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かつて、多くの若者を魅了した原付スポーツバイクの世界。その中で、ひときわ異彩を放っていたのがRZ50でした。ヤマハが送り出したこの一台は、兄貴分であるRZ250のDNAを受け継ぎ、水冷2ストロークエンジンという、当時の原付としては先進的な機構を備えていました。多くのライダーが気になったのは、その速度性能、すなわちどれほどの速さを秘めていたのか、ということでしょう。法規制によって速度の上限は定められていましたが、RZ50はその枠を超えた可能性を秘めていました。この記事では、ヤマハが生み出したこの名車の速度性能、そして改造によってその性能がどのように変化するのか、車体の大きさや燃料消費量といった実用性など、RZ50の多角的な魅力に迫ります。ヤマハの技術が注ぎ込まれたRZ50がバイク史に刻んだ足跡と、その奥深い世界を一緒に探求していきましょう。
- RZ50の速度性能、特に当時の法規制と実際のポテンシャル
- 改造(カスタム)が速度に与える影響
- 車体のサイズや燃費といった実用面
- ヤマハがこのバイクを開発した背景や意図
RZ50 最高速:その魅力と性能の探求
僕の高校入学当時は、とにかく何ccでも一番かっこいいのはRZだと言われていました(まだライバルはVTの初期型だけ)。
50には乗りましたが、オーバーヒートがないのとリアの踏ん張りというかコシがあまりないこと以外は、意外なまでにAR50に似た乗り味だったんですよね。 pic.twitter.com/we8tDhibYw— Genshin (@Genshin_zx25r) January 2, 2025
- RZ50とは?初期型の特徴
- RZ50の最高速度は?スペックから検証
- 何速ですか?ミッションとギア比
- 燃費:実用域での性能
- RZ50の大きさ:フルサイズボディとは?
- ボアアップの効果?
RZ50とは?初期型の特徴
RZ50は、1981年にヤマハ発動機から発売された原動機付自転車(原付)です。当時、兄貴分であるRZ250の成功を受けて、「RZブランド」を確立するために市場に投入されました。RZシリーズのエッセンスを受け継ぎつつ、原付免許で乗れる手軽さから、若者を中心に爆発的な人気を博しました。特に初期型は、その後の原付スポーツモデルに大きな影響を与えたと言えるでしょう。
初期型のRZ50は、当時の原付の常識を覆す先進的な装備が特徴です。まず目を引くのは、50ccクラス初の水冷2ストロークエンジンです。それまで空冷が主流だった原付において、水冷化はエンジンの冷却性能を大幅に向上させ、高出力を持続的に発揮することを可能にしました。このエンジンは、最高出力7.2馬力を発生し、「50ccは7.2馬力まで」というメーカー自主規制の先駆けとなりました。
さらに、RZ50には「Y・E・I・S(ヤマハ・エナジー・インダクション・システム)」と呼ばれる吸気システムが採用されています。これは、キャブレターとシリンダーの間に設けたチャンバーを利用し、吸気効率を高める技術です。これにより、スロットルレスポンスの向上、低燃費、低中速域での扱いやすさといったメリットがもたらされました。
車体構成も本格的です。前後18インチのキャストホイールは、安定感のある走行性能に貢献しました。また、モノクロスサスペンションは、路面追従性を高め、スポーティな走りを支えました。これらの装備は、当時のミドルクラス以上のスポーツモデルに採用されていた技術であり、RZ50が単なる原付ではなく、本格的なスポーツバイクを目指して開発されたことがうかがえます。
外観デザインも個性的です。角張ったガソリンタンクからシートカウルへと流れる直線的なボディライン、四角いヘッドライト、スパルタンなコンビネーションメーターなど、兄貴分のRZ250に通じるスタイリングは、多くの若者を魅了しました。
初期型のRZ50は、その先進的な技術とスポーティなデザインにより、原付市場に大きなインパクトを与えました。その後、一時生産中止となるものの、ファンの熱い要望に応えて復活を遂げるなど、RZ50は時代を超えて愛される名車と言えるでしょう。
RZ50の最高速度は?スペックから検証
RZ50も良いよなぁ
2ストの加速感が幸せ
ただ原付きの制限速度は軽く超えちゃうから危険🚓 pic.twitter.com/xTxsGmuh3l— うるめ (@hiroFFF1) March 17, 2023
