
出典:HONDA公式
軽快な走りが魅力のホンダCB250Rですが、CB250Rは小さいというイメージを持つ方もいるかもしれません。実際のCB250Rのサイズや大きさはどの程度で、全長などの数値も気になるところです。コンパクトであることは、取り回しやすさや良好な足つきといったメリットに繋がる一方で、長距離を走る際の快適性、例えばCB250Rの座り心地はどうなのか、といった点も知りたいポイントでしょう。この記事では、CB250Rがコンパクトである理由や具体的なサイズ感、足つき性について詳しく掘り下げ、そのメリットや注意点まで分かりやすく解説していきます。
- CB250Rが小さいと言われる具体的な理由と実際のサイズ感
- コンパクトさや軽さがもたらす取り回しや足つきのメリット
- 小さいことによるタンデムや積載性、高速走行での注意点
- 見た目は小さくても妥協していない本格的な走行性能
CB250Rが小さいと感じられる理由

Ride Style・イメージ
- CB250Rのサイズと大きさは?
- CB250Rの全長は約2mと小型
- 車体重量144kgの驚きの軽さ
- CB125Rと共通の車体サイズ
- 最小回転半径2.3mの小回り性能
CB250Rのサイズと大きさは?
CB250Rは小型ネイキッドモデルのカテゴリーに位置するバイクで、そのコンパクトなサイズ感が特徴です。正確な車体寸法は全長2,020mm、全幅805mm、全高1,045mmとなっています。このサイズ感は250ccクラスの中でも比較的コンパクトな部類に入ります。
例えば、同じホンダのCBR250RRと比較すると、CB250Rの方がわずかに小さいサイズ設計になっています。また、競合車種であるカワサキZ250と比較してみると、Z250の全長は1,990mm、全幅800mm、全高1,060mmとなっており、実は数値上はCB250Rの方が若干大きいのですが、体感としては両者に大きな違いはありません。
このようなコンパクトなサイズ設計は、特に都市部での取り回しや駐車時に大きなメリットとなります。狭い駐車スペースや混雑した道路でも扱いやすいのは、このバイクの大きな魅力の一つでしょう。
ただし、CB250Rがコンパクトに見える理由は、実際のサイズだけでなく、そのスリムなボディデザインも影響しています。単気筒エンジンを搭載しているため、エンジン部分の幅が狭く、全体的にスリムな印象を与えているのです。この点は、2気筒エンジンを搭載したZ250などと比較すると顕著に感じられる違いです。
また興味深いのは、CB250RはCB125Rと車体が共通設計となっています。そのため、排気量が2倍あるにもかかわらず、外見上はCB125Rとほとんど変わらないサイズ感を持っているのです。
CB250Rの全長は約2mと小型
CB250Rの全長は約2mと小型であることが、このバイクの大きな特徴です。正確には2,020mmであり、この数字は一般的な250ccクラスのネイキッドバイクとしては標準的な長さです。しかし、車体重量が144kgという軽さと相まって、実際に見たり乗ったりすると非常にコンパクトに感じられます。
このコンパクトさは実用面で多くのメリットをもたらします。まず、取り回しのしやすさが挙げられます。駐車場での移動や、バイクを押して移動させる際の操作感は非常に軽快で、体力に自信のない方でも安心して扱えるでしょう。
また、CB250Rの特筆すべき点として、最小回転半径が2.3mというポイントがあります。これはミニバイクやオフロード車に次ぐ小ささで、Uターンや狭い路地での方向転換が非常に容易です。実際に、多くのオーナーが「小さいから取り回しがカブみたいに楽」と評価しています。
さらに、全長約2mというサイズは都市部での駐車にも適しています。限られたスペースでも駐車しやすく、また車両感覚もつかみやすいため、バイク初心者や久しぶりにバイクに乗る方にも扱いやすい特性を持っています。
ただし、このコンパクトさにはデメリットも存在します。全長が短いため、タンデム(二人乗り)時には少し窮屈に感じる可能性があります。また、積載性も限られており、リアシート下の収納スペースはETCくらいしか入らないほど小さいため、長距離ツーリングを考えている方は別途キャリアやバッグの装着を検討する必要があるでしょう。
CB250Rはコンパクトでありながらも、高速道路走行時の安定性もしっかりと確保されています。これは、軽量ながらも最適な重量配分と高品質なサスペンションによるものです。全長約2mという小型サイズながら、様々な走行環境に対応できる汎用性の高さがCB250Rの魅力といえるでしょう。
車体重量144kgの驚きの軽さ
本日納車!
