
出典:YAMAHA公式
ヤマハのフラッグシップツアラーとして長年君臨したFJR1300。その堂々たる風格とパワフルなイメージから、多くの方がFJR1300の最高速について強い関心を抱いているのではないでしょうか。「FJR1300はいったい何キロ出るのだろう?」、そんな疑問を持つ方も少なくないはずです。
この記事では、公式発表こそないものの、FJR1300が秘める高速性能の実測情報やシミュレーション結果に迫ります。もちろん、その性能を支えるFJR1300の馬力がどの程度なのか、エンジンスペックの詳細も解説します。
さらに、単なる最高速だけでなく、このバイクの真価である快適な長距離ツーリング性能、信頼性の高さを証明する白バイとしての活躍、そして気になるカスタムパーツの現状や中古車選び、購入時の注意点まで、FJR1300の魅力を多角的に掘り下げていきます。
- FJR1300が持つ最高速のポテンシャルと公道における現実的な限界
- 最高速を支える147馬力エンジンの詳細スペックとその特性
- 高速走行を快適にするツーリング性能や白バイに採用される理由
- 生産終了後の現状、中古車選びや購入時に注意すべき点
FJR1300の最高速とそれを支える性能
FJR1300な皆様、お待たせしました! pic.twitter.com/h1XJYSZmeM
— kuroki@MT-10&TRX (@kuroki_mt10sp) September 17, 2024
- FJR1300は何キロ出る?公称値と実測情報
- FJR1300の最高速を可能にするエンジン
- FJR1300の馬力は?スペック詳細解説
- 高速走行を支えるツーリング性能
- FJR1300の白バイ仕様とその実力は?
FJR1300は何キロ出る?公称値と実測情報
FJR1300の最高速度について、ヤマハ発動機からの公式な数値(公称値)は発表されていません。しかし、このバイクが持つポテンシャルは非常に高く、実測値や計算上のシミュレーションでは、250km/hを超える速度域に到達可能であると言われています。
この高速性能を実現する背景には、後述する強力なエンジン性能と、高速走行時の安定性を重視した車体設計があります。実際にオーナーレビューの中には、最高速度275km/hを記録したという声や、計算上ではエンジン回転数8000rpm時に6速で267km/hに達するという情報も見られます。
ただし、これらの数値はあくまでクローズドコースや特定の条件下での話であり、いくつかの注意点があります。
注意点:公道での走行について
まず、日本の公道において、FJR1300の最高性能を発揮できる場面は現実的に存在しません。高速道路の最高速度は通常100km/h、一部区間でも120km/hに制限されています。法定速度を大幅に超える速度での走行は法律で禁止されており、大変危険です。
FJR1300の魅力は最高速だけではない
FJR1300の本当の価値は、単なる最高速度の数値だけではありません。むしろ、高速道路などを巡航する際に、エンジンに十分な余裕があり、ライダーが疲れにくい安定した走行ができる点にあります。 レビューでも「100km/h以上で走行してもエコ表示が出る」「150km/h以上の巡航も楽」「高速走行時の安定性が抜群」といった声が多く寄せられています。このように、余裕のあるパワーと安定性が、長距離ツーリングを快適にする大きな要因となっています。
したがって、FJR1300の最高速は250km/hを超えるポテンシャルを秘めていますが、公道ではその性能の一部しか使えません。高速域での余裕と快適性にこそ、このバイクの真価があると言えるでしょう。
FJR1300の最高速を可能にするエンジン

Ride Style・イメージ
FJR1300が高速道路などで余裕のある走りを見せる理由は、その心臓部であるエンジンにあります。搭載されているのは、1297ccの水冷4ストロークDOHC4バルブ直列4気筒エンジンです。
このエンジンは、最高出力108kW(147PS)を8,000rpmで、最大トルク138N・m(14.1kgf・m)を7,000rpmで発生させます。このスペックが、FJR1300の力強い加速と高速巡航性能を支えています。
エンジンの主な特徴
FJR1300のエンジンには、高速走行を快適にするためのいくつかの特徴があります。
大排気量と高出力
1297ccという大排気量は、特に高速巡航時にエンジン回転数を低く保つことを可能にします。これにより、エンジンの負担が減り、振動や騒音が抑えられ、ライダーの疲労軽減につながります。また、147馬力という高出力は、追い越しや登り坂でもライダーに安心感を与えます。
フラットで扱いやすいトルク特性
このエンジンは、低回転域から高回転域まで、非常に豊かでフラットなトルクを発生するのが特徴です。レビューによれば、わずか2000回転もあれば普通に走行でき、低速でもギクシャクしにくいと評価されています。この扱いやすさは、発進停止の多い市街地でもストレスを感じさせません。 一方で、高速域ではアクセル操作だけでスムーズな加減速が可能という声もあり、必要な時にリニアにパワーを引き出せる柔軟性も持ち合わせています。
低振動設計による快適性
エンジン内部には2軸バランサーが組み込まれており、エンジンの振動を効果的に打ち消しています。この低振動設計により、長時間のライディングでも手が痺れたり、不快な振動を感じたりすることが少なく、快適な走行が可能です。オーナーからは「シルキーなエンジン」と表現されることもあります。
