MT-07で後悔しないための全知識!欠点と魅力を徹底解説

MT-07で後悔しないための全知識!欠点と魅力を徹底解説

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ヤマハMT-07の購入を検討しつつも、「MT-07 後悔」と検索してしまうのは、本当にこの選択で良いのかという不安があるからではないでしょうか。ネット上には様々な酷評も見られ、実際のスペックや最高速、日々の燃費性能、そして気になる足つきなど、確認したい点は多いはずです。また、購入後に後悔しないために、カスタムでどこまで改善できるのかも知っておきたいポイントでしょう。この記事では、MT-07の購入を検討している方が抱える後悔や不安を解消するため、客観的な情報をもとに、その魅力と注意点を詳しく掘り下げていきます。

• MT-07で後悔しがちな具体的なポイント
• スペック表では分からない性能面の真実
• カスタムによる弱点克服の可能性
• ライバル車との客観的な比較と選び方

目次

MT-07での後悔を避けるためのチェックポイント

MT-07での後悔を避けるためのチェックポイント

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• スペックだけでは分からない酷評ポイント
• 最高速は非力?パワーに関する後悔の声
• 燃料タンク容量と実際の航続距離
• スペック以上に重要なシート幅と足つき性
• 中古車で注意すべき点とユーザー報告

スペックだけでは分からない酷評ポイント

MT-07が後悔につながると言われる理由の一つに、スペック表の数値だけでは判断できない点が挙げられます。主に「質感」と「サスペンションの挙動」が指摘されることが多いです。

質感については、優れたコストパフォーマンスとのトレードオフと考えられます。コストを抑えた設計のため、スイッチ類や樹脂パーツの仕上げに、上位モデルと比較すると簡素に感じられる部分があります。これが、所有後の満足感に影響を与えるかもしれません。

また、サスペンションに関しては、特に2017年以前のモデルで「挙動が柔らかく、減衰が弱めに感じる」という意見が目立ちます。街乗りでは快適ですが、スポーツ走行時や荒れた路面では車体が落ち着かない印象を受けることがあります。この挙動が一部のライダーから酷評として挙げられていますが、2018年モデル以降はサスペンションに改良が加えられ、より引き締まった乗り味になっています。

最高速は非力?パワーに関する後悔の声

MT-07のパワーについて「最高速が物足りない」「非力だ」という評価を耳にすることがあります。これは、ライダーがどのような使い方を想定しているかによって評価が分かれるポイントです。

最高出力は 73.4 PS であり、リッタークラスのバイクが持つ圧倒的なパワーと比較すれば、数値上は控えめです。そのため、高速道路での長距離巡航や追い越し加速の場面で、もう少しパワーに余裕が欲しいと感じる可能性があります。最高速を重視する場合、物足りなさを感じるかもしれません。

しかし、MT-07の本来の魅力は、低中速域から発生する力強いトルクにあります。街乗りや峠道など、日本の道路環境では非常にキビキビとした軽快な加速を楽しめます。決して「遅い」バイクではなく、扱いやすさと楽しさのバランスが取れたパワー特性を持っていると言えるでしょう。

燃料タンク容量と実際の航続距離

燃料タンク容量と実際の航続距離

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維持費を考える上で、燃費と航続距離は重要な要素です。MT-07の燃料タンク容量は、年式を問わず 14 L です。燃費性能は良好な部類に入り、レギュラーガソリン仕様である点も経済的なメリットと言えます。

公式のWMTCモード燃費は約 25.4 km/L(2025年モデル)とされています。これを基に計算すると、満タンでの理論上の航続距離は約 355 km となります。

ただし、これはあくまで計算値であり、ガソリンを完全に使い切る前に給油することを考えると、280 km 前後を目安に給油計画を立てるのが現実的です。特にガソリンスタンドが少ないエリアへツーリングに行く際は、早めの給油が後悔しないためのポイントになります。

スペック以上に重要なシート幅と足つき性

バイク選びで後悔しないために、足つき性は非常に重要な確認項目です。MT-07のシート高は 805 mm ですが、この数値以上にシートの形状、特に「幅」が実際の足つきに大きく影響します。

ライダーが跨るシート部分の幅が比較的広く設計されているため、足をまっすぐ下に降ろしにくく、股下が開き気味になります。そのため、スペックの数値から想像するよりも、足つきがシビアに感じられることがあります。例えば、身長 165 cm 程度のライダーの場合、両足のつま先が接地する程度になることが多いようです。

ただし、MT-07の大きな魅力は 183 kg(MT仕様)という車体の軽さにあります。たとえ片足のつま先立ちになったとしても、車体が軽いため支える際の不安感は少なく、取り回しも容易です。試乗の機会があれば、スペックの数値だけでなく、実際に跨って車体を支えられるか確認することをおすすめします。