RZ50の最高速度は、当時の原付の自主規制値である60km/hに制限されていました。しかし、これはあくまでもメーカーの自主規制によるものであり、RZ50本来のポテンシャルを示すものではありません。スペックや当時の情報から、RZ50の最高速度について検証してみましょう。
まず、RZ50のエンジンは、最高出力7.2馬力/9000rpm、最大トルク0.62kgf・m/8000rpmを発揮します。これは、当時の原付としては非常に高出力であり、最高速度の向上に大きく貢献する要素です。また、クロスレシオの6速ミッションは、各ギアのつながりが良く、スムーズな加速と高回転域の維持を可能にします。
当時の資料やユーザーの証言などから、リミッターを解除したRZ50の最高速度は、平坦な道で80km/h以上、条件が良ければ100km/hに達することもあったようです。しかし、これらの速度はあくまでも参考値であり、個体差や路面状況、風向きなどによって変動します。また、リミッターを解除することは、法律違反となるため、絶対に行わないでください。
RZ50の最高速度を考える上で、重要な要素の一つにギア比があります。RZ50は、6速ミッションを採用しており、各ギアの比率によって加速性能や最高速度が変化します。特に、最終減速比(スプロケットの歯数)を変更することで、最高速度を重視したセッティングや、加速性能を重視したセッティングにすることが可能です。
さらに、タイヤサイズも最高速度に影響を与えます。初期型のRZ50は、前後18インチのタイヤを装着していましたが、後のモデルでは17インチに変更されています。タイヤの直径が大きくなると、同じエンジン回転数でも速度が上がり、最高速度の向上に繋がります。
このように、RZ50の最高速度は、エンジンの出力、ミッション、ギア比、タイヤサイズなど、様々な要素によって影響を受けます。スペックから推測される最高速度は、あくまでも理論値であり、実際の走行環境では様々な要因によって変動することを理解しておくことが重要です。また、道路交通法を遵守し、安全運転を心がけることが大切です。
何速ですか?ミッションとギア比
RZ50は、リターン式6段変速ミッションを搭載しています。これは、原付クラスとしては非常に珍しい構成であり、RZ50のスポーティな性格を象徴する特徴の一つと言えるでしょう。一般的な原付は3速または4速ミッションを採用していることが多いため、6速ミッションはより細かくギアを選択でき、エンジンのパワーバンドを効率的に活用することが可能です。
6段変速ミッションのメリットは、加速性能と最高速度のバランスを両立できる点にあります。低いギアでは力強い加速を得られ、高いギアではエンジン回転数を抑えて快適な巡航が可能になります。特にRZ50のような小排気量エンジンでは、ギア比の選択が走行性能に大きく影響するため、6速ミッションの恩恵は大きいと言えるでしょう。
RZ50の各ギアの変速比は以下の通りです。
- 1速:3.250
- 2速:2.125
- 3速:1.550
- 4速:1.227
- 5速:1.040
- 6速:0.923
これらの数値は、エンジンの回転数がどの程度減速されて後輪に伝わるかを示しています。数値が大きいほど減速比が高く、低い速度で大きな駆動力を得られます。逆に、数値が小さいほど減速比が低く、高い速度で走行できます。
例えば、1速は3.250という高い減速比になっているため、発進時や急な坂道などで力強い加速を発揮します。一方、6速は0.923という低い減速比になっているため、高速巡航時にエンジン回転数を抑え、燃費の向上や静粛性に貢献します。
また、RZ50のギア比は、一次減速比(3.578)と二次減速比(4.083)によっても影響を受けます。これらの減速比は、エンジンからミッション、そして後輪へと動力が伝達される過程で、回転数をさらに減速する役割を果たしています。
スプロケットの歯数を変更することで、最終的な減速比を調整することも可能です。フロントスプロケットの歯数を増やすと、最高速度重視のセッティングになり、逆に減らすと加速重視のセッティングになります。リアスプロケットの場合は、フロントスプロケットとは逆の効果となります。ただし、スプロケットの変更は、加速性能と最高速度のバランスを崩す可能性があるため、慎重に行う必要があります。
RZ50の6速ミッションは、そのスポーティな走りを支える重要な要素の一つです。適切なギア選択と必要に応じたスプロケットの調整によって、RZ50の性能を最大限に引き出すことができるでしょう。
燃費:実用域での性能
#モトチャンプ愛車館