軽いしローダウンしたから充分足もつく
乗ってみてわかったけど
走る止まる曲がるがめちゃしやすい。いい子だァ#CB250R pic.twitter.com/HjdYf33Ycb
— さっちゃん (@satarou724) March 7, 2022
CB250Rが注目を集める最大の理由のひとつは、その驚くべき軽量さです。車両重量はわずか144kg(ABS装備モデル)で、これは250ccクラスのネイキッドバイクとしては最軽量クラスの数値となっています。
この軽さを体感するとき、多くのライダーが「想像以上に軽い」と感じるようです。特に停車時や駐車場での取り回しで、その軽快さは顕著に現れます。万が一サイドスタンドを出し忘れて車体が傾いてしまった場合でも、体格に自信がない方でもなんとか持ち直せるほどの軽量設計となっています。
この軽さを実現するために、ホンダは開発段階から重量削減を最優先課題として取り組みました。新設計のフレームやスイングアーム、ホイールなどを採用し、さらにバッテリーを燃料タンクの真下にレイアウトするなど「マスの集中化」にも注力しています。これにより車体のバランスを最適化し、軽量でありながらも安定した走行性能を確保しているのです。
この144kgという軽さは、パワーウェイトレシオ(重量あたりの出力比)にも良い影響を与えています。CB250Rは27馬力と250ccクラスとしては平均的な出力ですが、その軽さゆえに加速感は大変良好です。実際に乗車した体重60kgのライダーの場合、車両重量を含めて204kgとなり、パワーウェイトレシオは7.56(体重+車体重量÷馬力)という一般的な軽自動車よりも良い数値が出ています。
ただし、この軽さにはデメリットもあります。高速道路走行時に横風の影響を受けやすいという点です。しかし、多くのユーザーレビューでは「想像していたほど風の影響は大きくない」という声が見られ、適切な車体設計によって安定性も確保されているようです。
また整備性に関しては、マスの集中化を図るために各部品が密集して配置されており、メンテナンス時に少し手間がかかる点は考慮すべきでしょう。例えば、バッテリーやプラグへのアクセスは、他のバイクに比べて若干複雑になっています。
このように、CB250Rの144kgという車体重量は、そのハンドリングのしやすさや加速感の良さに大きく貢献する重要な特徴であり、特に初心者や体格に自信のない方にとって大きなメリットとなっています。
CB125Rと共通の車体サイズ

Ride Style・イメージ
CB250Rの興味深い特徴として、その車体サイズがCB125Rと共通設計になっている点が挙げられます。ホンダはコスト効率を考慮し、この2機種で同じフレームとボディパネルを共用しています。そのため、排気量は2倍の差があるにもかかわらず、外見からはほとんど見分けがつかないほど似ているのです。
この共通設計によって、CB250Rは125ccバイクに近い取り回しの良さを実現しています。車体の外寸は、全長2,020mm、全幅805mm、全高1,045mmと、250ccクラスとしては非常にコンパクトです。これはCB125Rの全長2,040mm、全幅820mm、全高1,055mmとほぼ同等のサイズで、わずかにCB250Rの方が小さいくらいです。
この共通設計が生んだメリットは小回りの良さだけではありません。CB125Rで培われた剛性感と軽快なハンドリング特性をそのまま引き継ぎながら、250ccエンジンのパワーを享受できるという点も大きな魅力です。実際、多くのユーザーが「125ccの取り回しやすさと250ccのパワーを兼ね備えた理想的なバイク」と評価しています。
ただし、CB125Rとの共通設計には注意点もあります。例えば、タンク容量が10Lと少なめなのはこの共通設計の影響です。これは市街地走行では十分ですが、長距離ツーリングでは航続距離に不安を感じる場合があります。幸い燃費が良いため、現実的には300km程度は走行可能ですが、より大きなタンク容量を望むユーザーもいるでしょう。
また、共通設計であるがゆえに、一部の装備には不思議な逆転現象も見られました。例えば、2022年のマイナーチェンジ以前は、CB125Rにはギアポジションインジケーターが装備されていましたが、CB250Rには搭載されていないという状況でした。この点は2022年モデルで改善され、現在では両モデルともにこの機能を搭載しています。
このようにCB250RはCB125Rと共通の車体サイズを持ちながらも、より上質で力強い走りを提供するモデルとして位置づけられています。共通設計というアプローチは、コスト面だけでなく、取り回しの良さという実用的なメリットも生み出しているのです。
最小回転半径2.3mの小回り性能
CB250Rとお別れでした👋
ありがとうございましたー🙏🙏🙏
クラッチの操作感が軽くて半クラッチが使いやすい🎶
Uターンなど小回りしやすくって迷い道上等✨😆
あっちいったりこっちいったりしました🎶🏍✌️ pic.twitter.com/p4IarPxWlB— 柴田直美 (@n_shibata_xjr) December 9, 2019