走行モード(ヤマハD-MODE)
ライダーは走行状況や好みに応じて、2つの走行モードを選択できます。「Tモード(ツーリングモード)」は、穏やかなスロットルレスポンスで、市街地走行や燃費を意識したツーリングに適しています。一方、「Sモード(スポーツモード)」は、よりダイレクトで鋭い加速感が得られ、スポーティな走りを楽しみたい時に有効です。
これらのエンジン特性が組み合わさることで、FJR1300は単に速いだけでなく、ライダーが安心して長距離を快適に移動できる、優れたスポーツツアラーとしての性能を実現しています。最高速性能も、この強力かつ扱いやすいエンジンがあってこそ可能になるのです。
FJR1300の馬力は?スペック詳細解説
本日、FJR1300ASに乗り換えました。
クラッチレバーが無いことに、まだまだ慣れないw#FJR1300 #YAMAHAが美しい pic.twitter.com/vRSKkm5gVD— tossy (@tossy0330) February 10, 2024
FJR1300が誇る最高出力(一般的に「馬力」と呼ばれる数値)は、108kW(147PS)/8,000rpmです。このパワーは、FJR1300がスポーツツアラーとして、長距離の高速走行を余裕をもってこなすために十分なものと言えます。
この147馬力というパワーを発生させるのは、1297ccの水冷4ストロークDOHC4バルブ直列4気筒エンジンです。同時に、最大トルクは138N・m(14.1kgf・m)を7,000rpmで発揮します。トルクはバイクを押し出す力を示す数値であり、この強力なトルクが、発進時や低速からの加速、さらには重い荷物を積んだ状態や二人乗りでの走行においても、力強さを感じさせてくれます。
スペック表:FJR1300 主要エンジン諸元
以下に、FJR1300(2BL-RP27J)の主要なエンジンスペックをまとめました。
項目 | スペック |
---|---|
エンジン種類 | 水冷・4ストローク・DOHC・4バルブ |
気筒数配列 | 直列4気筒 |
総排気量 | 1297cm³ |
最高出力 | 108kW(147PS)/8,000r/min |
最大トルク | 138N・m(14.1kgf・m)/7,000r/min |
燃料供給方式 | フューエルインジェクション |
変速機 | 常時噛合式6速リターン |
パワー特性と実際の乗り味
最高出力は8,000rpmという比較的高めの回転数で発生しますが、FJR1300のエンジンの魅力は、最大トルクを7,000rpmで発生させつつ、さらに低い回転域からでも非常に豊かで扱いやすいトルクがある点です。オーナーレビューを見ると、「2000回転もあれば普通に走れる」「どのギアからでも素晴らしい安定した加速が得られる」といった声があり、パワフルでありながらもライダーフレンドリーな特性を持っていることがわかります。
147PSという数値だけを見ると、最新のスーパースポーツバイクには及ばないかもしれません。しかし、FJR1300は最高速やサーキットでのラップタイムを競うバイクではなく、あくまで「ツアラー」です。そのため、過激すぎるパワーではなく、長距離を快適に、そして安全に走行するための、滑らかでコントロールしやすいパワー特性にチューニングされています。この絶妙なバランスが、長時間の運転でもライダーを疲れさせにくい理由の一つとなっています。
仕様による違いについて
なお、FJR1300は長年にわたり生産され、仕向け地(販売される国や地域)も多岐にわたるため、年式やモデル(国内仕様、逆輸入仕様など)によってはスペックが異なる場合があります。特に中古車を検討する際は、その車両の正確なスペックを確認することが重要です。2013年12月以降に日本国内で正規販売されたモデル(型式: 2BL-RP27J)については、基本的に上記の147PS仕様となっています。
FJR1300は、単にエンジンがパワフルであるだけ
高速走行を支えるツーリング性能

Ride Style・イメージ
でなく、高速走行を含む長距離ツーリングを快適かつ安全に行うための様々な機能や工夫が凝らされています。これらの要素が組み合わさることで、ライダーは目的地まで疲労を最小限に抑えて移動できます。
卓越した防風性能
高速走行でライダーの疲労を大きく左右するのが、走行風の影響です。FJR1300はこの点に特に力が入れられています。
- 電動調整式ウインドスクリーン: ライダーは手元のスイッチ操作で、ウインドスクリーンの高さ(上下130mmの範囲)と角度を走行中でも調整できます。これにより、天候や速度に合わせて最適な防風効果を得ることが可能です。レビューでは、スクリーンを最も高くすると「150km/hで片手運転しても正面からの風はなし」とその効果の高さが語られています。
- 大型フルカウル: 車体全体を覆うようにデザインされたカウルは、走行風がライダーに直接当たるのを防ぐだけでなく、雨天時の雨除けとしても機能します。
快適性を追求したライディングポジション
長時間の運転でも疲れにくいよう、ライディングポジションにも配慮が見られます。
- 自然な乗車姿勢: スーパースポーツのような強い前傾姿勢ではなく、比較的上体を起こしたリラックスできる姿勢で乗車できます。
- 調整機能: ハンドルの取り付け位置を前後に3段階、シートの高さを低い位置(805mm)と高い位置(825mm)の2段階で調整可能です。これにより、ライダーの体格や好みに合わせたポジション設定が行えます。
