
出典:YAMAHA公式
ヤマハXJR1200が安い理由を知りたいと思っている方は多いのではないでしょうか。1994年から1998年まで生産されたこのバイクは、現在の中古市場において比較的安価に取引されています。なぜXJR1200はこれほど安いのか、その背景には様々な要因があります。スタータークラッチの構造的弱点や空冷エンジン特有の熱問題など、XJR1200が抱える課題から、後継車であるXJR1300との違いまで、詳しく解説していきます。また、XJR1200のスペックや魅力、現在の買取相場についても触れていきますので、購入を検討している方にとって有益な情報となるでしょう。このモデルの持つ魅力と注意点を理解することで、あなたのバイク選びの参考になれば幸いです。
- XJR1200が中古市場で安価に取引される具体的な理由
- スタータークラッチの弱点とその対策方法
- XJR1300との性能・仕様の違いとどちらを選ぶべきか
- 中古XJR1200の適正価格と長く乗るためのメンテナンス方法
XJR1200が安い理由とメリット・デメリット
車名:XJR1200
長所:かっこいい
短所:↑以外#乗ってる車名と長所と短所書いてけ pic.twitter.com/Ud9sx3FBms
— あぢ@R.C.Riderz (@chikichiki_bone) September 14, 2024
- XJR1200はなぜ安いのか
- スタータークラッチの弱点と対策
- XJR1200のスペックと魅力
- XJR1200とXJR1300の違いと選び方
XJR1200はなぜ安いのか
ヤマハXJR1200は中古バイク市場において、同クラスの他モデルと比べて比較的安価に取引されていることが多いです。このバイクが安い理由には、いくつかの要因が存在します。
まず第一に、XJR1200は1994年から1998年まで生産された古いモデルであり、すでに生産終了から25年以上が経過しています。年式が古いバイクは一般的に価格が下がる傾向にありますが、特にXJR1200は後継モデルであるXJR1300が登場したことで、市場価値が相対的に低くなりました。
次に、XJR1200には「スタータークラッチ」と呼ばれる部品に構造的な弱点があり、この問題が広く知られていることも価格を押し下げる要因になっています。この弱点については次のセクションで詳しく説明します。
また、空冷エンジン特有の熱問題も価格に影響しています。現代のバイク市場では水冷エンジンが主流となっているため、夏場の熱さという欠点が価格評価に反映されているとも言えます。
一部の否定的な意見としては「1300よりも安くても1200は避けるべき」という声もありますが、これはXJR1300の方が設計が改良され、特にスタータークラッチの問題が解消されているためです。多くのバイク愛好家はコストパフォーマンスを考慮して1300を選ぶ傾向にあります。
それでも、XJR1200が「不人気だから安い」という見方は必ずしも正確ではありません。このバイクには根強いファンも存在し、1188ccという大排気量の空冷エンジンが生み出す鼓動感や、オーリンズ製リアサスを標準装備するなど、当時としては贅沢な仕様も魅力として挙げられます。2024年現在では、良好な状態の車両は逆に価値が上がり始めている例も見られます。
一方で、中古車市場に出回っている数が比較的多いことも、価格が安定している理由の一つです。流通量が多ければ希少性が下がり、価格も比較的リーズナブルに保たれます。
最後に、バイク市場全体の傾向として、旧車ブームの影響で一部の古いモデルは価格が上昇していますが、XJR1200はその波に乗り切れていないという見方もあります。ただし「旧車ブームの影響で将来的に価格が変動する可能性があります」という指摘もあるように、将来的には価値が見直される可能性も否定できません。
スタータークラッチの弱点と対策
XJR1200の最大の弱点と言われているのが、スタータークラッチ(ワンウェイクラッチ)の問題です。このパーツはエンジン始動時にセルモーターの回転をクランクシャフトに伝える役割を持っていますが、XJR1200では設計上の弱点があり、高確率で劣化・故障する傾向にあります。
スタータークラッチが劣化すると、どのような症状が現れるのでしょうか。最も典型的な症状は、セルボタンを押してもエンジンがかからず、「ガガガ」という引っ掛かり音や「クーンクーン」という空回りの音だけが聞こえる状態です。特に冬場の寒い時期には症状が悪化し、エンジンがまったく始動しないケースもあります。
この問題の対策としては、いくつかの方法があります。最も根本的な解決策は、スタータークラッチを交換することです。ただし、この作業はエンジンを車体から降ろし、クランクケースを分解するという大掛かりな修理になります。バイク販売店など信頼できる専門店に依頼すると、工賃含めてかなりの費用がかかる可能性があります。