#愛車のカスタム自慢
見た目RZ250なRZ50
トルク、燃費に振ったツーリング快適仕様 pic.twitter.com/2iTvVge9at— 108P(ぺー) (@108RZ50) May 10, 2022
RZ50の燃費は、カタログスペックによると30km/h定地走行で62.0km/Lとされています。これは、一定の速度で平坦な道を走行した場合の燃費であり、実際の走行環境では様々な要因によって変動します。
実際の走行における燃費は、ライダーの運転方法、道路状況、天候、車両の状態などによって大きく左右されます。例えば、急加速や急ブレーキを繰り返すような運転をすると、燃費は悪化します。また、上り坂が多い道や渋滞路を走行する場合も、燃費は低下する傾向にあります。
一般的に、RZ50の実用燃費は30km/Lから40km/L程度と言われています。これは、市街地走行やツーリングなど、様々な走行状況を含めた平均的な燃費です。ただし、カスタムやメンテナンスの状態によっては、この数値から大きく変動する可能性もあります。
例えば、吸排気系のカスタム(チャンバー交換など)を行うと、出力特性が変化し、燃費に影響を与えることがあります。また、キャブレターのセッティングが適切でない場合も、燃費が悪化する原因となります。
燃費を向上させるためには、以下の点に注意することが大切です。
- 急加速や急ブレーキを避ける
- 適切なギアを選択する
- タイヤの空気圧を適正に保つ
- 定期的なメンテナンスを行う
- 不要な荷物を積まない
特に、RZ50のような2ストロークエンジンは、4ストロークエンジンに比べて燃費が悪い傾向にあります。これは、2ストロークエンジンの構造上、未燃焼の混合気が排気されるためです。そのため、燃費を気にする場合は、上記の点に注意して運転することが重要です。
RZ50は、燃費性能を重視したバイクではありません。しかし、適切な運転とメンテナンスによって、実用的な燃費を維持することは可能です。燃費だけでなく、RZ50ならではの走行性能や楽しさも考慮しながら、バイクライフを送ることが大切です。
RZ50の大きさ:フルサイズボディとは?
RZ50の特徴の一つに「フルサイズボディ」という点が挙げられます。当時の原付は、現在主流のスクータータイプに見られるような、小柄でコンパクトな車体が一般的でした。しかし、RZ50は兄貴分であるRZ250/350のデザインを踏襲し、車格もそれに近いサイズで設計されました。これが「フルサイズボディ」と呼ばれる所以です。
具体的にRZ50のサイズを見てみましょう。全長は1910mm、全幅は685mm、全高は1000mm(初期型)です。ホイールベースは1230mmとなっており、これらの数値は当時の原付としては大柄な部類に入ります。特に、前後18インチのホイールを採用している点は、車体の大きさを際立たせています。
このフルサイズボディがRZ50にもたらしたメリットはいくつかあります。まず、走行安定性の向上です。ホイールベースが長く、車体も大きいため、高速走行時やコーナーリング時でも安定した挙動を示します。これは、当時の原付にありがちだった不安定さを解消し、より安心してスポーツ走行を楽しめる環境を提供しました。
次に、ライディングポジションの自由度が高いことが挙げられます。小柄な車体では窮屈になりがちなライディングポジションも、フルサイズボディであればある程度の自由度があり、長時間のライディングでも疲れにくいという利点があります。
さらに、外観上の魅力も重要な要素です。RZ250/350譲りの堂々としたスタイリングは、原付とは思えない迫力があり、所有欲を満たすものでした。この外観は、当時の若者たちにとって大きな魅力となり、RZ50の人気を支える要因の一つとなりました。
ただし、フルサイズボディにはデメリットもあります。車体が大きいため、取り回しに苦労する場面もあります。特に、駐輪場など狭い場所では、小柄な原付に比べて扱いづらさを感じるかもしれません。また、車重も重くなる傾向があり、加速性能や燃費に影響を与える可能性もあります。
RZ50のフルサイズボディは、走行性能、ライディングポジション、外観デザインなど、多くのメリットをもたらしましたが、取り回しなどのデメリットも存在します。これらの点を理解した上で、RZ50の魅力を楽しむことが大切です。
ボアアップの効果?
めちゃくちゃ久々に乗った!
ボアアップのRZ50はやはり速いね✨
スタンドの給油機の色にマッチしてしまったようで目立たない😭
K2Tecのチャンバーは今時で似合ってませんか?
