認性と機能性がさらに向上しています。このように、GSX-S1000は継続的な改良により、常に最新技術を取り入れた進化を続けています。
総括:GSX-S1000の最高速性能とスペック・燃費・価格を徹底解説
この記事をまとめると、
- 実測最高速度は約240km/h前後(海外メディアテスト結果)
- メーカー公称値ではなく実測データである点に注意が必要
- 999cc水冷並列4気筒DOHCエンジンで150PS/11,000rpmを発揮
- 最大トルクは105N・m/9,250rpmという高性能スペック
- 0-100km/h加速は3.0~3.2秒という優秀な加速性能
- GSX-R1000 K5ベースの名機エンジンを搭載
- 電子制御スロットルとSDMS(3つの走行モード)を装備
- 5段階調整可能なトラクションコントロールシステムを搭載
- 双方向クイックシフターが標準装備で操作性向上
- 車両重量214kgの軽量設計で取り回しが良好
- 燃費性能はWMTCモード値で16.2km/Lと良好
- 19Lタンクで航続距離約308km(理論値)を実現
- シート高810mmで多くのライダーが扱いやすい設定
- 2025年モデル価格は150万7000円(税込)
- ライバル車と比較してコストパフォーマンスが優秀