先進の電子制御デバイス
現代の大型バイクに不可欠な電子制御デバイスも充実しており、快適性と安全性を高めています。
- クルーズコントロール: 任意の速度(50km/h〜100km/hの範囲で作動)を設定すれば、アクセル操作なしで速度を維持できます。高速道路での単調な走行時に疲労を大幅に軽減してくれる便利な機能です。
- トラクションコントロールシステム(TCS): 発進時や加速時に後輪が空転するのを検知すると、エンジントルクを制御してスリップを抑え、安定した走行をサポートします。特に雨天時や滑りやすい路面で効果を発揮します。
- D-MODE(走行モード切替): 前述の通り、エンジンレスポンスを「Tモード(ツーリング)」と「Sモード(スポーツ)」から選択でき、走行シーンに合わせた走りを楽しめます。
- グリップヒーター: 標準で装備されており、3段階の温度調整が可能です。冬場のツーリングや早朝・夜間の冷え込み時に、手の冷たさを和らげてくれます。
- 電子制御サスペンション(ASモデルのみ): 乗車人数(1人/1人+荷物/2人/2人+荷物)と減衰力(弱め/標準/強め)をメーターパネルを見ながらボタン操作で簡単に設定変更できます。これにより、積載状況や路面状況に応じて、常に最適な乗り心地とハンドリングを得られます。
その他のツーリング向け装備
- 大容量燃料タンク: 25リットルという大きな燃料タンク容量を誇ります。燃費も高速巡航では20km/L以上を記録することが多いため、計算上は無給油で400km〜500kmの走行が可能です。給油のために頻繁に停車する必要がなく、長距離移動のリズムを保てます。
- シャフトドライブ: 後輪を駆動する方式にシャフトドライブを採用しています。チェーンのように定期的な清掃、注油、調整といったメンテナンスが不要なため、手間がかからず、ロングツーリングでも安心して走り続けることができます。
これらの要素が組み合わさることで、FJR1300は「大陸横断ツアラー」とも称される、極めて高いツーリング性能を実現しているのです。
FJR1300の白バイ仕様とその実力は?
#白の日 ということでフィールドサービスさんのヤマハFJR1300白バイを。
実は赤色灯を点けるスイッチはボタンとかではなく…? pic.twitter.com/t2f1pG8EDr
— 日本愛嫁華撃団 (@pix_eos) April 6, 2024
ヤマハFJR1300は、その卓越した走行性能、長距離走行における快適性、そして高い信頼性が評価され、日本国内だけでなく、ヨーロッパ諸国をはじめとする世界各国の警察で、白バイ(警察用オートバイ、Police Motorcycle)として採用されています。
警察車両として採用される背景には、FJR1300が持つ基本性能の高さがあります。白バイは、高速道路での追跡や緊急走行、交通取り締まり、要人警護、パレードの先導など、非常に多岐にわたり、かつ厳しい条件下での運用が求められます。
白バイに求められる性能とFJR1300
白バイには以下のような性能が不可欠であり、FJR1300はこれらを満たしています。
- 高速安定性: 高速道路での追跡や緊急走行において、ふらつくことなく安定して走行できる性能。FJR1300の安定した車体と空力特性は、この要求に応えます。
- 運動性能: 市街地での取り回しや、緊急回避、Uターンなど、あらゆる速度域でライダーの意のままに操れる運動性能。FJR1300は重量級ながら素直なハンドリングを持つと評価されています。
- 加速・制動性能: 緊急時の素早い加速や、確実な制動能力。147PSのエンジンと高性能ブレーキシステムがこれを支えます。
- 耐久性・信頼性: 長時間・長距離の過酷な使用に耐えうる耐久性と、いかなる状況でも確実に作動する信頼性。FJR1300はメンテナンスフリー性が高いというレビューもあり、タフな運用にも対応できると考えられます。
- 快適性: 長時間の乗務における隊員の疲労を軽減するための快適な乗り心地や防風性能。これもFJR1300が得意とする領域です。
市販モデル(民生仕様)との違い
日本の白バイ仕様である「FJR1300P」は、エンジンやフレームといった基本構造・性能においては、市販されているFJR1300A/ASと大きな違いはありません。最も異なるのは、警察業務を遂行するために必要な専用装備が追加されている点です。
- 主な追加装備: 赤色回転灯(警光灯)、サイレン、拡声器(スピーカー)、無線機や通信機器を搭載するための装備、速度計測装置(ストップメーター)などが取り付けられています。これらの装備を搭載・操作するために、ハンドル周りのスイッチ類やカウル形状、電装系などに専用の変更が加えられています。
海外での実績と評価
特にヨーロッパでは、古くからBMWと並んでFJR1300が多くの国の警察に採用されてきた実績があります。これは、ヨーロッパの広大な土地を高速で移動するような使い方において、FJR1300の性能が非常に適していることを示しています。レビューの中には、オーストラリア警察で使用されていた車両について言及するものもあり、そのタフさと実用性がうかがえます。
このように、FJR1300が白バイとして採用されている事実は、このバイクが持つ基本性能の高さと信頼性を裏付けるものと言えるでしょう。
FJR1300の最高速以外の現状と中古情報

Ride Style・イメージ
- 最高速と実用性のギャップとは?