自分のRZ50ではないのですが
二年ぶりなのかな?
キャブをオーバーホールしたらすんなりかかりました🔥 pic.twitter.com/2qW8A6OBQ9— 妖怪RZ親父 (@youkai_rz_oyazi) June 12, 2024
RZ50のカスタムの中でも、エンジンの排気量を上げる「ボアアップ」は、性能向上を目的とした代表的なチューニングの一つです。ボアアップとは、シリンダーの内径を拡大することで、排気量を増やす改造です。RZ50の場合、50ccから70cc程度にボアアップするキットが市販されており、比較的容易に排気量を上げることが可能です。
ボアアップによって得られる効果は、主に以下の通りです。
- 出力向上:排気量が増えることで、より多くの混合気を燃焼させることができ、エンジンの出力が向上します。特に、低中速域でのトルクアップが期待でき、発進加速や登坂性能の向上が体感できるでしょう。
- 加速性能の向上:出力向上に伴い、加速性能も向上します。特に、中間加速の伸びが良くなり、よりスムーズな加速感を味わうことができます。
ただし、ボアアップにはメリットだけでなく、デメリットや注意点も存在します。
- 耐久性の低下:エンジンの出力が上がることで、各部に負荷がかかり、耐久性が低下する可能性があります。特に、ピストンやシリンダーなどの部品は、より高い負荷に耐える必要があり、適切なメンテナンスが不可欠です。
- 燃費の悪化:排気量が増えることで、燃料消費量も増加する傾向にあります。燃費を気にする場合は、ボアアップは適さないかもしれません。
- 法的問題:原付の排気量上限は50ccと定められているため、ボアアップを行うと原付ではなくなり、小型自動二輪免許が必要になります。また、役所への改造申請も必要となります。これらの手続きを行わずに走行すると、法律違反となるため、注意が必要です。
- 整備性の変化:ボアアップに伴い、キャブレターのセッティングや点火時期の調整など、細かな調整が必要になる場合があります。専門的な知識や技術が必要となるため、DIYで行う場合は十分な注意が必要です。
ボアアップを行う際には、以下の点に注意しましょう。
- 信頼できるメーカーのキットを使用する
- 適切な取り付けとセッティングを行う
- 定期的なメンテナンスを行う
- 法的ルールを守る
ボアアップは、RZ50の性能を大幅に向上させる魅力的なカスタムですが、デメリットや注意点も理解しておくことが重要です。安易なボアアップは、エンジンの故障や法律違反につながる可能性もあるため、十分な検討と準備を行った上で実施するようにしましょう。
RZ50で最高速を追求する:カスタムと改造

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- チャンバー:性能向上の鍵?
- ロケットカウル:カフェレーサーへの道
- RZ50をカフェレーサーに:カスタム事例
- RZ50の中古車:族車の現状は?
- カスタムによる変化?
- 最高速度の求め方とは?
チャンバー:性能向上の鍵?
RZ50のカスタムにおいて、チャンバー交換はエンジンの性能を大きく左右する重要な要素の一つです。チャンバーとは、排気管の一部に設けられた膨張室のことで、2ストロークエンジンの排気特性を利用して、出力向上に貢献する部品です。純正の排気管と交換することで、エンジンの出力特性を変化させ、特に高回転域でのパワーアップを図ることができます。
2ストロークエンジンは、排気と吸気を同時に行うという独特の構造を持っています。この際、排気ポートから排出される排気ガスは、まだ燃焼しきれていない混合気を含んでいます。チャンバーは、この排気ガスが持つ圧力波を利用し、排気ポートから失われるはずだった混合気をシリンダー内に押し戻す効果を発揮します。これにより、シリンダー内の混合気量が増加し、より大きな爆発力を得られるのです。
RZ50用の社外チャンバーは、様々なメーカーから販売されており、それぞれ異なる特性を持っています。高回転域のパワーを重視したタイプ、中低速域のトルクを重視したタイプ、全域でバランス良くパワーアップするタイプなど、ライダーの好みや走行スタイルに合わせて選択することが可能です。
チャンバー交換によって得られる主な効果は以下の通りです。
- 出力向上:特に高回転域でのパワーアップが期待できます。これにより、最高速度の向上や加速性能の向上が体感できるでしょう。
