
出典:YAMAHA公式
ヤマハXSR900の最高速について、その真実を探求していますね。ネオレトロな見た目からは想像もつかない性能を秘めたこのバイクの最高速度は一体どれくらいで、なぜ「速すぎ」とまで言われるのでしょうか。実際の馬力やスペック、そしてリミッターカットによる変化が気になるところでしょう。また、満タンで何キロ走りますか?という燃費や航続距離、さらには中古の落札相場はいくらですか?といった経済的な側面まで、多くの疑問があるはずです。この記事では、それらの疑問に全てお答えします。
- XSR900の具体的な最高速度と公式スペック
- 「速すぎる」と言われる理由と実際の加速性能
- リミッター解除のリスクと法的な注意点
- 燃費や中古相場など購入前に知りたい実用情報
XSR900の最高速はどれくらい?スペックを徹底解剖

Ride Style・イメージ
- 120馬力を誇るCP3エンジンのスペック
- XSR900が「速すぎ」と言われる理由
- 実測での最高速度は180km/hというのは本当?
- リミッターカットで最高速は220km/hを超える?
- 口コミで語られるリアルな加速フィーリング
120馬力を誇るCP3エンジンのスペック
ヤマハXSR900の心臓部には、最高出力120PSを10,000rpmで発揮する水冷並列3気筒888cm³のCP3エンジンが搭載されています。このエンジンはヤマハ独自の「クロスプレーン・コンセプト」に基づいて開発されており、低回転域から力強いトルクを生み出し、高回転域までスムーズに吹け上がるのが大きな特徴です。(参照:ヤマハ発動機株式会社)
2022年のフルモデルチェンジで現在の基本諸元となりました。なお、2025年の国内向けモデルでは5インチの大型TFTディスプレイや、専用アプリ「Garmin StreetCross」と連携したナビゲーション機能が搭載されるなど装備がさらに進化していますが、この強力なエンジンの骨子は受け継がれています。(参照:ヤマハ発動機株式会社 製品ページ)
XSR900(現行モデル)主要諸元
- エンジン形式:水冷4ストロークDOHC3気筒
- 総排気量:888cm³
- 最高出力:88kW(120PS)/ 10,000rpm
- 最大トルク:93N・m / 7,000rpm
- 車両重量:193kg
XSR900が「速すぎ」と言われる理由
XSR900、もうすぐ2000kmなんだけど想像の500倍位良いバイクだった。これ初心者お勧めだわ。毎回フルロックターンになるけど、カコン!!ってww pic.twitter.com/vtO0MJ4qbz
— suzuki (@suzuki_bike_acc) September 18, 2025
XSR900が「速すぎ」と評される最大の理由は、120PSという高出力エンジンと、193kgという軽量な車体の組み合わせにあります。この優れたパワーウェイトレシオが、スロットルを開けた瞬間に鋭い加速を生み出すのです。
実際のオーナーからも「どのギアからでも力強く加速する」「正直日本では持て余す」といった声が聞かれます。低中速域からトルクが湧き出てくるため、気づかないうちに法定速度を超えてしまうほどの加速力を持っています。このため、ライダーには常に自制心と注意力が求められると言っても過言ではありません。軽量な車体は軽快なハンドリングにも貢献しますが、そのパワーを受け止めるには相応のスキルが必要になる場面もあります。
ネオクラシックな見た目に惹かれて試乗すると、その想像以上のパワーに驚くかもしれませんね。まさにギャップが魅力の一台です。
実測での最高速度は180km/hというのは本当?

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まず前提として、以下はユーザーによる計測や専門メディアの試乗インプレッションなどに基づく一般的な理解であり、ヤマハが公式に最高速や速度リミッターの具体的な数値を公表したものではない点にご留意ください。そのうえで、日本国内仕様のXSR900は、速度抑制が働くとの報告が多く、実走計測では180km/h前後で頭打ちになるケースが一般的とされています。
ただし、バイクのポテンシャル自体はそれ以上にあることは間違いありません。計測条件や個体差によっては190km/h近辺が記録される例もあるようです。これは、公道での安全性を考慮したうえでの設定と考えられます。
リミッターカットで最高速は220km/hを超える?
XSR900 アイボリー 納車!
初めて一目惚れでバイクを買っちゃった
今日は乗って帰るだけだったけどめちゃんこ楽しかった〜! pic.twitter.com/6hPjl8n5zq— kai (@kaiVST) September 14, 2025
ECUの書き換えなどによって速度リミッターを解除した場合、XSR900は220km/h以上の最高速を出すポテンシャルを秘めていると言われています。海外の技術コミュニティやチューニングショップの情報によれば、240km/h以上に達するという報告例も見られますが、これらの数値は車両の仕様や計測方法(メーター表示かGPSかなど)、走行するコースの条件によって大きく変動します。
フルパワー化によってエンジン本来の性能が解放され、特に高速域での伸びが大きく向上します。サーキット走行などでその真価を発揮させたいライダーにとっては、魅力的なカスタムと言えるかもしれません。
リミッターカットの注意点とリスク
リミッターカットは性能を大きく引き上げますが、それに伴うリスクも存在します。まず、公道で法定速度を超えて走行することは法律で禁じられており、大変危険です。また、ECUの改造はメーカー保証の対象外となる可能性が高いです。事故の際の任意保険の適用についても、契約約款によっては影響が出る可能性があるため、各自の契約内容を必ず確認する必要があります。実施する場合は、これらのデメリットを十分に理解し、クローズドコースでの使用に限定するなど、法令を遵守したうえで自己責任で行う必要があります。
口コミで語られるリアルな加速フィーリング