また、XJR1300の部品は強化されていることから、1300用のスタータークラッチを流用する方法も効果的です。1996年モデルのXJR1200オーナーの証言によれば、「XJR1300になってからは改善されていますが、ヤマハのバイクは昔からスターターのワンウェイクラッチが弱い」とのことで、1300の部品を使うことでより耐久性を高めることができます。
予防策としては、購入前にこの部分をしっかりチェックすることが重要です。中古車を検討する際には、セルモーターの動作確認を必ず行いましょう。エンジンがスムーズに始動するか、異音はないかといった点に注意を払う必要があります。特に冬場に試乗できれば、最も厳しい条件下での動作を確認できるため理想的です。
また、対策として押しがけ(人力で車体を押して始動する方法)による始動方法を覚えておくことも有効です。スタータークラッチが機能しなくなった場合でも、押しがけであれば走行可能な場合が多いからです。ただし、これは一時的な対処法に過ぎません。
修理費用を抑えるための方法としては、工賃が安いバイクショップを探す、自分で修理する知識と技術を身につける、といった選択肢もあります。しかし、自己修理は専門知識と特殊工具が必要なため、初心者には難しい作業です。
XJR1200を購入検討している方は、この弱点を理解した上で、状態の良い個体を選ぶか、あるいは修理費用も含めた予算を考慮することが重要です。バイク販売店など信頼できる専門店で程度の良い個体を選び、できれば保証付きの車両を選ぶことで、万が一の故障時にも安心です。
XJR1200のスペックと魅力
この度 増車しました😎
ヤマハXJR1200のUSインターカラー仕様です🥰今となっては個性的な空冷4気筒キャブを味わいたかった事と、カラーリングが購入の決め手です👍
NSR、TRXともどもよろしくお願いします🤗 #納車 #XJR pic.twitter.com/LzHGq06PPm— コウヘイ🚗🏍️ (@kouhei_motors) August 11, 2024
ヤマハXJR1200は1994年に発売された空冷4気筒エンジンを搭載するネイキッドバイクで、当時の国内ネイキッドとしては世界最大排気量を誇る話題のモデルでした。このバイクのスペックと魅力について詳しく見ていきましょう。
まず、エンジン性能から見ていくと、XJR1200は排気量1,188ccの空冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒エンジンを搭載しています。最高出力は97PS/8,000rpm、最大トルクは9.3kg-m/6,000rpmで、当時としては圧倒的なパワーを誇っていました。このエンジンはツアラーモデルであったFJ1200をベースに開発されており、低中速域でのトルク不足を改善するために吸排気系が新設計されています。
車体の基本寸法は全長2,170mm、全幅765mm、全高1,120mmで、ホイールベースは1,500mm。乾燥重量は232kgとなっており、同時期のライバル車種であるカワサキ・ゼファー1100より11kg、ホンダCB1000スーパーフォアより3kg軽量に仕上げられていました。
足回りに目を向けると、XJR1200の最大の魅力の一つがリアサスペンションにオーリンズ製を標準採用している点です。1996年のマイナーチェンジ後は、一部モデルで伸圧減衰力とイニシャル調整機構を持つフルアジャスタブル式へと進化しました。フロントブレーキについても、1995年モデルからはブレンボ製キャリパーを採用し、高い制動力を実現しています。
タイヤサイズは前輪が130/70ZR17、後輪が170/60ZR17というラジアルタイヤを装着し、燃料タンク容量は21リットルで、60km/h定地走行時の燃費は26.0km/Lとされています。これにより、満タン時の航続距離は約546kmを実現しています。
XJR1200の魅力は性能面だけではありません。当時の開発責任者である宮地氏が取り入れた「ヒューマノニクス」という手法により、数値化しにくい「ビッグネイキッドらしい味」を追求した設計思想があります。具体的には「トルクに厚みがある」「加速に安心感がある」「ハンドリングが鋭い」「低速なバンク中も安定している」といった感覚的な要素を数値化し、それを元に開発を進めたことで、乗り手に強い満足感を与えるバイクに仕上がっています。
また、XJR1200の見た目も大きな魅力です。伝統的な丸目一灯のヘッドライトと空冷エンジンの冷却フィンが露出したデザインは、クラシカルでありながらも力強い印象を与えます。このスタイリングは発売から30年近く経過した現在でも古さを感じさせないほど洗練されています。