- レスポンス向上:排気効率が向上することで、スロットルレスポンスが良くなります。これにより、よりダイレクトな加速感を得られます。
- 排気音の変化:チャンバーの形状や構造によって、排気音が変化します。社外チャンバーの中には、レーシーなサウンドを奏でるものもあります。
ただし、チャンバー交換にはデメリットや注意点もあります。
- 低中速トルクの低下:高回転域のパワーを重視したチャンバーの場合、低中速域のトルクが犠牲になることがあります。これにより、街乗りなどでの扱いやすさが損なわれる可能性があります。
- 騒音:社外チャンバーの中には、排気音が大きくなるものもあります。騒音規制に抵触する可能性もあるため、注意が必要です。
- セッティングの必要性:チャンバー交換に伴い、キャブレターのセッティングが必要になる場合があります。適切なセッティングを行わないと、エンジンの性能を十分に発揮できないだけでなく、焼き付きなどのトラブルの原因となる可能性もあります。
- 排ガス規制:近年では排ガス規制が厳しくなっており、社外チャンバーの中には規制に対応していないものもあります。公道で使用する場合は、車検対応品を選ぶようにしましょう。
RZ50のチャンバー交換は、性能向上に有効なカスタムの一つですが、メリットだけでなくデメリットや注意点も理解しておくことが重要です。適切なチャンバーを選び、適切なセッティングを行うことで、RZ50のポテンシャルを最大限に引き出すことができるでしょう。
ロケットカウル:カフェレーサーへの道
RZ50をカフェレーサースタイルにカスタムする上で、ロケットカウルは重要なアイテムの一つです。ロケットカウルとは、オートバイのフロント部分に取り付ける風防で、空気抵抗を減らし、高速走行時の安定性を高める効果があります。また、独特の形状は、カフェレーサースタイルの象徴的な要素となっています。
カフェレーサーとは、1960年代のイギリスで生まれたオートバイのカスタムスタイルです。当時の若者たちは、市販のオートバイをベースに、速く走るための改造を施し、カフェと呼ばれる場所に集まっては、公道レースを楽しんでいました。その際に、空気抵抗を減らすために装着されたのがロケットカウルです。
RZ50にロケットカウルを取り付けることで、外観の印象は大きく変わり、よりスポーティでレーシーな雰囲気を演出できます。しかし、RZ50は原付であり、車格も小さいため、大型バイク用のロケットカウルを取り付けるとバランスが悪くなってしまう可能性があります。そのため、RZ50にロケットカウルを取り付ける場合は、小型の汎用ロケットカウルや、モンキーやエイプなどの小型バイク用のロケットカウルを流用するのが一般的です。場合によっては、カウルの加工やステーの製作が必要になることもあります。
RZ50にロケットカウルを取り付ける際の注意点は以下の通りです。
- サイズ選び:RZ50の車格に合ったサイズのカウルを選ぶことが重要です。大きすぎるカウルはバランスを崩し、見た目も悪くなってしまいます。
- 取り付け方法:カウルを取り付けるためには、ステーの製作や加工が必要になる場合があります。しっかりと固定しないと、走行中に脱落する危険性があります。
- 保安部品の移設:カウルを取り付けることで、ヘッドライトやウインカーなどの保安部品の位置を変更する必要がある場合があります。保安基準に適合するように、適切に移設する必要があります。
- ハンドルとの干渉:カウルの形状によっては、ハンドルと干渉する可能性があります。ハンドルを交換したり、カウルの形状を加工したりする必要がある場合があります。
ロケットカウルを取り付ける以外にも、セパレートハンドルへの変更、バックステップの装着、シートの変更など、様々なカスタムを施すことで、RZ50をより本格的なカフェレーサースタイルに近づけることができます。
RZ50とロケットカウルの組み合わせは、個性的で魅力的なカスタムスタイルを実現する可能性を秘めています。しかし、取り付けにはある程度の技術や知識が必要となるため、DIYで行う場合は十分な準備と計画を立ててから行うようにしましょう。専門ショップに依頼することも、確実な方法の一つです。
RZ50をカフェレーサーに:カスタム事例
RZ50にカウル着けるならロケットカウルがいいですね pic.twitter.com/KGPZAwy0l7
— スクデ (@RA02J) August 14, 2014