- FJR1300のカスタムパーツは少ない?
- FJR1300の生産終了理由は何ですか?
- 後継機は?ファイナルエディション解説
- FJR1300の中古車選びのポイント
- 購入後に後悔?重さ・取り回しの注意点
最高速と実用性のギャップとは?
FJR1300は、そのスペックやオーナーの声から250km/hを超える最高速性能を持つポテンシャルがあると考えられます。しかし、この高い性能と、日本国内の道路環境における実用性との間には、無視できない「ギャップ」が存在します。
このギャップが生まれる主な理由は、日本の法定速度にあります。ご存知の通り、日本の公道では、たとえFJR1300のような高性能バイクであっても、定められた速度制限を超えることはできません。高速道路でも通常は100km/h、一部区間を除き最高でも120km/hが上限です。つまり、FJR1300が持つ最高速性能を合法的に引き出す機会は、公道上には存在しないと言えます。
パワーを持て余すという現実
147馬力というエンジンパワーは、日本の法定速度内で走行するには十分すぎるほどです。実際にオーナーレビューを見ても、「普段はTモード(ツーリングモード)で十分」「Sモード(スポーツモード)は加速が鋭すぎる」といった意見が見られ、多くのライダーは日常的な走行において、バイクが持つ性能のごく一部しか使っていない状況がうかがえます。 この状況を、人によっては「性能を持て余している」「宝の持ち腐れだ」と感じてしまう可能性はあるでしょう。特に、バイクの性能をフルに使い切りたいと考えるライダーにとっては、少し物足りなさを感じるかもしれません。
ギャップが生み出す大きなメリット
一方で、この性能と実用性のギャップは、FJR1300ならではの大きなメリットも生み出しています。有り余るパワーとトルクは、高速道路での巡航時に絶大な「余裕」をもたらします。エンジン回転数を低く抑えたままスムーズに走行でき、追い越しや合流もストレスなく行えます。 レビューで「高速走行時の安定性は抜群」「疲れが少ない」といった評価が多いのは、まさにこの性能的な余裕が、ライダーの安心感と快適性に直結しているからです。「100km/h以上で走行しても『エコ』表示が出る」という事実は、FJR1300がいかに余裕を持って高速巡航をこなせるかを物語っています。
得意ではないシチュエーションも
ただし、FJR1300が最も得意とするのは、やはり高速道路を使った長距離ツーリングです。レビューの中には、「80km/h以下で走るとかえって疲れる」「渋滞が苦手」といった声も見られます。これは、低速走行が続く場面や、ストップ&ゴーが多い市街地などでは、FJR1300の車重や大排気量エンジンの特性が、必ずしも快適性にはつながらない可能性を示唆しています。
まとめ:ギャップの理解が重要
結論として、FJR1300の最高速性能と公道での実用性には大きなギャップがあります。しかし、そのギャップ、つまり「性能的な余裕」こそが、高速ツーリングにおける比類なき快適性や安定感、そして安全マージンを生み出しているのです。この特性を理解し、高速道路をメインとしたロングツーリングでの快適性を最優先に考えるライダーにとって、FJR1300は非常に満足度の高い選択肢となるはずです。
FJR1300のカスタムパーツは少ない?