CB250Rの際立った特徴のひとつが、最小回転半径2.3mという優れた小回り性能です。この数値は250ccクラスのスポーツネイキッドとしては驚異的で、ミニバイクやオフロード車に次ぐ小ささとなっています。
この小回り性能の良さは、実際の走行シーンで大きなメリットをもたらします。特に、Uターンや狭い路地での方向転換時に、その価値を実感するでしょう。多くのライダーが「フルロックでの旋回が容易」「Uターン時の不安感がない」と評価しており、バイク初心者にとっても扱いやすい特性となっています。
こうした優れた小回り性能を実現している要因はいくつかあります。まず、車両重量がわずか144kgという軽さが大きく貢献しています。これにより、低速走行時の安定性と操作性が高まり、小回りが利きやすくなっています。加えて、ホイールベース(前後輪軸間距離)が1,355mmとコンパクトに設計されていることも、この小回り性能を支える重要な要素です。
さらに、CB250Rのハンドル切れ角は左右とも40度と大きく確保されており、これによって最小回転半径の小ささが実現されています。参考までに、他の250ccクラスのバイクの最小回転半径を比較すると、CB400SFが2.6m、MT-03が2.7~2.9mとなっており、CB250Rの2.3mがいかに優れているかがわかります。
この小回り性能の高さは、ジムカーナのようなテクニカルな走行シーンでも威力を発揮します。「Honda モーターサイクリストスクール」などでCB250Rを体験したライダーからは、「フルロック・フルバンクでのタイトコーナーでも素早いコーナリングが可能」「パイロンスラロームや8の字走行が容易」という評価が多く聞かれます。
ただし、このハンドル切れ角の大きさと小回り性能の高さには、若干の注意点もあります。ハンドルを切り切った状態では、ハンドルの外側がかなり遠くなるため、小柄なライダーにとっては少し操作が難しく感じる場合があります。しかし、この点も車体自体がコンパクトなため、多くのユーザーにとっては大きな問題とはなっていないようです。
このように、CB250Rの最小回転半径2.3mという小回り性能は、日常の取り回しからスポーティな走行まで、様々なシーンでライダーをサポートする重要な特性となっています。特に都市部での使用や駐車場での操作、U字路での転回など、バイクライフの実用面で大きなメリットをもたらすでしょう。
CB250Rは小さいけど走りは本格派

Ride Style・イメージ
- 足つきの良さと取り回しやすさ
- CB250Rの座り心地はどうですか?
- 高速走行の安定性について
- 単気筒エンジンの特性と燃費
- カスタムパーツと積載性
足つきの良さと取り回しやすさ
CB250Rの大きな魅力のひとつは、その優れた足つき性と取り回しやすさです。2019年のマイナーチェンジで、シート高が従来の800mmから795mmへと5mm低くなり、足つき性がさらに向上しました。この改良は単にシート高を下げただけでなく、サスペンションの沈み込み量の調整やステップ形状の見直しも行われた結果です。
実際のところ、身長170cm程度のライダーであれば、両足のかかとがわずかに浮く程度で、ほぼべた足状態で地面に足をつけることができます。161cmの女性ライダーでも「足つきはまったく問題なし」という評価があるほどです。
足つきの良さに加えて、先に述べた144kgという軽量ボディも相まって、停車時の取り回しは非常に容易です。「スクーターのように気軽に操作できる」という評価も多く、初心者やリターンライダー、また女性ライダーにも扱いやすい特性を持っています。
例えば、駐車場での方向転換や、押して移動させる際の操作感は非常に軽快で、力の弱い方でも安心して扱えます。あるユーザーは「サイドスタンドを出していないのに車体を倒してしまった際も、なんとか持ち直すことができた」と、その軽さを評価しています。
また、足つき性を考える上で見逃せないのは、車体の幅も重要な要素です。CB250Rの車体幅は805mmとなっており、スリムな設計が足つき性の向上に貢献しています。単気筒エンジンを採用していることで、エンジン部分の幅が狭いため、股下で感じる車体の幅も狭く、足を地面に下ろしやすくなっています。
ただし、足つき性に関して少し注意したい点もあります。ステップの位置が若干前気味に設計されており、足を真下に下ろすとステップに当たる可能性があります。そのため、足を少し外側に出す必要があり、これが足つきに影響する場合もあります。2019年モデルでは、このステップ位置が若干後ろに変更されましたが、完全に解消されたわけではありません。
それでも全体として、CB250Rの足つき性と取り回しやすさは、このクラスでトップクラスの評価を得ています。特に「車重が20kg以上軽いことによる取り回しの軽さ」は、実際に乗ってみると驚くほどの差を感じるでしょう。この特性は、日常での使いやすさに大きく貢献し、バイクに乗る楽しさを高めてくれます。
CB250Rの座り心地はどうですか?