実際にXJR1200に乗ったオーナーからは「リッターバイクと思えない取り回しの良さと軽快さ」「スタイルが抜群」「初めての大型バイクとしても扱いやすい」といった評価が多く見られます。特に、教習所で習ったCB750と比較しても違和感なく乗れるほどの扱いやすさは、大型バイク初心者にも安心感を与えるポイントです。
ただし、空冷エンジン特有の欠点として「夏場のエンジンの熱さ」や「燃費の悪さ」も指摘されています。特に渋滞時には、エンジンからの熱がライダーに直接伝わってくるため、夏場の走行には注意が必要です。
このように、XJR1200は高い性能と独自の魅力を持ち合わせた伝説的なバイクであり、発売から長い年月が経った今でも根強いファンを持つモデルとなっています。
XJR1200とXJR1300の違いと選び方
本日の眼福バイク!
YAMAHA XJR1200
大型のネイキッドは迫力あってカッコイイ😍 pic.twitter.com/ep3jkND0rg— はまさん (@hamasan_coronda) October 20, 2024
XJR1200とXJR1300は外見が非常に似ていますが、実は多くの重要な違いがあります。ここでは両モデルの違いを比較しながら、どちらを選ぶべきかという判断材料を提供します。
排気量と性能の違い
最も明確な違いは排気量です。XJR1200は1,188ccのエンジンを搭載しており、XJR1300は排気量が拡大され1,250ccとなっています。この排気量の違いにより、XJR1300の方が高いパワーとトルクを発揮します。具体的には、XJR1200が最高出力97PS/8,000rpm、最大トルク9.3kg-m/6,000rpmであるのに対し、XJR1300は最高出力100PS/8,000rpm、最大トルク10.0kg-m/6,000rpmになっています。このパワーアップにより、特に高速域での加速力が向上し、よりスムーズな走行が可能になりました。
技術的な改良点
XJR1300では技術的な改良も多く施されています。最も注目すべき点は、XJR1200で問題となっていたスタータークラッチの設計が改良されたことです。XJR1200では、このパーツに不具合が生じた場合、エンジンを降ろしてクランクケースを分解する大掛かりな修理が必要でしたが、XJR1300では1200よりは比較的作業性が良くなりました。
さらに、XJR1300では年を追うごとに改良が重ねられ、2006年モデルからはキャブレターから燃料噴射(FI)システムへと変更されました。これにより、始動性や燃費の向上、排出ガスのクリーン化などが実現しています。また、サスペンションシステムの性能向上やブレーキシステムの強化など、全体的な走行性能も向上しています。
デザインと外観
外観デザインにも違いがあります。XJR1300はより現代的で洗練された外観を持ち、ヘッドライトやタンク、シートの形状など細部にわたり最新のデザインが施されています。一方、XJR1200はよりクラシカルなビッグバイクのスタイルを保持しており、レトロな雰囲気を好むライダーにはこちらの方が魅力的かもしれません。
エンジンの外観にも違いがあります。XJR1300は1998年から2000年モデルまでの間、クランクケースやシリンダーの黒塗装をやめてシルバー一色となり、冷却フィンを強調したデザインが特徴でした。しかし2000年以降は再び黒塗装に戻り、XJR1200と共通したイメージに近づいています。
価格と入手性
価格面では、当然ながらXJR1200の方が中古市場では安価に入手できる傾向にあります。2024年現在の中古相場を見ると、XJR1200は状態にもよりますが20万円台から60万円台で取引されており、XJR1300と比べると10万円から30万円ほど安く購入できる場合が多いです。
ただし、価格差以上に考慮すべきは、車両の状態とメンテナンス履歴です。どちらのモデルも生産終了から時間が経過しているため、これまでの整備状況や部品交換履歴が車両の価値を大きく左右します。特にXJR1200は発売から30年近く経過しているため、程度の良い個体を見つけることが重要です。
部品供給と維持のしやすさ
部品の入手性も重要なポイントで、XJR1300は生産期間が長かったため、新品パーツの供給が比較的安定しています。これに対しXJR1200の場合、一部純正パーツは入手困難になる可能性がありますが、両モデル間で共通する部品も多く、また中古パーツ市場やオークションなどでは一定数の部品が流通しています。
実際、「XJR1200は年式的にガス検ないからFCRにできる」というオーナーの声もあるように、旧式モデルならではの利点もあります。排ガス規制が緩かった時代の車両であるため、カスタムの自由度が高い点はXJR1200の魅力と言えるでしょう。
どちらを選ぶべきか?