FJR1300
長所 安楽乗車姿勢
有り余るパワーとトルク
リッター20kmの低燃費短所 楽すぎて居眠りをしかねない
カスタムパーツ皆無 pic.twitter.com/uAFYqa5TaE— G3 (@tetsukabugunsou) October 20, 2021
FJR1300のカスタムを検討している方にとって、気になるのがカスタムパーツの豊富さではないでしょうか。結論から言うと、FJR1300用のカスタムパーツは、例えば同社のMTシリーズやXSRシリーズ、あるいは他のメーカーの人気車種などと比較した場合、選択肢が「少ない」と感じられる傾向にあるようです。
その背景には、いくつかの理由が考えられます。
- 主なターゲット市場: FJR1300は開発当初から主にヨーロッパ市場をターゲットとした大陸横断ツアラーであり、日本国内での販売台数は他のマスプロダクションモデルほど多くはありません。そのため、国内向けのカスタムパーツ市場が形成されにくい状況があります。
- 車両の完成度: FJR1300は、メーカー自身が「熟成」を重ねてきたモデルであり、ノーマルの状態でも非常に高い完成度を誇ります。特にツーリング性能に関しては、標準装備で十分満足できるレベルにあるため、積極的にカスタムを行う必要性を感じるユーザーが比較的少ないのかもしれません。
- 車両の特性: ツアラーという性格上、サーキット走行を主眼としたスーパースポーツのように、パフォーマンスを極限まで追求するようなカスタムの需要自体が多くないことも影響していると考えられます。
実際のオーナーの声とパーツの種類
オーナーレビューを確認すると、「カスタムパーツが少な過ぎて、逆にお金がかからない」「もっとカスタムパーツが欲しい」といった声が実際に挙がっています。カスタムを通じて自分好みの一台に仕上げたい、個性を出したいと考えるライダーにとっては、この状況は少し寂しく感じられるかもしれません。
しかし、カスタムパーツが全く存在しないわけではありません。特に、ツーリングの快適性や利便性をさらに向上させるためのパーツはいくつか見つけることができます。
- スクリーン: 標準の電動スクリーンでも高い防風性を持ちますが、さらに効果を高めるための社外品ロングスクリーンなどが存在します。MRAといったメーカーから対応品がリリースされているようです。
- シート: 標準シートでも評価は高いですが、足つき性を改善したい場合のローダウン加工や、より快適性を追求した社外品のコンフォートシートなども選択肢として考えられます(ただし、適合する製品の種類は多くない可能性があります)。
- 積載関連: 標準オプションでサイドパニアケースが用意されていますが、さらに積載量を増やすためのトップケースの追加や、GIVIなど他のメーカーのケースを取り付けるためのキャリアなどが販売されています。
- ガード類: FJR1300は重量があるため、万が一の転倒に備えてエンジンスライダー(エンジンガード)を装着するオーナーは多いようです。これは実用的なカスタムと言えます。
一方で、エンジン性能を向上させるマフラーやエアクリーナー、サスペンションのアップグレードパーツ、デザインを大きく変える外装パーツといった、いわゆる「走り」や「見た目」を重視したカスタムパーツの種類は、前述の通り限られているのが現状です。
カスタム検討時の視点
パーツの選択肢が少ないということは、メーカーが時間とコストをかけて煮詰めたバランスを崩さずに乗ることが推奨されている、と捉えることもできます。FJR1300はノーマル状態でも非常に高い性能と快適性を持っていますので、まずはノーマルでじっくり乗り込み、本当に自分に必要な部分を見極めてから、数少ない選択肢の中からパーツを探す、というアプローチが良いかもしれません。
FJR1300の生産終了理由は何ですか?

Ride Style・イメージ
2001年の登場以来、約20年にわたりヤマハのフラッグシップ・スポーツツアラーとして君臨してきたFJR1300ですが、2022年モデルをもって生産終了となりました。長年愛されてきたモデルだけに、その理由が気になる方も多いでしょう。生産終了に至った背景には、主に以下の2つの大きな要因があると考えられます。
強化される環境規制への対応
一つ目の理由は、世界的に年々厳しくなる排出ガス規制への対応です。特に欧州市場を主要ターゲットとしてきたFJR1300にとって、欧州の「ユーロ5」と呼ばれる規制基準をクリアすることが大きな課題となりました。日本国内においても同様に「令和2年排出ガス規制」が施行されています。
FJR1300は2001年のデビュー時から改良を重ね、その時点での規制には対応してきました。しかし、登場から年月が経過した基本設計のエンジンや排気システムで、最新の厳しい規制値をクリアし続けるためには、触媒の大型化やエンジン制御の複雑化など、大幅な設計変更が必要となります。これは開発コストの増大や、場合によってはエンジンフィーリングの変化、車両価格の上昇につながる可能性があり、メーカーとして継続が難しいと判断したと考えられます。
市場ニーズの変化とメーカー戦略
