
出典:YAMAHA公式
MT-09に興味を持ちながらも、疲れるという声や乗りにくいという評判を耳にして、購入を迷っている方は多いのではないでしょうか。実際にMT-09のオーナーからは「アクセルをほんの少ししか回せない」「街乗りで気疲れする」といったレビューがある一方で、「7年乗っても楽しくてしょうがない」「疲労軽減のマージンが取れて不満はない」という声も多数存在します。購入後に後悔しないためには、このバイクの特性と、どんな使い方で満足できるのかを正しく理解することが重要です。
MT-09の慣らし運転はどのように行うべきか、航続距離やハンドル切れ角といった実用性も気になるポイントでしょう。この記事では、MT-09が疲れると感じる人と疲れないと感じる人の違いから、具体的な対策まで、実際のユーザーの声をもとに詳しく解説していきます。
- MT-09で疲れる人と疲れない人の具体的な違いと使用環境
- モデル年式による改良点と電子制御による扱いやすさの向上
- 使い方の見直しやセカンドバイク増車などの現実的な選択肢
- 慣らし運転や航続距離など実用面での重要なポイント
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MT-09が疲れると感じる人の特徴

Ride Style・イメージ
- 街乗りメインでパワーを持て余す不満
- アクセル操作に気を使う精神的な疲労
- 一般道では本領発揮できないもどかしさ
- MT-07との比較で見えるエンジン特性
- 疲れると感じやすい使用環境とは
街乗りメインでパワーを持て余す不満
MT-09で疲れを感じる人の多くは、街乗りをメインとした使い方をしているケースが目立ちます。このバイクは888ccの排気量から日本仕様で118馬力(約120馬力クラス)を発生する高性能エンジンを搭載しており、市街地走行ではパワーのほんの一部しか使えません。
実際のオーナーからは「見た目と音と加速感が好きで買ったが、アクセルをほんとちょっとしか回せないので正直高速道路などを走らないと逆に疲れる」という率直な声が寄せられています。信号待ちからの発進時でも、スロットル操作に細心の注意を払わなければ、急激な加速で周囲に迷惑をかけてしまう可能性があるのです。
特にCP3と呼ばれる3気筒エンジンは、独特の鼓動感とともに瞬発力のある加速特性を持っているため、街中の低速走行では常にエンジンの力を抑え込む必要があります。通勤や買い物などの日常使いを主体に考えている方には、この特性が心理的な負担となる可能性があるでしょう。
MT-09は2014年の国内発売以来、2024年モデルで4世代目となります。2024年モデルの開発コンセプトは「The Knight Horse(騎馬)」で、暴れ馬のようなワイルドさと、調教された扱いやすさの二面性を持たせることを目指して設計されています。
アクセル操作に気を使う精神的な疲労
ヤマハ MT-09 SP(RN69J) インプレッション
・やわらかシフトペダル
・やわらかすぎてニュートラルに入りにくい
・恐ろしいほどアクセルレスポンスがいいので自制心を持つかトラコンを活用しましょう
・音が心地いい!(好みが別れます) pic.twitter.com/so9vpecoDl— えすてらふぃーばー! (@EvanStealthF22) December 8, 2024
MT-09で疲れを訴える人の中には、常にアクセル操作に気を使わなければならないことによる精神的な疲労を挙げる方が多くいます。公道では法定速度を守る必要があるため、アクセルを少し開けるだけで速度が大幅に上がってしまうのです。
掲示板やQ&Aサイトでは、友人がMT-09に乗っていて「エンジンがせわしいから疲れる」と語っていたという証言があります。MT-09の3気筒エンジンは、2気筒エンジンに比べて回転上昇が早く、鼓動感も強いため、神経を使う場面が多くなるという特徴があります。
このような制約が続くと、バイクの性能を十分に楽しめないもどかしさから、心理的な疲労が積み重なっていきます。ただし、これは使用環境に大きく依存する問題であり、すべての人が同じように感じるわけではありません。
一般道では本領発揮できないもどかしさ

Ride Style・イメージ
一般道メインで走行している人の中には、MT-09の本来の性能を発揮できないもどかしさから疲れを感じる方もいます。法定速度の制約がある公道では、このバイクが持つポテンシャルのほんの一部しか使えないためです。