今代車でCB250R借りてるけどGB350sより加速良いわ
シートは鉄板みたいに固ぇ笑 pic.twitter.com/BoaYQdGNl5
— キャすけ。 (@kyasuke111) February 1, 2025
CB250Rの座り心地については、評価が分かれる部分もありますが、総じて「スポーティながらも実用的」と言えるでしょう。シートは段差のあるセパレートタイプで、ライダーの体をしっかりとホールドする形状になっています。
まず、シートの硬さについてですが、多くのユーザーが「やや硬め」と評価しています。これは短時間の乗車では問題ありませんが、長時間のツーリングではお尻に疲労を感じる可能性があります。実際、ある試乗レビューでは「6時間ほど走ると後半はお尻が痛くなってきた」という声もあります。ツーリングでの長距離走行を考えている方は、別途ゲルザブなどのクッションを検討すると良いでしょう。
シートの形状も座り心地に大きく影響します。CB250Rのシートはスポーティな走行を意識して、前滑りを防止するための段差があります。この設計はコーナリング時には体が安定しやすいというメリットがありますが、長時間同じ姿勢で乗り続けると窮屈に感じる可能性もあります。また、ニーグリップをしっかり行うと、シートの形状によって内股が少し圧迫される場合があるという声もあります。
着座位置についても見ていきましょう。CB250Rのライディングポジションは、完全な前傾姿勢ではなく、やや猫背気味の中間的なポジションとなっています。ハンドルは比較的幅広で、手前にあるため、リラックスした上体で乗ることができます。ただし、身長173cm以上のライダーにとっては、ステップ位置が若干前よりになっているため、膝や足首に違和感を覚える場合があります。
また、リアシート(タンデムシート)の座り心地については、そもそもスペースが限られており、長時間の二人乗りには向いていません。ただし、短距離移動での二人乗りであれば十分な快適性を確保しています。
総合的に見て、CB250Rの座り心地は、街乗りやショートツーリングに適した設計と言えるでしょう。スポーティな走りを楽しむことを優先した設計思想がうかがえますが、日常使用にも無理なく対応できるバランスが取れています。もし、より快適性を重視するならば、シートカスタムや別途クッションを追加することで、長距離走行時の疲労を軽減することができるでしょう。
実用面では、シート下の収納スペースはかなり限られており、ETC車載器がギリギリ入る程度のスペースしかありません。長距離ツーリングを考えている場合は、社外キャリアの装着やシートバッグの利用を検討する必要があるでしょう。
高速走行の安定性について

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CB250Rは軽量コンパクトなボディを持つため、「高速道路では不安定なのではないか?」と心配される方も多いでしょう。結論から言うと、その心配はほとんど無用です。CB250Rは144kgという軽さながらも、高速道路での安定性は驚くほど良好です。
多くのオーナーレビューでは「想像以上に高速の安定感がある」という声が聞かれます。これは車体の軽さだけでなく、車体設計が優れているためです。特に、2022年モデルからはフロントフォークがSHOWA製SFF-BP(セパレート・ファンクション・フロントフォーク・ビッグピストン)に変更され、路面追従性が向上しています。これにより、高速走行時のフロントの接地感が増し、より安定した走りが実現しています。
また、CB250Rは重量配分が最適化されており「マスの集中化」が図られています。これは、バッテリーを燃料タンクの真下に配置するなど、車体の中心に重量を集中させる設計思想です。この設計により、軽量でありながら安定した走行特性を実現しています。
さらに、IMU(車体姿勢推定システム)付きのABSを搭載しているのも特徴です。これは250ccクラスでは先進的な装備で、急ブレーキ時に後輪が浮き上がるのを効果的に抑制する機能を持っています。高速道路での緊急時にも安心感があります。
ただし、軽量コンパクトな車体には、いくつかの注意点もあります。まず、横風の影響は受けやすい傾向にあります。特に大型トラックの横を通過する際には、風の影響を若干受けることがあるでしょう。しかし、多くのユーザーは「思ったより風に煽られない」と評価しており、ハンドルをしっかり握り、アテ舵をつけることで十分対応できます。