RZ50をカフェレーサースタイルにカスタムする事例は数多く存在し、その多様性はRZ50の魅力の一つと言えるでしょう。ここでは、代表的なカスタム箇所と、それらがどのようにカフェレーサーの雰囲気を演出するのかを解説します。
まず、外装で最も目を引くのはロケットカウルの装着です。前述の通り、ロケットカウルはカフェレーサーの象徴的なパーツであり、RZ50に取り付けることでフロント周りが引き締まり、精悍な印象を与えます。小型の汎用カウルや、他車種流用(例えば、モンキーやエイプ用)が用いられることが多いです。取り付けにはステーの製作や加工が必要になる場合もありますが、完成後のルックスは大きく変化します。
次に、ハンドル周りの変更です。セパレートハンドル(通称セパハン)への交換は、前傾姿勢を強調し、よりスポーティなライディングポジションを実現します。また、バーエンドミラーの装着や、スロットルホルダー、グリップなどの交換も、ハンドル周りのカスタムとして一般的です。これらの変更により、操作性と見た目の両方を向上させることができます。
シートは、シングルシートへの変更が定番です。タンデムシートを取り外し、シングルシートカウルを取り付けることで、リア周りがすっきりとまとまり、カフェレーサーらしいシルエットが生まれます。シートの形状や素材も様々で、好みに合わせて選択できます。
足回りでは、バックステップの装着が挙げられます。バックステップは、ステップの位置を後方に移動させることで、よりスポーティなライディングポジションを可能にします。また、社外品のリアサスペンションに交換することで、足回りの性能を向上させることも可能です。
その他、マフラーの交換もよく行われるカスタムです。社外チャンバーやショートマフラーなどを装着することで、排気効率の向上とレーシーなサウンドを得られます。ただし、音量には注意が必要です。
これらのカスタムを組み合わせることで、RZ50は様々な表情のカフェレーサーへと変化します。例えば、ロケットカウルとセパハン、シングルシートを組み合わせたベーシックなスタイルや、さらにバックステップやマフラー交換を加えた本格的なスタイルなど、オーナーのセンスや好みに合わせて自由にカスタマイズできます。
RZ50をカフェレーサーにカスタムする際は、全体のバランスを考慮することが重要です。各パーツの形状や色、素材などを統一感を持たせることで、まとまりのある美しいカスタムバイクに仕上げることができます。
RZ50の中古車:族車の現状は?
RZ50は、そのスポーティな外観と走行性能から、過去には改造車、いわゆる「族車」のベース車両として使用されることもありました。しかし、近年では、当時のような極端な改造を施された車両は減少し、ノーマルに近い状態、もしくは軽微なカスタムが施された中古車が多く見られるようになりました。
かつて、RZ50はロケットカウルや三段シート、アップハンドルなどを装着した改造車が多く存在しました。これらの改造は、暴走行為などと結びつけられ、社会問題となることもありました。しかし、法規制の強化や社会意識の変化などにより、近年ではそのような改造は減少傾向にあります。
現在、中古車市場に出回っているRZ50は、ノーマルに近い状態の車両や、カフェレーサー風、もしくはネイキッドスタイルにカスタムされた車両が多く見られます。中には、当時を彷彿とさせる改造が施された車両もわずかに存在しますが、状態の良い個体は少なくなっています。
中古車を選ぶ際には、以下の点に注意することが重要です。
- 車体の状態:外装の傷やサビ、エンジンの状態などをよく確認しましょう。特に、過去に改造されていた車両は、各部に不具合が生じている可能性もあるため、注意が必要です。
- 走行距離:走行距離が多い車両は、エンジンの消耗が進んでいる可能性があります。できる限り走行距離の少ない車両を選ぶようにしましょう。
- メンテナンス履歴:過去のメンテナンス履歴がわかる場合は、確認しておきましょう。定期的なメンテナンスが行われている車両は、状態が良いことが多いです。
- 価格:RZ50は生産終了から年数が経過しているため、価格は高騰傾向にあります。相場をよく調べて、適正な価格で購入するようにしましょう。
RZ50の中古車市場は、状態の良い個体が少なくなってきており、価格も高騰傾向にあります。そのため、購入を検討している場合は、根気強く探すことが重要です。また、購入後も適切なメンテナンスを行うことで、RZ50の魅力を長く楽しむことができるでしょう。
カスタムによる変化?