二つ目の理由は、バイク市場全体のトレンドの変化です。かつてFJR1300が登場した頃は、高速道路網の整備とともに、大陸を快適に高速移動できる大型スポーツツアラーに高い需要がありました。
しかし近年、世界的なバイク市場のトレンドは変化しています。未舗装路を含む様々な道への対応力や、よりリラックスした乗車姿勢が可能な「アドベンチャーバイク」の人気が非常に高まっています。また、街乗りでの扱いやすさや燃費性能を重視したミドルクラスのバイクや、軽量なネイキッドバイクなども根強い人気があります。
このような市場の変化の中で、FJR1300のような大排気量で重量のある(装備重量約290kg~)スポーツツアラーというカテゴリーは、以前ほどの勢いを失いつつありました。特に日本国内においては、欧州ほどの人気は獲得できていなかったという見方もあります。
ヤマハ発動機としても、限りある経営資源や開発リソースを、今後より成長が見込まれるカテゴリー(アドベンチャー、電動バイクなど)や、次世代技術の開発に振り向けるという戦略的な判断があったと推測されます。これらの複合的な理由から、多くのファンに惜しまれつつも、FJR1300はその歴史に幕を下ろすことになったのでしょう。
後継機は?ファイナルエディション解説
あけましておめでとうございます。
この型のFJRも2022年モデルをもって生産終了なので、これからも大事に乗っていきたいと思います。暖機を終えたら走り初めへGO!#FJR #FJR1300 #FJR1300A pic.twitter.com/FYYzxdBG3Z— ゆうちゃん (@_FJR1300A_) January 3, 2022
FJR1300の生産終了を受けて、多くのファンが気になるのは「後継機」の存在ではないでしょうか。しかし、大変残念ながら、2025年4月現在、ヤマハ発動機からFJR1300の直接的な後継モデルに関する発表はありません。
前述の通り、市場のトレンドがアドベンチャーバイクなどに移行していることや、厳しい環境規制への対応の難しさから、ヤマハがFJR1300と同じコンセプト、すなわち「大排気量・並列4気筒エンジンを搭載した重量級スポーツツアラー」の開発を現時点で見送っている可能性が高いと考えられます。
ヤマハの現行ラインナップで、長距離ツーリングに適したモデルとしては、3気筒エンジンを搭載する「TRACER9 GT+」などが挙げられますが、これはアドベンチャーツアラーのカテゴリーに属し、FJR1300とはキャラクターが異なります。FJR1300が持っていた独特の重厚感やシルキーな4気筒フィーリングを求めるライダーにとっては、現状、ヤマハのラインナップ内に完全な代替となるモデルは存在しない状況です。
最後を飾った「20th Anniversary Edition」
FJR1300は後継機を残さずに生産終了となりましたが、その長い歴史のフィナーレを飾る特別なモデルとして「FJR1300AS/A 20th Anniversary Edition」が2022年に発売されました。これが実質的な最終生産モデルとなります。
ファイナルエディションの特徴
この記念モデルは、欧州でのデビュー(2001年)から20周年を祝うもので、AS(電子制御シフト搭載モデル)とA(マニュアルトランスミッションモデル)の両方に設定されました。ベース車両の持つ高い性能や充実した装備はそのままに、以下のような特別な仕様が施されています。
- 専用カラーリング: ボディカラーには上質感のある「ブラックメタリックX」を採用。
- ゴールドのアクセント: 前後ホイール、シートに施されたステッチ、サイドカウルやタンク上面のモデルロゴなどに、高級感を演出するゴールドカラーがあしらわれています。
- 記念エンブレム: 燃料タンクの上面には、「20th Anniversary」の文字が記された立体的な専用エンブレムが装着され、ファイナルモデルであることを示しています。
- その他: 細かい部分では、専用の表皮を使用したシートや、特別な仕上げのスマートキーなどが採用されたようです。
この「20th Anniversary Edition」は、FJR1300シリーズの集大成であり、その歴史に敬意を表したモデルと言えます。限定生産であったこと、そしてシリーズ最終モデルであることから希少価値が高く、中古車市場でも特別な存在として注目されています。FJR1300の購入を検討している方にとって、もし状態の良い個体が見つかれば、非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
FJR1300の中古車選びのポイント

Ride Style・イメージ
生産が終了した今、魅力的なスポーツツアラーFJR1300を手に入れる主な方法は中古車市場となります。しかし、高額な買い物であり、長く付き合う相棒となるバイクですから、購入後に後悔しないためには慎重な車両選びが不可欠です。ここでは、FJR1300の中古車を選ぶ際に特に注意したいポイントを解説します。
年式とモデル(A/AS)を理解する