実際のオーナーからは「下道メインのツーリングになってからは大型の出番がなくなり、400ccの方に多く乗るようになった」というケースも報告されています。リッターオーバーのバイクを新車で購入したものの、乗っていて楽しかったのは最初の一年だけで、取り回しの苦痛や下道での制約から、結局400ccに多く乗るようになったという声もあります。
ヨーロッパでは「トラックデイ」(サーキットを貸し切って一般のライダーが走行を楽しめるイベント)が盛んで、MT-09はこうした環境で力を発揮します。ただし、開発側としては通勤・通学から休日のワインディングまで1台で満喫できることを目指しており、街乗りでも落ち着いた走りで理性的な表情を見せつつ、外れた場所ではパワーを解放できるという二面性を持たせた設計となっています。
MT-07との比較で見えるエンジン特性
おはようございます☀️
【 MT-07 Y-AMT 】
レンタル車両が入ってきました‼️近日中にレンタルのご予約も開始しますのでもうしばらくお待ちください🙇♂️
同じカラーのMT-09 Y-AMTとならべると……
どっちがどっちか分からないですね👀是非ご来店の際はじっくりご覧ください😊
本日もOPENです pic.twitter.com/u57PxSopb5
— 【YSP香川】 (@YSPkagawa) February 15, 2025
MT-09とMT-07を比較すると、エンジン特性の違いが疲労感に影響していることが分かります。MT-07は688ccの2気筒エンジンで最高出力73馬力と、MT-09と比べて穏やかな性格を持っています。
MT-09のオーナーの中には「MT-07の方が良かったかもしれない」と感じている方もいます。MT-09の3気筒エンジンは、2気筒エンジンに比べて回転上昇が早く、鼓動感も強いため、神経を使う場面が多くなるのです。
エンジン特性の違いが生む乗り味の差
MT-09のCP3エンジンは、クロスプレーン・コンセプト(慣性トルクが少なく、燃焼室のみで生み出される燃焼トルクだけを効率良く引き出す設計思想)に基づく3気筒エンジンです。この設計により、爆発的な加速感と独特の鼓動感が生まれますが、一般道では扱いに注意が必要となります。
一方、MT-07の2気筒エンジンは、よりリニアなパワー特性を持ち、日常的な速度域での扱いやすさに優れています。街乗りでキビキビ走りたい人には、MT-07の方が適している場合が多いでしょう。
ただし、MT-09には新型モデル(2024年モデル以降)でモードセレクト機能が追加され、一番優しい設定では扱いやすさが改善されていると試乗インプレで評価されています。購入を検討する際は、年式による違いも確認することが重要です。
疲れると感じやすい使用環境とは

Ride Style・イメージ
MT-09で疲れを感じやすい人には、使用環境に共通点があります。まず、都市部での通勤・通学や買い物など、日常の足としてバイクを使いたい人にとっては、MT-09の性格は合わない可能性があります。
また、バイクに慣れていない初心者や、それまで小排気量のバイクしか乗ったことがない人は、パワーの大きさに戸惑うケースが多いようです。取り回しの重さや、気を使うスロットル操作は、普段使いには向いていない要素となります。
スーパースポーツからの乗り換えで感じる違和感
スーパースポーツ(SS)からの乗り換えでは、足回りの質感に物足りなさを感じる方もいます。YZF-R1などの高性能SSに乗り慣れた方は、MT-09のサスペンションセッティングやブレーキフィールに不満を持つことがあるのです。
標準モデルのサスペンションは、減衰調整や全体的な質感の面でSSと比較すると簡素な作りになっています。そのため、高速コーナリング時のしなやかさや路面追従性の面で、期待した水準に届かないと感じる場合があります。
ただし、これらの評価は使用環境やライダーの経験値に大きく左右されます。すべての人が疲れを感じるわけではなく、むしろMT-09を心から楽しんでいる人も多数存在するのです。
MT-09で疲れを感じない人の特徴と対策

Ride Style・イメージ
- 疲れないと感じる人の使用環境
- 豊かなトルクを活かした快適な走り
- セカンドバイク増車という選択肢
- モードセレクトで改善できる扱いやすさ
- MT-09の慣らし運転は?