また、エンジンが単気筒のため、高回転での振動はある程度避けられません。高速道路で長時間100km/h以上の速度を維持すると、ハンドルやステップからの振動が気になる場合があります。特にステップの振動は「引くほど強い」というレビューもあります。これはスイングアームに直接ステップが取り付けられている構造に起因すると考えられます。
さらに、100km/hを超える速度域での加速力には限界があります。追い越しなどで急加速が必要な場合は、あらかじめ下のギアに落としておくなどの対策が有効です。「130km/h以上出すなら同じ250のRRを買うべき」というオーナーの声もあります。
これらの特性を踏まえると、CB250Rの高速走行は十分に実用的ですが、長時間の高速巡航を主な使用目的とする場合は、もう少し排気量の大きなバイクも検討する価値があるでしょう。ただ、たまの高速道路利用や短~中距離のツーリングであれば、その軽量さとハンドリングの良さから、むしろ楽しい走りを体験できるはずです。
単気筒エンジンの特性と燃費
cb250r納車してもうすぐ2ヶ月
単気筒エンジンは相変わらず乗ってて楽しい😁
アクセルオフした時のエンジン音が心地よくてずっと聞いていられそう🤤 pic.twitter.com/cUl5MKB9EA— ともやん@ZX-6R (@sudachi_zx636) November 19, 2023
CB250Rのエンジンは水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒の249cc。最高出力は27馬力、最大トルクは23N・mとなっています。この単気筒エンジンならではの特性と燃費について詳しく見ていきましょう。
このエンジンの最大の特徴は、低回転域から力強いトルクを発生させる特性です。街中での走行では3,000~4,000回転程度で十分な加速力を得られ、5,000~6,000回転まで回せば、かなり気持ちの良いダッシュを見せてくれます。このフィーリングは「アクセルを開けるとすぐに反応する気持ちよさ」と表現されることが多く、街乗りでのストレスを感じさせません。
また、単気筒エンジンならではの「鼓動感」も魅力です。エンジンの振動を全て消し去るのではなく、適度な振動として残すことで、バイクの生命感を感じさせるようなセッティングになっています。アイドリング時には「カブ=個人の感想」という声もありますが、走り出すと単気筒らしい歯切れの良いサウンドが楽しめます。
シフトチェンジに関しては、2022年モデルからアシスト&スリッパークラッチが採用され、クラッチ操作が軽くなりました。また、急なシフトダウン時のエンジンブレーキによる後輪ホッピングが抑制されるため、より扱いやすくなっています。ただし、ニュートラルから1速への切り替えはやや渋い場合があり、慣れが必要かもしれません。
一方で、単気筒エンジンのギア選択はかなり寛容です。「3速だろうが4速だろうが、5速だろうがそれなりにモリモリと回って、ノッキングするような場面はなかった」というレビューもあるほどです。市街地では3速、郊外の直線道路では4速で長く走れるため、頻繁なギアチェンジが必要ないのも特徴です。
燃費面では非常に優れており、多くのオーナーが1リットルあたり33~40km程度の燃費を報告しています。実際の使用状況にもよりますが、平均的には35~38km/Lという高い燃費性能を示しています。これは単気筒エンジンの効率の良さと、車体の軽さが貢献していると考えられます。
タンク容量は10Lとやや少なめですが、この優れた燃費性能により、一般的には300~400km程度の航続距離を確保できます。長距離ツーリングでも給油の心配が少なく、経済的に運用できる点は大きな魅力です。
ただし、単気筒エンジンであることのデメリットも存在します。高回転域での振動が顕著になる点と、高速域での加速力に限界がある点です。高回転を維持して走る場合、特にステップからの振動が強く感じられる場合があります。また、100km/h以上からの加速はやや物足りなく感じるかもしれません。
それでも、エンジンの耐久性は優れており、適切なメンテナンスを行えば長期間安心して使用できます。シンプルな構造であるため、メンテナンスコストも抑えられる点は、長く乗り続けたい方にとって大きなメリットでしょう。
カスタムパーツと積載性