XJR1200とXJR1300のどちらを選ぶべきかは、個々のライダーの優先事項によって変わってきます。
XJR1200を選ぶメリット:
- 価格が比較的安い
- クラシカルなスタイル
- カスタムの自由度が高い(特に排ガス規制面で)
XJR1300を選ぶメリット:
- より信頼性が高い(特にスタータークラッチ)
- 純正部品の入手性が良い
- 後期モデルでは燃料噴射化による始動性と燃費の向上
いずれにせよ、両モデルともに素性の良いバイクであり、適切なメンテナンスを施せば長く楽しむことができる名車です。購入を検討する際は、実車を見て試乗し、整備状態を確認した上で判断することをおすすめします。特にXJR1200を選ぶ場合は、スタータークラッチの状態をしっかり確認し、将来的な修理費用も考慮に入れることが重要です。
XJR1200の中古市場と将来性について
- XJR1200の買取相場はいくらですか?
- 中古XJR1200購入時の注意点
- ヤマハXJR1200の後継車は?
- 空冷エンジンの魅力と欠点
- 長く乗るための維持のコツ
XJR1200の買取相場はいくらですか?
久しぶりにやーまんさんにお会いしxjr1200の写真撮影していただきました!
綺麗に撮っていただきありがとうございました🤩#や〜まんふぉと#YAMAHA #XJR1200 pic.twitter.com/alHJrKVTfe
— モンズマ (@monzuma_xjr) April 22, 2023
XJR1200の買取相場は、年式や状態、走行距離などの条件によって大きく変動します。2024年3月時点での情報をもとに、現在の買取相場の傾向を詳しく見ていきましょう。
XJR1200の買取相場は状態にもよりますが、一般的には20~35万円前後です。走行距離が極めて少なく状態が非常に良い個体の場合、例外的に50万円以上になることもあります。ただし、この価格帯は車両の状態や走行距離、型式などによって大きく変動するため、一概にこの範囲内に収まるとは言い切れません。
型式別に見ると、特に状態が良好で低走行距離の場合、4PU型が64.1万円、4KG型が62.9万円という高額査定例もありますが、一般的な個体ではこの価格にはなりません。また、走行距離別の買取相場を見ると、走行距離が少ないほど高値で取引される傾向にあります。例えば、走行距離1,000km以下の車両は高額査定となりますが、こうした低走行車両は市場でも非常に稀です。
XJR1200の過去5年間における平均買取相場の推移を見ると、緩やかな上昇傾向にあることがわかります。前年比では7%増、2021年と比較すると3%の伸びとなっています。これはバイク市場全体の旧車人気の高まりが影響していると考えられます。
色による価格差もわずかながら存在します。カラー別の平均買取価格を見ると、ニューシルバーダストが23.5万円と最も高く、次いでブラック系が23.3万円、ディープレッドカクテル2が20万円となっています。ただし、カラーによる価格差はそれほど大きくないようです。
車両の状態も買取価格に大きく影響します。状態別の平均買取価格は、軽い難がある程度で23.9万円、事故車や不動車の場合は12.8万円となっています。このことからも、日頃のメンテナンスや大切に乗ることが、将来の買取価格を高める要因となることがわかります。
なお、ヤフオークションなどでは高額なカスタムパーツが装着された車両が150万円を超える価格で出品されていることもありますが、これらの車両はカスタムパーツの価値が大きく影響しており、一般的な買取相場とは別物と考えるべきでしょう。
XJR1200を高く売却するためのポイントとしては、以下の点が重要です。
- 年式:1996年の最終型が最も価値が高い傾向にあります。特にオイルクーラーが大型化され、冷却性能が向上した最終型は人気です。
- 走行距離:当然ながら走行距離が少ないほど高値になります。ただし、古いバイクの場合は、適切なメンテナンスが行われていれば、走行距離が多くても状態の良い車両は評価されます。
- 整備状態:エンジンの調子やスタータークラッチの状態、外装の傷や劣化具合などが査定に大きく影響します。