FJR1300は約20年という長い期間生産されたモデルであり、その間に数度の大きなモデルチェンジが行われています。
- 世代ごとの進化: 大まかに分けると、初代(2001年~)、第2世代(2006年~、YCC-S搭載のAS登場)、第3世代(2013年~、電子制御スロットルYCC-Tや各種電子デバイス導入)、第4世代(2016年~、6速ミッション化、LED灯火類)と進化してきました。搭載されている装備やミッションの段数、電子制御の内容などが世代によって異なります。例えば、クルーズコントロールやトラクションコントロール、電動調整サスペンション(ASモデル)などを求める場合は、2013年モデル以降が対象となります。まずは自分がどのような機能や性能を求めているかを明確にし、対象となる年式を絞り込むことが大切です。
- AとASの違い: 「A」は従来通りのマニュアルクラッチ操作が必要なモデル、「AS」はクラッチレバーがなく、ボタンまたはシフトペダルで変速操作を行うヤマハ独自の電子制御シフト「YCC-S」を搭載したモデルです。ASモデルは左手のクラッチ操作が不要になるため、特に渋滞時や長距離走行での疲労軽減に繋がるというメリットがあります。一方で、機構が複雑になるため、万が一故障した際の修理費用はAモデルよりも高額になる可能性があります。どちらの操作フィールが自分に合っているか、維持費の面なども考慮して選択しましょう。(なお、ASモデルは2019年12月1日以降、AT限定大型二輪免許での運転が可能となっています。)
車両状態のチェックは念入りに
中古車選びの基本ですが、FJR1300のような大型ツアラーでは特に車両の状態確認が重要です。
- 走行距離と年式のバランス: FJR1300は長距離を走るためのバイクなので、年式に対して走行距離が多い車両も少なくありません。走行距離が多いこと自体が必ずしも悪いわけではありませんが、エンジン、駆動系(特にシャフトドライブの状態)、サスペンションなどの消耗度合いは念入りに確認する必要があります。逆に、年式が古いのに走行距離が極端に少ない車両は、長期間放置されていた可能性も考えられ、ゴム部品の劣化や内部の錆など、別の問題を抱えている場合もあるため注意が必要です。
- 外観・転倒歴の確認: まずは車両全体をよく見て、カウルに大きな傷や割れ、塗装の剥がれ、不自然な修復跡がないかを確認しましょう。FJR1300は重量があるため、立ちゴケ(停車中の転倒)をしている可能性も考慮に入れるべきです。ハンドルバーエンド、レバー先端、ミラー、カウル下部、マフラー、装着されていればエンジンガードなどに傷がないかチェックします。
- 消耗品のチェック: タイヤの残り溝は十分か、ひび割れなどの劣化はないか。ブレーキパッドの残量はどうか。チェーンと違ってシャフトドライブはメンテナンスフリーに近いですが、異音やオイル漏れがないかは確認したいポイントです。バッテリーの製造年月日や電圧なども確認できると良いでしょう。これらの消耗品は交換に費用がかかるため、購入後の出費を抑えるためにも現状を把握しておくことが大切です。
- 電装系の動作確認: FJR1300は電動スクリーンをはじめ、グリップヒーター、クルーズコントロール(年式による)、各種灯火類(特に最終型はフルLED)など、電装部品が多く使われています。これらのスイッチ類がすべて正常に作動するか、一つ一つ確認しましょう。ASモデルの場合は、YCC-Sのシフトチェンジ動作や、電子制御サスペンションの設定変更がスムーズに行えるかも重要なチェックポイントです。
メンテナンス履歴と販売店の信頼性
可能であれば、過去のメンテナンス履歴(整備手帳や点検記録簿など)を確認させてもらいましょう。定期的にオイル交換や点検が行われてきた車両は、状態が良い可能性が高いと言えます。特にFJR1300のような高度な技術が投入されたモデルは、専門的な知識を持ったショップでメンテナンスされてきたかどうかもポイントになります。信頼できる販売店(メーカー正規ディーラーや、大型バイクの取り扱いに慣れた専門店など)で購入することも、後々のトラブルを避けるためには有効な手段です。
可能であれば試乗を
最終的には、実際にエンジンをかけ、試乗してみるのが最も確実な確認方法です。エンジン始動時の音、アイドリングの安定性、走行中の異音や不快な振動がないか、ハンドリングは素直か、ブレーキはしっかり効くかなどを体感します。そして何よりも、自分の体格に合っているか、特に足つき性やライディングポジションに無理がないかを確かめることが、購入後の満足度に繋がります。
これらのポイントを参考に、焦らずじっくりと、ご自身の使い方や予算に合ったFJR1300を見つけてください。
購入後に後悔?重さ・取り回しの注意点
FJR1300
長所
走行中の安定感と快適性、意外とすんなり曲がってくれる、タンデムでも楽短所
300kgオーバーは重すぎる
段差がある所での取り回しは力がいる pic.twitter.com/T74f7QQOov— ヤギ (@yagin0705) September 13, 2023