中古車で注意すべき点とユーザー報告

中古車で注意すべき点とユーザー報告

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MT-07は人気モデルゆえに中古市場も活発ですが、購入後に後悔しないためには、いくつか注意すべき点があります。一部のユーザー報告ベースですが、いわゆる「チェーンの伸びやすさ」が挙げられることがあります。

これは公式に認められた不具合ではありませんが、一部のオーナーから「チェーンの初期伸びが早く、頻繁な調整が必要になった」という指摘があります。メンテナンスを怠ると寿命が短くなる原因となります。中古車を見る際は、チェーンが適切に張られているか、錆や固着がないかをしっかりチェックしましょう。チェーンとスプロケットの交換には 3~4 万円程度の費用がかかることも念頭に置くと良いでしょう。

また、前述の通り、2017年以前のモデルはサスペンションが柔らかめの設定です。経年劣化も考慮し、オイル漏れの有無や試乗での挙動確認は重要です。これらの点は致命的な故障ではありませんが、購入後の快適性や維持費に影響するため、事前に把握しておくことが後悔を避ける鍵となります。

【2025年最新】後悔をなくすMT-07の進化点

【2025年最新】後悔をなくすMT-07の進化点

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• 自動変速「Y-AMT」はどんな人におすすめ?
• 倒立フォークと電子制御スロットルの恩恵
• TCS追加による安全性の向上

自動変速「Y-AMT」はどんな人におすすめ?

2025年モデルの最大のトピックは、クラッチ操作不要の自動変速機「Y-AMT」を搭載した「MT-07 Y-AMT」の登場です。これは、マニュアル操作に起因する一部の後悔や不満を解消する画期的な技術です。

Y-AMTは、発進・停止時のクラッチ操作や走行中のシフト操作からライダーを解放します。そのため、渋滞路での左手の疲労や、シフトミスによるエンスト、ギクシャクした挙動といったストレスがありません。特に、大型バイク初心者や長年のブランクがあるリターンライダーにとって、運転への心理的なハードルを大きく下げてくれます。

手元のスイッチで俊敏なシフトチェンジが可能なマニュアルモードも備えており、スポーツ走行の楽しさも損ないません。操作の簡便性を重視し、ライディングそのものに集中したいと考えるすべての人におすすめできる新技術です。

倒立フォークと電子制御スロットルの恩恵

2025年モデルのMT-07は、Y-AMTだけでなく、走行性能の根幹に関わる部分も大きく進化しました。特に「倒立式フロントフォーク」と「電子制御スロットル」の採用は、乗り味を向上させ、後悔の念を抱かせないための重要なアップデートです。

フロントフォークが従来の正立式から倒立式に変更されたことで、フロント周りの剛性が向上しました。これにより、ブレーキング時の安定感や、コーナリング中の路面追従性が高まり、よりスポーティで安心感のあるハンドリングを実現しています。

また、CP2エンジンとして初採用された電子制御スロットルは、スロットル操作に対するエンジンの応答性をより緻密にコントロール可能にしました。これにより、走行シーンに合わせて出力特性を選べるライディングモードの搭載が実現し、ライダーの意図に忠実でスムーズな加速感を得られるようになっています。

TCS追加による安全性の向上

TCS追加による安全性の向上

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2025年モデルの進化点として、安全装備の充実は見逃せません。新たに「TCS(トラクションコントロールシステム)」が標準で搭載されたことは、予期せぬ後悔、すなわちスリップによる転倒のリスクを低減する上で非常に大きな意味を持ちます。

TCSは、滑りやすい路面や急なスロットル操作によって後輪が空転しそうになった際に、エンジンの出力を自動で制御し、タイヤのグリップを回復させるシステムです。特に、雨の日のマンホールや白線、砂の浮いた路面など、ヒヤリとする場面でライダーを強力にサポートしてくれます。

これまでMT-07にはTCSが装備されておらず、一部のユーザーからは安全面での物足りなさを指摘する声もありました。このアップデートにより、初心者からベテランまで、より幅広いライダーが安心してライディングを楽しめるようになり、安全性能の面で後悔する可能性は格段に低くなったと言えるでしょう。

後悔しないためのカスタムとライバル比較

後悔しないためのカスタムとライバル比較

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• カスタムで解決?MT-07のツアラー化
• セパハンでのカフェレーサー化は可能か?
• なぜMT-07にフルカウル仕様はない?
• ライバル比較:MT-07 vs SV650

カスタムで解決?MT-07のツアラー化

MT-07の弱点として挙げられる「積載性」や「防風性」は、カスタムによって大きく改善が可能です。適切なパーツを選べば、MT-07を快適なツーリング仕様、すなわち「ツアラー化」することは十分にできます。

ネイキッドバイクの特性上、荷物を積むスペースはほとんどありません。しかし、各社から専用のリアキャリアやサイドバッグサポートが販売されています。これらを取り付ければ、トップケースやサイドバッグを装着でき、キャンプツーリングにも対応できるほどの積載性を確保できます。

また、高速走行時の風圧による疲労は、大きめのウインドスクリーンを装着することで大幅に軽減されます。さらに、長距離でお尻が痛くなるという問題も、ゲル入りのクッションや快適な社外製シートに交換することで解決が可能です。このように、MT-07はカスタムを前提とすれば、ツアラーとしての資質も秘めています。

セパハンでのカフェレーサー化は可能か?