- 純正部品の有無:カスタムパーツが装着されている場合でも、純正部品が保管されていると評価が上がることがあります。
- 整備記録:定期的なメンテナンスの記録があると、車両の状態の良さをアピールできます。
買取を依頼する際は、複数の業者に査定を依頼して比較することをおすすめします。ネットでの一括査定サービスを利用すれば、手軽に複数の買取業者の査定額を比較できます。また、査定前には洗車をして車体をきれいにし、整備記録や取扱説明書などの付属品も揃えておくと、より高い査定額を引き出せる可能性が高まります。
中古XJR1200購入時の注意点
中古でXJR1200を購入する際には、いくつかの重要なポイントを確認する必要があります。このバイクは生産終了から25年以上が経過しているため、状態の良い個体を見つけることが何よりも重要です。
まず最初に確認すべきは、車体の整備状態です。25年以上前のバイクになるため、これまでどのようなメンテナンスが行われてきたかが車両の調子を大きく左右します。オイル交換やチェーン、プラグなどの消耗品の交換履歴、また定期点検の記録などがあればベストです。「バイク販売店など信頼できる専門店で程度の良い個体を購入する」というのが鉄則です。古いバイクだけに整備歴は重要な判断材料になります。
前述のスタータークラッチについては購入前に必ず確認しましょう。エンジンの始動を確認し、異常音がないかチェックします。特に冷間時(エンジンが冷えた状態)での始動性を確認することが重要です。ある経験者のアドバイスとして「冬の寒い日にエンジンがかかることを確認できる冬に購入する」という方法も参考になります。
車体の転倒歴も確認すべきポイントです。「車格からして立ちコケの2~3回はやむを得ないので多少の傷は目をつむって、大きな転倒が無いかを確認しましょう」というアドバイスがあるように、多少の傷や擦れはあっても、フレームやエンジンに影響するような大きな転倒歴がないことを確認することが大切です。
また、XJR1200は1994年から1998年まで製造されましたが、モデルによって細かな違いがあります。例えば、1995年モデルでは、ブレンボ製のフロントブレーキキャリパーが採用され、シート材に新素材のワイラックスが使用されるなどの変更がありました。1996年モデルでは、大型化されたオイルクーラーの採用や、前後サスペンションにダンパー調整機構が追加されるなどの改良が施されています。これらの違いを理解した上で、自分の好みや用途に合ったモデルを選ぶとよいでしょう。
価格面では、「40万以内のものを買おうと思っています」という質問に対して、「40万以下の大型車はそれなりの程度しかないのでやめた方が良い」というアドバイスもあります。これは安価なバイクほど状態が悪く、結局は「修理の繰り返しで乗れない期間ばかり過ぎる」可能性が高いことを示唆しています。ある程度予算に余裕を持って、状態の良い個体を選ぶことが賢明です。
また、購入後の維持費についても考慮しておくべきです。「程度のよさは値段に比例する」との指摘があるように、購入時の安さに惹かれても、その後の修理やメンテナンス費用で結局高くつく可能性があります。「あと10万~20万円用意して良い車両を選ぶ」ことや「さらに不測の事態に備えて10~20万円を用意しておく」というアドバイスは参考になります。
購入時には、できるだけ信頼できるバイク販売店から購入することも重要です。「保証があるところから買う」というアドバイスがあるように、短期間でも保証がついていれば、購入後すぐに発生する問題に対応してもらえます。個人売買よりもバイク店での購入の方が安心と言えるでしょう。
最後に、レアな「XJR1200R」というハーフカウル装着モデルも1996年に発売されているので、ツーリングがメインの方はこちらも選択肢に入れると良いかもしれません。風防効果があり、高速走行時の疲労軽減につながります。
これらのポイントを押さえて、慎重に選べば、XJR1200はその独特の魅力と乗りやすさから、今でも十分楽しめるバイクです。
ヤマハXJR1200の後継車は?