- MT-09の航続距離は?
- MT-09のハンドル切れ角は?
疲れないと感じる人の使用環境
MT-09で疲れを感じない、むしろ楽しいと感じている人も多数存在します。7年間同じMT-09に乗り続けて「楽しくてしょうがない」「街中なんて飛ばせませんが、極端にいうと信号待ちでアイドリングしてるだけでも楽しい」という声もあります。
疲れないと感じている人の多くは、田舎など交通量の少ない環境に住んでいるケースが目立ちます。「溜まりませんけどね。田舎なんで飛ばせる下道が多々ありますし。あの強烈な加速が既に病み付き」という意見や、「歩いて30分ぐらいの所にダムがある田舎に住んでるので山の方に行けばMT-09ぐらいでもそこそこ回して楽しめます」という声があります。
また、リッターオーバーのバイクや初期型隼に乗っているユーザーからは「不満はない」という意見も寄せられています。大型バイクの扱いに慣れている人にとっては、MT-09のパワーも適切に楽しめる範囲なのです。
MT-09の開発者インタビューによれば、このバイクはスーパーモタード的な要素を取り入れ、積極的に身体を使ってバイクを操る楽しさを追求した設計となっています。リーンインやリーンアウトなど、自由度の高いライディングポジションが特徴です。
豊かなトルクを活かした快適な走り
MT-09 SP納車されました‼️
HONDAのスポーツバイクから卒業です化け物トルク👹これがパワーリフトかッ!! pic.twitter.com/Pr6EUk2OwK
— おたけ (@otk60000rr) September 30, 2025
MT-09で疲れを感じないという人の中には、豊かなトルクを活かした走り方をしている方が多くいます。「別に60km/h制限だとしても僅かな操作で豊かなトルク引き出してスムーズに走る事ができますから安全や疲労軽減へのマージンも取れてなんら不満はないですね」という意見があります。
また、「自分はハイギアローRPMで乗るのが好きなので2〜3千回転くらいで走ることの出来る大型はかなり楽しいですね」という声もあり、大排気量ならではの低回転域での余裕を楽しんでいる人もいます。小排気量をちまちま操作しながら乗るより、ずっとストレスが溜まらないという評価もあるのです。
下道でのスロットル全開を求めない乗り方
疲れないと感じている人の多くは、「下道でスロットル全開でぶん回し、ガチャガチャシフト操作しながら車体振りまわしたい」という乗り方を求めていません。むしろ、僅かな操作で豊かなトルクを引き出し、スムーズに走ることに価値を見出しているのです。
750ccのホンダX-ADVに乗っているユーザーからは「54馬力で爆発的な速さはないけど、鬼トルクで乗りやすくて気に入ってます」という声もあります。絶対的なパワーよりも、扱いやすさとトルクの豊かさを重視する乗り方であれば、MT-09でも疲れを感じにくいのです。
MT-09は「通勤・通学使いから、休日のワインディングまで、1台で満喫できるモデル」として開発されています。普段理性的に見せているけど、心の中には熱いものがある、そんな色気のある方に共感していただけるコンセプトだと開発者は語っています。
セカンドバイク増車という選択肢

Ride Style・イメージ
MT-09で疲れを感じている人への現実的な対策として、セカンドバイクの増車という選択肢があります。MT-09を手放すのではなく、用途に応じて使い分けられるバイクを追加することで、それぞれの長所を活かせるようになります。
実際、経験豊富なライダーの周りには2〜4台持ちのバイク好きが多く、「だから、私の周りのバイク好きはみんな2〜4台持ちなんですよ」という声もあります。MT-09のような過激な性格のバイクと、日常使いに適した小排気量バイクを併用しているケースが一般的です。