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CB250Rはシンプルなネイキッドスタイルながら、カスタムの幅が広いバイクです。また、積載性については工夫が必要な部分もあり、使い方によってはいくつかの対策が重要になってきます。
まず積載性から見ていくと、標準状態でのCB250Rには目立った収納スペースがありません。リアシート下のスペースはわずかで、ETC車載器が入る程度の大きさしかありません。また、リアシートは小さめで、後部座席に人を乗せるのには適していますが、荷物を積むスペースとしては限られています。
この積載性の低さはオーナーからも「積載性ゼロ!」「素の状態ではCB250Rの積載性は絶望的」といった声が上がっているほどです。しかし、適切なカスタムパーツを装着することで、この問題は解決できます。
積載性向上のための一般的なカスタムとして、まずリアキャリアの装着が挙げられます。CB250RはCB125Rと車体が共通のため、CB125R用やCB300R(海外モデル)用のキャリアも装着可能です。例えば、SHADやGIVIなどのメーカーからフィッティングキットが販売されており、これを利用してトップケースを取り付けることで、通勤や近距離ツーリングの使い勝手が大幅に向上します。
また、タンデムシートを活用する方法もあります。シートバッグを装着すれば、ある程度の荷物を積むことが可能です。CB250Rはリアシート形状がフラットなため、シートバッグが安定して固定できるというメリットがあります。
より本格的なツーリングを考えている場合は、サイドバッグの装着も検討できますが、カービングシェルケースなど、特定のモデルしか取り付けられない場合があるため、事前に確認が必要です。
他のカスタムパーツとしては、ウインドスクリーンやビキニカウルの装着が人気です。CB250Rはネイキッドモデルのため、高速走行時には風圧を直接受けます。ウインドスクリーンを装着することで、この風圧を軽減し、長距離走行時の疲労を減らすことができます。
エンジン関連のカスタムでは、マフラー交換も一般的です。標準マフラーは静かで実用的ですが、より迫力のあるサウンドを求める方は社外マフラーへの交換を検討するケースが多いようです。ただし、近年の排ガス規制は厳しくなっているため、適合品を選ぶ必要があります。
また、ハンドル周りでは、ミラー交換やレバー交換などが一般的です。特にクラッチレバーとブレーキレバーは、手の大きさに合わせて調整できるタイプに交換することで、操作性が向上します。
CB250Rのカスタムで注意したいのは、車体の軽さを損なわないことです。この車種の大きな魅力は144kgという軽量さにあります。重たいパーツを多数追加すると、この特性が損なわれてしまう可能性があります。特に積載性を重視する場合でも、できるだけ軽量なパーツを選ぶことをお勧めします。
最後に、CB250Rは250ccクラスのネイキッドモデルとしては比較的新しいモデルですが、すでに多くのカスタムパーツが市場に出回っています。また、CB250RはグローバルモデルとしてCB300Rの名称で海外でも販売されているため、海外製パーツの選択肢も豊富です。カスタムを検討する際は、国内外の情報をチェックすると良いでしょう。
総括:CB250Rは小さい? 驚きの軽さと足つき、走行性能を徹底解説
この記事をまとめると、
- 全長約2m、250ccクラスではコンパクトな設計である
- スリムな単気筒エンジンにより実際の寸法以上に小さく見える
- 下位モデルCB125Rと共通の車体で125cc並みのサイズ感である
- 車両重量144kgはクラス最軽量級で驚くほど軽い
- その軽さで駐車時や押し歩きでの取り回しが非常に楽である
- 最小回転半径2.3mはミニバイク並みでUターンが容易である
- シート高は795mmと比較的低く足つき性が良い
- スリムな車体形状も良好な足つきに貢献している
- 小さいが見た目以上に走行性能は本格的である
- 軽量ボディとSHOWA製フォークで高速走行も安定している
- 軽量さが効いて単気筒でも十分な加速力を発揮する
- 低回転からトルクがあり街中での走行がとても扱いやすい
- 小さいがゆえにタンデム乗車はやや窮屈に感じる可能性がある
- 標準状態での荷物の積載性は低いがカスタムで補える
- 軽量なため高速道路での横風の影響は受けやすい傾向にある