MT-07のシンプルな車体を見て、「セパレートハンドル(セパハン)でカフェレーサースタイルにしたい」と考える方もいるかもしれません。しかし、MT-07のカフェレーサー化は技術的にもコスト的にも多くの課題があり、あまり現実的ではないと言えます。

理由として、MT-07はアップライトなポジションを前提に設計されており、単純にセパハンを取り付けるとハンドルが燃料タンクなどに干渉します。干渉を避けるためにはハンドルの切れ角を制限する加工が必要ですが、操作性や安全性に影響を与える可能性があります。

どうしても実現したい場合は、ワンオフでのパーツ製作や加工を得意とするカスタムショップへの依頼となりますが、非常に高額な費用がかかることを覚悟しなければなりません。スタイリングへの憧れだけで進めると、後悔につながる可能性が高いカスタムと言えるでしょう。

なぜMT-07にフルカウル仕様はない?

なぜMT-07にフルカウル仕様はない?

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「MT-07の軽快な車体にフルカウルがあれば理想的だ」と考える方もいるでしょう。MT-07にフルカウル仕様が存在しない理由は、ヤマハの明確なモデル戦略と、MTシリーズのコンセプトにあります。

MTシリーズは「マスター・オブ・トルク」をコンセプトとし、エンジンの鼓動感や機敏な操縦性をダイレクトに楽しむストリートスポーツです。カウルを取り払い、エンジンやフレームをデザインの一部として見せることで、その思想を表現しています。

一方で、ヤマハには同じエンジンを搭載したフルカウルスポーツとして「YZF-R7」が存在します。ヤマハは「ネイキッドのMT-07」と「スーパースポーツのYZF-R7」という形で明確な棲み分けを行っているのです。フルカウルを求める場合は、YZF-R7がその答えとなるでしょう。

ライバル比較:MT-07 vs SV650

MT-07の購入を検討する際、必ず比較対象に挙がるのがスズキの「SV650」です。後悔しない選択のためには、両者の違いを正確に理解しておく必要があります。最大の違いはエンジン形式とその乗り味です。

MT-07は「並列2気筒」エンジンで、低回転から滑らかで力強いトルクを発生させます。一方、SV650は「V型2気筒」エンジンを搭載し、独特の鼓動感とスムーズな吹け上がりが魅力です。これは完全に好みの問題です。以下に主な違いを表でまとめました。

項目 MT-07(6MT) MT-07 Y-AMT SV650
エンジン形式 水冷並列2気筒 水冷並列2気筒 水冷90°V型2気筒
最高出力 73.4 PS / 8,750 rpm 73.4 PS / 8,750 rpm 72 PS / 8,500 rpm
車両重量(湿潤) 183 kg 186 kg 199 kg
シート高 805 mm 805 mm 785 mm
燃料タンク 14 L 14 L 14 L
国内価格 (税込) 968,000 円~ 1,056,000 円~ 836,000 円~

デザインの好みや、どちらのエンジンフィールに魅力を感じるか、そして価格差が、後悔しないための大きな選択基準となるでしょう。

総括:MT-07で後悔しないための全知識!欠点と魅力を徹底解説

この記事では、ヤマハMT-07の購入で後悔しないために知っておくべき様々なポイントを解説しました。最後に、重要な点をまとめておきます。

• MT-07は軽量コンパクトで、初心者からベテランまで扱いやすいのが最大の魅力です
• 低中速トルクが豊かで、特に街乗りや峠道でライディングの楽しさを実感できます
• 一方で高速巡航ではパワー不足を感じる可能性があり、使い方によっては後悔につながります
• 質感やサスペンションについては価格相応な部分もあり、上位モデルとの比較では見劣りする点も理解しておく必要があります
• 燃料タンク容量は全年式で 14 L であり、航続距離の不安は比較的小さいです
• 足つきはシート高だけでなく、シート幅も影響するため、実車での確認が最も確実です
• 積載性や防風性は低いですが、豊富なカスタムパーツで快適なツアラー仕様にすることが可能です
• 2025年モデルは倒立フォークやTCS、Y-AMTといった新技術が導入され、走行性能と安全性が大幅に向上しています
• 最終的に後悔しないためには、ライバル車(特にSV650)とも比較し、ご自身の使い方やバイクに求めるもの(乗り味、デザイン、コスト)を明確にすることが何よりも重要です

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