125ccクラスを選ぶメリット
125ccクラスは取り回しが良く、街中での機動性に優れています。維持費も安く、自動車税は年間2,400円、車検も不要です。ちょっとした買い物や通勤・通学に最適で、小回りが利くため、MT-09では気を使う狭い道でもストレスなく走れます。
駐車スペースも最小限で済み、燃費も40〜50km/L程度という報告が多く、日常の足としての経済性は抜群です。ただし、高速道路は走行できないため、遠出にはMT-09を使うという使い分けが前提となります。
250ccクラスを選ぶメリット
250ccクラスは高速道路も走行でき、ツーリングにも対応できる汎用性があります。車検が不要なため、2年ごとの検査費用がかからず、維持費を抑えられる点も魅力です。MT-09ほどのパワーはありませんが、一般道では十分な性能を持っています。
また、250ccクラスは車種のバリエーションも比較的豊富で、ネイキッド、オフロード、ツアラーなど、自分の好みに合わせた選択ができます。「MT-09に合わないシーン用に、125か250のセカンドバイク増車をオススメします」という意見や、「可能であれば取りまわしの良い125ccクラスの増車をおススメします。複数台持ちすると双方の良さが実感できます」という声もあります。
セカンドバイクを増車すると、MT-09の出番がワインディングロードや高速道路、サーキット走行に限定され、本来の性能を存分に発揮できるシーンでのみ乗ることになります。これにより、MT-09への不満が解消され、愛着が深まる効果も期待できます。
モードセレクトで改善できる扱いやすさ
#Yamaha MT-09 pic.twitter.com/aX9f3Nfe93
— Motorcycles & More (@MoreMotorcycles) November 3, 2025
2024年モデル以降のMT-09には、エンジン出力特性や電子デバイスの介入度を選択できる「YRC(Yamaha Ride Control)」というモードセレクト機能が搭載されています。この機能により、扱いにくさをある程度改善できる可能性があります。
YRCでは、走行状況やライダーの好みに応じて、複数のモードから選択できます。最も優しい設定を選べば、アクセル開度に対するエンジンの反応が穏やかになり、街中での扱いやすさが向上します。実際、新型MT-09のモードセレクトで一番優しい設定だと、従来モデルで指摘されていた扱いにくさが改善されていると試乗インプレで評価されています。
YRCで調整できる主な項目
YRCでは、トラクションコントロールの介入度、スロットルレスポンス、エンジンブレーキの強さなどを調整できます。専用アプリ「Y-Connect(Yamaha Motorcycle Connect)」を使うことで、走行ログや車両情報の確認ができ、電子制御まわりの理解もしやすくなります。
また、2024年モデルには、滑りやすい路面での減速時のスリップやロックを抑制する「BSR(バックスリップレギュレーター)」も搭載されています。これにより、雨天時や路面状況が悪い場合でも安心して走行できます。
2024年モデルのMT-09には、第3世代のクイックシフターやクルーズコントロールシステムも搭載されており、フラッグシップのYZF-R1ゆずりの高度な電子制御を備えています。
ただし、モードセレクトはあくまで電子制御による調整であり、エンジンの基本特性やパワーそのものを根本的に変えるものではありません。完全に疲労を解消できるわけではなく、あくまで扱いやすさを向上させる補助機能として考えるべきでしょう。2021年モデル以前の旧型モデルをお持ちの方は、モードセレクト機能の恩恵を受けられないため、他の対策を検討する必要があります。
MT-09の慣らし運転は?