xjr1200
楽しい思い出をたくさんありがとう😊
今までありがとうございました。 pic.twitter.com/4MtkPl51XE— tacano (@takanoko200) December 23, 2024
ヤマハXJR1200の直接の後継モデルは、1998年に登場したXJR1300です。XJR1200が1994年から1998年まで生産されたのに対し、XJR1300は1998年から2017年までの約20年間にわたって生産され続けた長寿モデルとなりました。
XJR1300への進化においては、エンジンの排気量を1,188ccから1,250ccへと拡大し、最高出力は97PSから100PS、最大トルクも9.3kg-mから10.0kg-mへと向上させました。これにより、特に高速域での加速力が改善され、よりスムーズな走行が可能になりました。
また、XJR1200で問題となっていたスタータークラッチの弱点も、XJR1300では改良されました。XJR1200ではスタータークラッチに不具合が生じた場合、エンジンを降ろしてクランクケースを分解する大掛かりな修理が必要でしたが、XJR1300では1200よりは比較的作業性が良くなっています。
外観面では、初期のXJR1300(1998-2000年モデル)は、エンジンの冷却フィンを強調するためクランクケースやシリンダーの黒塗装をやめ、シルバー一色となりました。しかし2000年以降のモデルでは再び黒塗装に戻り、XJR1200と共通したイメージに近づけられています。
XJR1300は生産期間中にいくつかの重要な改良を受けています。特に注目すべき変更は、2006年末に行われたモデルチェンジで、これにより排出ガスの「平成18年規制」に適合させるために、それまでキャブレターだった吸気システムを燃料噴射(FI)方式に一新しました。同時に車体もフロントフォークのセッティングを見直したり、専用ラジアルタイヤを採用したりするなど、走行性能の向上が図られました。また、シートとサイドカバーを新デザインに変更し、テールライトにはLEDを採用するなど、細部のアップデートも行われました。
しかし、2017年に「平成28年排出ガス規制」が施行されることとなり、XJR1300はこの新規制に適合させることなく生産を終了しました。これにより、XJRシリーズとしての直接の後継車は現在存在しないことになります。
XJRシリーズの精神的な後継車と言えるモデルとしては、2016年に登場したXSR900が挙げられます。XSR900は「ヤマハスポーツヘリテージ」と呼ばれるレトロモダンなデザインのネイキッドバイクで、クラシカルな外観と最新の技術を融合させた点ではXJRの思想を受け継いでいると言えます。ただし、エンジンは水冷3気筒となり、XJRの特徴であった空冷4気筒とは大きく異なります。
また、2018年に登場したMT-09 SPも、高性能なネイキッドバイクという点ではXJRの後継と見ることができるかもしれません。特にリアサスペンションにオーリンズ製を採用している点は、XJRシリーズと共通する特徴です。しかし、MTシリーズは設計思想やデザイン、エンジン特性などが大きく異なるため、直接の後継車というよりは、現代のヤマハが提案する大型ネイキッドバイクの新たな形と言えるでしょう。
2024年現在、ヤマハのラインナップにXJRシリーズの直接的な後継車は存在せず、空冷4気筒エンジンを搭載した大型ネイキッドも製造されていません。これは排出ガス規制の強化に伴い、空冷エンジンでの対応が困難になったことや、バイク市場のトレンドの変化などが要因と考えられます。
したがって、XJRシリーズの魅力である「空冷4気筒エンジンの鼓動感」「クラシカルでありながら力強いデザイン」「扱いやすい大型バイクの乗り味」などを求める方は、中古市場でXJR1200やXJR1300を探すしかない状況です。このことが、近年の旧車ブームと相まって、状態の良いXJRシリーズの中古車価格が上昇傾向にある一因になっていると言えるでしょう。
空冷エンジンの魅力と欠点