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XSR900の魅力は、単に最高速の数値だけでは語れません。実際に乗ったライダーたちが口を揃えて賞賛するのは、3気筒エンジン特有の「トルクフルで官能的な加速フィーリング」です。
口コミでは以下のような声が多く見られます。
- 「低速から湧き出るトルクで、力強く押し出されるような加速を体験できる」
- 「4気筒エンジンよりも荒々しい感じで、バイクが前へ前へと出ようとする感覚が強い」
- 「独特の排気音とメカニカルノイズがライダーをその気にさせてくれる」
ただ速いだけでなく、五感を刺激する演出が巧みで、ライダーを夢中にさせる魅力に溢れています。スロットルを開けるたびに、迫力のあるサウンドと共に、強烈なGが体を襲う感覚はXSR900ならではのものです。
XSR900で最高速を楽しむために知っておきたいこと

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- 電子制御が実現する扱いやすさ
- 満タンで何キロ走ります?気になる燃費と航続距離
- 中古車の落札相場はいくらですか?
- ライバルZ900RSとの性能比較
- カスタムで乗りやすさは向上するのか
電子制御が実現する扱いやすさ
「速すぎる」と聞くと、乗りこなすのが難しいのではと不安に感じるかもしれません。しかし、現在のXSR900は最新の電子制御システムが充実しており、ライダーの操作を強力にサポートし、扱いやすさの向上に大きく寄与しています。
6軸IMU(慣性計測ユニット)が車体の姿勢を常に監視し、バンク角に応じて介入するTCS(トラクションコントロールシステム)やSCS(スライドコントロールシステム)などが、過剰なパワーによるスリップや不安定な挙動のリスクを大幅に軽減します。(参照:Yamaha Motorsports, USA)
さらに、出力特性を選べるYRC(ヤマハライドコントロール)も搭載。穏やかな出力になるモードを選べば、街中でも落ち着いて走行可能です。その他、クラッチ操作不要でシフトチェンジが可能なクイックシフターや、高速道路で便利なクルーズコントロールも標準装備されており、ライダーの疲労軽減に貢献しています。
年式による装備差について
5インチTFTディスプレイやYRC(ヤマハライドコントロール)、ナビゲーション機能といった最新の電子制御は、主に2025年以降のモデルで標準装備とされています。中古車を検討する際は、モデル年式によって装備が異なる場合がある点にご注意ください。
満タンで何キロ走ります?気になる燃費と航続距離
高速かなり走ってたのはあるけど燃費が21km/L超えた!俺にしては上出来!笑無給油240km走れたのはでかい。ツーリングでガソスタには困らなそうだなこれなら。#バイク乗りと繋がりたい#yamaha #XSR900 pic.twitter.com/0RsMAiik2J
— suzuki (@suzuki_bike_acc) September 11, 2025
XSR900の燃料タンク容量は14Lです。公式なWMTCモード値での燃費は20.4km/Lとされており、これを基に単純計算すると、満タンでの航続距離は約285kmとなります。
ただし、これはあくまで測定条件下での数値です。実際の燃費は乗り方によって大きく変動します。市街地でのストップ&ゴーが多い場合や、ワインディングでスポーティな走行を楽しんだ場合は18km/L前後に落ち込むこともあります。逆に、高速道路を一定速度で巡航すれば、燃費は向上する傾向にあります。
オーナーのレビューを見ても、実際の航続距離は250km〜300km前後が目安となるようです。長距離ツーリングを計画する際は、給油ポイントを事前に確認しておくと安心でしょう。
中古車の落札相場はいくらですか?