FJR1300は、長距離を快適かつスピーディに移動するための素晴らしい性能を持つスポーツツアラーですが、その一方で、購入した後に「こんなはずじゃなかった」と後悔する声が聞かれることもあります。その主な原因は、このバイクが持つ「重さ」と「大きさ」にあります。FJR1300の購入を検討する際には、この点を十分に理解し、ご自身の体力やバイクのスキル、そして普段の使用環境(特に駐車場所)に合っているかを冷静に見極めることが非常に重要です。
圧倒的な「重さ」との向き合い方
FJR1300の車両重量は、乾燥重量ではなく実際に走行できる状態(ガソリンやオイルなどを含む)で、約290kg(Aモデル)から296kg(ASモデル)にも達します。オプションのパニアケースなどを装着すれば、さらに重くなります。この重量は、特に以下のような場面でライダーに負担を強いる可能性があります。
- 押し引きの辛さ: バイクに跨らず、押したり引いたりして移動させる際の取り回しは、多くのオーナーが「非常に重い」と感じています。平坦な場所ならまだしも、少しでも傾斜が付いていたり、砂利道や段差があったりすると、一人で動かすのは相当な困難を伴う場合があります。レビューでは「体力がないと扱えない」「筋トレが必要」といった表現が見られるほど、この点は覚悟が必要です。駐車する際は、後で出しやすいように向きを考えたり、下り坂に頭から突っ込まないようにしたりするなど、常に配慮が求められます。
- 低速走行時の不安定感: 走り出して速度が乗ってしまえば、その重さが逆に安定感につながります。しかし、発進直後や渋滞中のノロノロ運転、駐車場内での移動など、極低速でバランスを取る際には、重さゆえの不安定さを感じやすく、慣れが必要です。Uターンなども、軽量なバイクのように気軽に行うのは難しいでしょう。
立ちゴケのリスクについて
この「重さ」は、「立ちゴケ」(停車中や極低速時にバランスを崩してバイクを倒してしまうこと)のリスクにも直結します。
- 足つき性の問題: FJR1300のシート高は805mm/825mm(調整可能)ですが、シートや燃料タンクの幅があるため、カタログスペックの数値以上に足つきが悪く感じられることがあります。身長や股下の長さにもよりますが、両足の踵までべったりと接地させるのは難しい場合が多いでしょう。足つきが不安定だと、停車時や、信号待ちで路面が傾斜している場合などに、バランスを崩しやすくなります。購入前には必ず実車に跨り、ご自身の足つきを確認することが必須です。
- 不意な状況での転倒: ちょっとした油断や操作ミスが、立ちゴケにつながりやすいのも重量車の特徴です。例えば、サイドスタンドを出す際に、センタースタンドが邪魔になってうまく出せずバランスを崩す(というレビューもありました)、傾斜地で不用意にバイクを停めてしまう、押し引き中にバランスを崩すなど、様々な状況が考えられます。一度倒してしまうと、約300kgの車体を一人で引き起こすのは非常に困難です。多くのオーナーが、立ちゴケ時のダメージを軽減するためにエンジンガードやスライダーを装着しています。
重さゆえのメリットも忘れてはいけない
これまで重さによるデメリットや注意点を述べてきましたが、FJR1300の重さは決して悪いことばかりではありません。前述の通り、高速道路などでの走行時には、この重さが路面にどっしりと吸い付くような抜群の安定感を生み出します。横風にも強く、路面の多少のギャップにも動じない安心感は、軽量なバイクでは得られないものです。長距離を走るほど、この重さの恩恵を感じられるでしょう。
購入前の確認が重要
FJR1300の購入を考えている方は、デザインや性能といった魅力的な側面に加え、この「重さ」と「取り回し」について、ご自身が許容できる範囲なのかを真剣に検討してください。ショップで実車に触れ、可能であれば押し引きを試させてもらう、レンタルバイクなどで実際に街中や駐車場での扱いを体験してみる、といった事前確認が、購入後の「後悔」を防ぐためには非常に有効です。ご自身の体力、技量、そしてバイクを保管する環境などを総合的に判断することが大切です。
総括:FJR1300の最高速・馬力・燃費は?後悔しないための中古情報も
この記事をまとめると、
- FJR1300の最高速は公式発表されていない
- 実測や計算上は250km/h超のポテンシャルを持つとされる
- 日本の公道で最高速性能を発揮する場面はない
- 最高出力は147PS/8,000rpmである
- 最大トルクは14.1kgf・m/7,000rpmと強力
- 1297cc水冷直列4気筒エンジンがパワーの源である
- 低回転からトルクがあり扱いやすいエンジン特性を持つ
- 2軸バランサー搭載でエンジン振動は少ない
- 高速走行時の安定感は非常に高い
- 電動スクリーン等による優れた防風性能を有する
- 白バイにも採用されるほどの基本性能と信頼性を持つ
- 排ガス規制強化と市場変化により生産終了となった
- 現在、直接的な後継機は発表されていない
- 中古車選びでは年式・状態・整備歴の確認が重要だ
- 車両重量は約290kg超と重く取り回しには注意が必要である
- 立ちゴケのリスクは軽量バイクより高い点を認識すべきだ