XJR1200の最大の特徴の一つが空冷4気筒エンジンです。このエンジン形式には独自の魅力と欠点があり、購入前に理解しておくことで、より満足度の高いバイクライフを送ることができます。
空冷エンジンの最大の魅力は、その見た目にあります。冷却フィンが露出したシリンダーは機械的な美しさを持ち、バイク好きの心を掴んで離しません。特にXJR1200のエンジンは、ブラックの塗装とアルミの冷却フィンのコントラストが美しく、見る角度によって異なる表情を見せます。また、エンジンを切った後に「キンキンッ」と鳴る熱収縮の音も、空冷エンジンならではの味わい深い特徴です。
次に挙げられる魅力は、エンジン本来の鼓動感や振動を直接感じられる点です。現代のバイクは振動を抑える技術が進化していますが、XJR1200の空冷エンジンは適度な振動と共に走る楽しさを提供します。この振動は、バイクとライダーが一体となったような感覚をもたらし、走る喜びを増幅させます。
また、空冷エンジンは構造がシンプルなため、メンテナンス性に優れています。「ネイキッドなのでメンテナンス性が良い」というオーナーの声にもあるように、パーツへのアクセスが容易で、自分でメンテナンスを行いたいライダーにとっては大きな利点です。水冷エンジンのように冷却水漏れやラジエーターのトラブルを心配する必要もなく、「空冷なので水冷エンジンだと生じるラジエターなどの故障は考えなくてよい」というメリットがあります。
さらに、空冷エンジンは低回転域から力強いトルクを発揮する特性を持っており、街中での発進や加速にストレスを感じにくいのも魅力の一つです。「中低速域からのトルク感のある加速」がXJR1200の魅力として挙げられることが多いのはこのためです。
一方で、空冷エンジンにはいくつかの欠点も存在します。最も顕著なのは暑さの問題です。空冷エンジンは外気によって冷却されるため、渋滞や信号待ちなど低速や停止状態が続くと、エンジンの温度が上昇します。「夏場のエンジンの熱さ」「夏の街乗り渋滞は少し熱い」という声は多く、特に「信号待ちが重なると熱中症になるかと思うほど暑い」という極端な表現もあります。
また、空冷エンジンは一般的に燃費があまり良くありません。XJR1200の場合、燃費が「ツーリング主体で11~15キロ/L位」「良くて16km/L前後」という声があります。燃費の悪さはXJR1200の短所として挙げられることが多く、ツーリングの際には給油計画をしっかり立てる必要があります。
さらに、空冷エンジンはオイル消費量が多い傾向にあります。「そのエンジンはオイルを食うので下のレベルまできたら交換もあり」という助言があるように、定期的なオイルレベルのチェックが欠かせません。特に長距離走行後には必ずオイル量を確認する習慣をつけるとよいでしょう。
最後に、空冷エンジンは寒冷時の始動性が水冷エンジンに比べて劣ることがあります。特にXJR1200の場合、スタータークラッチの問題と相まって、「冬は押しがけしないとエンジンがかからないときがある」という状況も報告されています。
これらの特性を理解した上でXJR1200に乗ることで、その魅力を最大限に引き出しながら、欠点による不便を最小限に抑えることができます。空冷エンジンは現代のバイクでは少なくなってきましたが、だからこそXJR1200の空冷エンジンには独特の価値があるのです。
長く乗るための維持のコツ
XJR1200‼️ pic.twitter.com/MgfBJz8PJK
— たべいち(北海道グルメロスマン🥹) (@vstrom250gogo) October 24, 2024
XJR1200は生産終了から25年以上経過した古いバイクですが、適切なメンテナンスを行えば、まだまだ長く楽しむことができます。ここでは、XJR1200を長く快適に維持するためのコツを紹介します。
まず最も重要なのは、定期的なオイル交換です。空冷エンジンはオイルの状態が直接エンジンの健康に影響するため、推奨される交換間隔よりも短めに設定することをおすすめします。「オイルさえまめに換えれば壊れません」という声があるように、これだけでもエンジンの寿命は大きく変わります。特にXJR1200はオイルの減りが早い傾向にあるため、オイルレベルの定期的なチェックも忘れずに行いましょう。