Ride Style・イメージ
MT-09の慣らし運転は、エンジンや駆動系のパーツを適切になじませるために重要な作業です。一般的なバイクと同様の方法で行いますが、高出力エンジンを搭載しているため、特に丁寧に実施することが推奨されます。
ヤマハの取扱説明書では、新車の場合、最初の一定期間は急激な加速や高回転域の多用を避け、エンジン回転数を控えめに保つことが推奨されています。具体的な回転数の上限は年式や市場によって異なるため、必ず手元の取扱説明書を確認してください。
慣らし運転の基本的な考え方
最初の500〜1,000km程度までは特に慎重に扱い、エンジンが冷えている状態からいきなり高負荷をかけないようにします。暖機運転を十分に行い、エンジン温度が適正範囲に達してから走行を開始しましょう。
参考として一般的な例を挙げると、最初の500kmまでは回転数を6,000〜6,500rpm程度に抑え、その後1,000kmまでは徐々に回転数の上限を上げていくといった方法があります。ただし、これはあくまで参考例であり、実際の指定回転数は取扱説明書に明記されていますので、必ずそちらの数値を優先してください。
この期間中は、変速もスムーズに行い、エンジンブレーキを多用しすぎないよう注意します。また、急発進や急加速を避け、穏やかな運転を心がけることが大切です。
慣らし運転中は、エンジンオイルの汚れが通常よりも早く進みます。初回のオイル交換は1,000km走行時、または1ヶ月後のいずれか早い時期に実施することが推奨されます。これにより、慣らし運転中に発生した金属粉などを除去できます。
慣らし運転を適切に行うことで、エンジンの調子が長期間良好に保たれ、結果的にバイクの寿命が延びます。MT-09のようなハイパワーバイクでは、この工程を省略すると後々トラブルの原因になる可能性があるため、面倒でも確実に実施しましょう。
MT-09の航続距離は?

Ride Style・イメージ
MT-09の航続距離は、燃料タンク容量と燃費によって決まります。2024年モデルのMT-09は14.0リットルの燃料タンクを搭載しており、カタログ値では60km/h定地走行時に31.6km/Lの燃費を記録します。また、WMTCモード値(より実走行に近い測定方法)ではおよそ21km/L前後とされています。
定地燃費から計算すると、理論上の航続距離は約443kmとなります。ただし、これはあくまで理想的な条件下での数値であり、実際の走行ではもっと短くなることが一般的です。市街地走行や高速道路での走行、ライディングスタイルによって燃費は大きく変動します。
実走行での航続距離
口コミやインプレ情報では、街乗りメインの場合、燃費は15〜20km/L程度という報告が多いようです。この場合、航続距離は210〜280km程度となります。一方、高速道路などで一定速度を保って走行する場合は、23〜27km/L前後の燃費という声が目立ち、320〜380km程度の航続距離を確保できます。
| 走行シーン | 実燃費(目安) | 航続距離(目安) |
|---|---|---|
| 市街地走行 | 15〜18km/L | 210〜252km |
| 混合走行 | 20〜23km/L | 280〜322km |
| 高速道路 | 23〜27km/L | 322〜378km |
ツーリングを計画する際は、余裕を持って250km程度を目安に給油ポイントを設定するのが安全です。特に山間部など、ガソリンスタンドが少ない地域を走行する場合は、早めの給油を心がけましょう。
2024年モデルでは、ハンドル位置の変更やハンドル切れ角の拡大に伴い、燃料タンクの形状も最適化されています。新製法「高意匠プレス成形」により、容量14Lを確保しながら、ハンドル切れ角の拡大とシャープなデザインを同時に実現しています。
なお、燃料計が装備されているため、残量を確認しながら走行できますが、警告ランプが点灯してからの走行可能距離は限られているため、早めの給油が基本です。
MT-09のハンドル切れ角は?