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XSR900は人気が高く、中古市場でも活発に取引されています。具体的な中古車価格は、年式、走行距離、車両の状態、カスタムの有無によって大きく変動するため、一概に「いくら」と断定することは困難です。
一般的に、フルモデルチェンジ後の2022年以降のモデルは高値で推移する傾向にあります。一方で、初期モデルは比較的求めやすい価格帯で見つかることもあります。最新の価格動向を掴むためには、中古車情報サイトで実際の掲載車両を確認するのが最も確実です。
最新の中古車情報をチェック
現在のXSR900の中古車価格や在庫状況は、大手バイク情報サイトで確認することをおすすめします。条件を指定して検索することで、ご自身の予算や希望に合った一台を見つけやすくなります。
ライバルZ900RSとの性能比較
ネオクラシックのカテゴリーでXSR900の最大のライバルと言えるのが、カワサキのZ900RSです。どちらも魅力的なバイクですが、その個性は大きく異なります。
走行性能や先進性を重視するならXSR900、伝統的なスタイルや4気筒サウンドを好むならZ900RSというのが一般的な評価です。XSR900は3気筒エンジンによるトルクフルな加速と、軽量な車体による軽快なハンドリングが持ち味です。一方、Z900RSは伝統的な並列4気筒エンジンを搭載し、スムーズで伸びやかな回転フィールが魅力となっています。
項目 | YAMAHA XSR900 | Kawasaki Z900RS |
---|---|---|
エンジン | 水冷並列3気筒 888cm³ | 水冷並列4気筒 948cm³ |
最高出力 * | 120 PS | 111 PS |
車両重量 * | 193 kg | 215 kg |
電子制御 | 6軸IMU搭載、YRC等、充実 | KTRC等、比較的シンプル |
特徴 | スポーティで刺激的な走り | 王道のスタイルとマイルドな乗り味 |
* Z900RSの出力・重量は欧州仕様の公称値(例:2025年モデル)。仕様は年式や販売される国・地域によって異なる場合があります。(参照:Kawasaki Europe) |
どちらが良いかは完全に好みの問題ですが、より先鋭的でスポーツ性能の高さを求めるのであれば、XSR900に軍配が上がると言えるでしょう。
カスタムで乗りやすさは向上するのか

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XSR900はノーマルの状態でも非常に完成度の高いバイクですが、カスタムすることでさらに自分好みの乗りやすさを追求することが可能です。
特に長距離ツーリングでの快適性を向上させたい場合、以下のカスタムが効果的です。
ウインドスクリーンの装着
ネイキッドスタイルの弱点である高速走行時の風圧を軽減し、ライダーの疲労を大幅に抑えることができます。デザインも豊富なので、車体の雰囲気を崩さずに装着可能です。
シートの交換
純正シートはスポーティで硬めなため、長距離ではお尻が痛くなるという声もあります。ゲル入りのコンフォートシートなどに交換することで、乗り心地の改善が期待できます。
サスペンションの調整・交換
純正サスペンションはスポーツ走行を意識した硬めのセッティングです。よりしなやかな乗り心地を求める場合は、サスペンションのセッティングを変更したり、社外製の高性能サスペンションに交換したりするのも有効です。
カスタム時の注意
パーツを装着する際は、自身の車両に適合するかを必ず確認してください。また、マフラーやハンドルなどを交換する際は、車検の基準を満たしているか、構造変更の届け出が必要ないかなど、法律や規制を遵守することが重要です。効果の感じ方には個人差があることも念頭に置きましょう。
総括:XSR900の最高速|速すぎと言われるスペックと実力を検証
- XSR900の最高速は公式には公表されていない
- 国内仕様は180km/h前後で速度抑制が働くと一般的に言われている
- リミッター解除で220km/h超の性能を発揮するとの報告例がある
- 120PSの3気筒エンジンと193kgの軽量な車体が「速すぎる」と言われる根拠
- 3気筒特有のトルクフルで官能的な加速フィーリングが最大の魅力
- 最新の電子制御が充実しておりパワーを安全に扱いやすくなっている
- 燃費はWMTCモード値で20.4km/L、満タン航続距離は約285kmが計算上の目安
- 長距離ツーリングでは250kmを目安にした給油計画が安心
- 中古市場では人気が高く活発に取引されている
- ライバルのZ900RSと比較するとよりスポーティで先進的な性能を持つ
- カスタム次第でツーリングの快適性を大幅に向上させることが可能
- ウインドスクリーンやコンフォートシートは特に効果が期待できるカスタム
- 有り余るパワーを持つが電子制御のおかげで乗り手を選ぶ幅は広い
- スロットル操作には慣れが必要だが乗りこなす喜びは格別
- 購入検討時は年式による装備差も確認することが重要