次に重要なのはチェーンのメンテナンスです。XJR1200は532サイズという特殊なチェーンを使用していますが、「交換の際はスプロケと共に530サイズにすると、選択肢が増え費用も抑えられる」というアドバイスもあります。チェーンの定期的な清掃と注油、適切なテンションの調整を行うことで、チェーンの寿命を延ばし、快適な走行を維持できます。「チエーンオイルは重宝しています」という声もあるように、チェーンオイルは様々な箇所に使用できる万能アイテムです。
また、スタータークラッチについては、前述の通り異常があれば早めに対処することが大切です。症状が現れたら、専門店での点検をおすすめします。修理費用は高額になることが多いですが、放置すると最終的にはエンジンを降ろす大掛かりな修理が必要になるため、早期発見・早期対応が肝心です。
タイヤやブレーキパッドなどの消耗品の定期的なチェックも欠かせません。特にXJR1200のフロントタイヤは130サイズという特殊なサイズを使用しており、「交換する際選択肢が少ない上に高い」という問題があります。しかし、「フロントを120サイズに代えると安価で種類が豊富」というアドバイスもあるため、タイヤ交換時には選択肢を広げて検討するとよいでしょう。
電装系のメンテナンスも重要です。古いバイクは経年劣化によって電装系のトラブルが起きやすくなります。特にバッテリーは冬場など長期間乗らない時期には充電器を使用して定期的に充電することをおすすめします。「バッテリーメンテナンスには特に気を配っています」という声もあるように、バッテリーの管理は長期間安心して乗るための秘訣の一つです。
さらに、車体の保管方法も長寿命のカギを握ります。可能であれば屋内での保管が理想的ですが、屋外保管の場合は良質なバイクカバーを使用して、直射日光や雨から保護することが大切です。「屋内で保管してバイクを天候のダメージから守った」車両は状態も良く、買取価格も高くなる傾向にあります。
定期的な洗車も忘れずに行いましょう。特に冬場の走行後は路面の塩分などがフレームやエンジンに付着し、錆の原因となります。洗車後には各部に防錆油を塗布するなど、錆対策を行うことも長持ちさせるポイントです。
最後に、専門店での定期的な点検も重要です。古いバイクだけに、プロの目で見てもらうことで早期に問題を発見できる場合があります。「期間が短くても保証が付くバイク屋さんからの購入をおすすめします」という声もあるように、信頼できる専門店との関係を構築しておくことも、長く安心して乗るための一つの方法です。
これらのメンテナンスを適切に行えば、XJR1200は古いバイクでありながらも、その魅力的な走りを長く楽しむことができます。ある所有者が「6年前にヤフオクで一目惚れして写真のみで37万円で購入しましたが、あれから基本的なメンテをしながら約3万キロ乗ってトラブルは特に無い」と証言しているように、適切なメンテナンスさえすれば、XJR1200は今でも十分に実用的なバイクとして活躍するのです。
総括:XJR1200が安い理由と1300との違い|購入前の注意点
この記事をまとめると、
- XJR1200が安い理由は1994年から1998年という古いモデルであるため
- スタータークラッチの構造的弱点が広く知られている
- 空冷エンジン特有の熱問題も価格に影響している
- XJR1300が登場したことで相対的に価値が下がった
- 中古市場には流通量が多く希少性が低い
- スタータークラッチ故障時は大掛かりな修理が必要
- XJR1300のスタータークラッチ部品を流用する対策が有効
- リアサスにオーリンズを標準装備している豪華な仕様
- 1995年モデルからはブレンボ製キャリパーを採用
- 1996年のマイナーチェンジでオイルクーラーが大型化
- 中古車の買取相場は一般的に20〜35万円前後
- 空冷エンジンの魅力は見た目の美しさと鼓動感
- メンテナンスのしやすさも空冷エンジンの利点
- 長く乗るにはオイル交換を頻繁に行うことが重要
- 定期的なチェーンメンテナンスと電装系のチェックが必須