Ride Style・イメージ
MT-09のハンドル切れ角は、モデル年式によって異なります。2024年モデルでは、先代の28度から32度へと大幅に拡大されており、取り回し性が向上しています。この改良により、Uターンや狭い場所での取り回しが格段に楽になりました。
ハンドル切れ角が大きいことのメリットは、低速時の操縦性向上だけではありません。街中での駐車時や、狭い路地を曲がる際、ガソリンスタンドでの給油時など、日常的な場面で恩恵を感じられます。特にMT-09のような大型バイクでは、取り回しの良さが疲労軽減に直結するため、この改良は重要な進化と言えます。
2024年モデルでの総合的な改良内容
2024年モデルでは、ハンドル切れ角の拡大に加えて、ハンドル位置も57mm下げられています。ただし、グリップの絞りと垂れ角を調整することで、実際のグリップポイントでは34mm下がった設定となっており、前傾姿勢がきつくなりすぎないよう配慮されています。
また、ステップ位置も7.5mm上げて30mm後ろに配置され、内側に3mmほど詰められています。これらの変更により、よりスポーティなライディングポジションが実現されつつ、足つき性も改善されているのです。
ハンドル切れ角の拡大は、燃料タンクの形状変更とセットで実現されました。新製法により、タンク容量を維持しながら、ハンドルとの干渉を避けるデザインが可能になったのです。これにより、実用性とスポーツ性の両立が図られています。
2021年モデル以前の旧型モデルをお持ちの方は、ハンドル切れ角が28度であるため、Uターンなどでは若干の不便さを感じることがあるかもしれません。一般的なネイキッドモデルと比較すると、28度でも特別に小さいわけではありませんが、2024年モデルの32度と比べると差は体感できるレベルです。
カウンターを当てながら走るモタード的な乗り方(オフロード競技のような、内側の足を前に投げ出して車体を傾ける乗り方)をする場合も、32度のハンドル切れ角があれば十分な操作性が確保されます。2024年モデルでは、ライディングポジションの自由度が大幅に向上しており、積極的に車体を操る楽しさを味わえる設計となっています。
総括:MT-09は疲れる?乗りにくい?後悔しないための車種選びガイド
MT-09に関する疲労の有無と、使用環境による違いについて、重要なポイントをまとめます。
疲れると感じやすい人の特徴
- 都市部での通勤・買い物など街乗りメインの使用
- 常にアクセル操作に気を使うことによる精神的負担
- 一般道では性能を発揮できないもどかしさ
- 初心者や小排気量バイクからの乗り換え
- SSからの乗り換えで足回りの質感に物足りなさ
疲れないと感じる人の特徴
- 田舎など交通量が少なく飛ばせる道が多い環境
- 豊かなトルクを活かしたスムーズな走りを重視
- ハイギアローRPMで余裕を持った走りを楽しむ
- 7年間乗り続けても飽きない魅力を感じている
- 複数台所有して用途に応じて使い分けている
現実的な対策と選択肢
- 使用環境を見直してMT-09の魅力を再発見する
- 125ccまたは250ccのセカンドバイク増車が有効
- 2024年モデル以降のYRCモードセレクトで扱いやすさ向上
- 電子制御は補助的な効果で根本的な性格は変わらない
- 400クラスへの完全な乗り換えは慎重に検討
維持・運用で意識したいポイント
- 慣らし運転は取扱説明書の指定回転数を必ず確認
- 初回オイル交換は1,000km走行時または1ヶ月後に実施
- 航続距離は実走行で210〜380km程度が目安
- ツーリング時は余裕を持って250km程度で給油計画
- 2024年モデルではハンドル切れ角が28度から32度に拡大
- ハンドル位置とステップ位置の最適化で操作性向上
- 使用環境とライダーの経験値が満足度を大きく左右
- 通勤からワインディングまで1台でこなせる設計思想