CD50で60'sカスタムはする人多いけど80'sカスタムする人あんまいないから被らない
ソロはもはやRZ50をフルカウルにする民と見た目被りそうだが、、、意外と居てない
モンキーは50代おじさんに多い8インチシャコタカ勢と被る
カブは被りすぎてもはや埋もれてわからん pic.twitter.com/Et9wYBvu8D— のの (@monkey717_4mini) November 22, 2024
RZ50の最高速度は、ノーマル状態では当時の原付自主規制により60km/hに制限されていました。しかし、カスタムを行うことで、この最高速度は大きく変化します。特に、エンジンの出力向上に関わるカスタムは、最高速度に直接的な影響を与えます。
ボアアップは、排気量を増加させることで出力向上を図るカスタムです。例えば、50ccから70cc程度にボアアップすることで、低中速トルクだけでなく高回転域のパワーも向上し、最高速度の向上に貢献します。ただし、ボアアップを行うと原付ではなくなり、小型自動二輪免許が必要になる点には注意が必要です。
チャンバー交換も、最高速度に影響を与えるカスタムの一つです。純正の排気管に比べて排気効率の良い社外チャンバーを装着することで、高回転域のパワーが向上し、最高速度の伸びが期待できます。ただし、チャンバーによっては低中速トルクが犠牲になる場合もあります。
キャブレターの変更やセッティングも、エンジンの性能を引き出す上で重要な要素です。適切なキャブレターを選択し、エンジンの状態に合わせてセッティングを行うことで、出力特性を最適化し、最高速度の向上に繋げることができます。
これらのエンジン系カスタム以外にも、スプロケットの変更も最高速度に影響を与えます。フロントスプロケットの歯数を増やすか、リアスプロケットの歯数を減らすことで、最高速度重視のセッティングにすることが可能です。ただし、加速性能は犠牲になるため、バランスを考慮する必要があります。
これらのカスタムによって、RZ50の最高速度はノーマル状態よりも大幅に向上する可能性があります。しかし、最高速度を追求するあまり、耐久性や安全性、法律を無視したカスタムは避けるべきです。適切なカスタムを行い、安全に走行できる範囲で最高速度の変化を楽しむことが大切です。また、最高速度を出す際は、安全な場所で行い、周囲の状況に十分注意する必要があります。公道での最高速度チャレンジは法律違反となるため、絶対に行わないでください。
最高速度の求め方とは?
RZ50の最高速度を求める方法はいくつかあります。それぞれの方法にはメリットとデメリットがあり、状況に応じて使い分けることが重要です。
まず、最も手軽な方法は、実走テストです。安全な場所で、速度計を確認しながら最高速度を計測します。ただし、速度計の誤差や路面状況、風向きなどの影響を受けるため、正確な数値を求めるのは難しいです。また、公道で最高速度を出すことは法律違反となるため、サーキットなどのクローズドコースで行う必要があります。
次に、GPS計測器を使用する方法があります。GPS計測器は、GPS衛星からの信号を受信して速度を計測するため、速度計よりも正確な数値を求めることができます。スマートフォンのアプリなどでもGPS計測機能を利用できるものがあります。ただし、GPSの受信状況によっては誤差が生じる場合もあります。
理論上の最高速度を計算する方法もあります。エンジンの回転数、ギア比、タイヤの周長などのデータを用いて計算式に当てはめることで、理論上の最高速度を求めることができます。しかし、この方法はあくまで理論値であり、実際の走行環境では空気抵抗や路面抵抗などの影響を受けるため、実測値とは異なる場合があります。計算式は以下の通りです。
最高速度(km/h) = (エンジン回転数(rpm) × タイヤ周長(m) × 60) / (ギア比 × 最終減速比 × 1000)
例えば、RZ50の最高出力回転数である10,000rpm、6速ギア比0.923、最終減速比4.083、タイヤ周長1.7mと仮定して計算すると、
(10000 × 1.7 × 60) / (0.923 × 4.083 × 1000) ≈ 27.1km/h
となります。これはあくまで各ギア比で計算する必要があり、最高速を求めるには最高ギア(6速)を使用します。上記の計算ではタイヤ周長を仮定の値として計算しているため、実際の値とは異なります。より正確に計算するには、実測したタイヤ周長を使用する必要があります。
どの方法を用いるにしても、安全に配慮し、法律を遵守することが重要です。特に、公道での最高速度チャレンジは絶対に避けるべきです。最高速度はあくまで参考値として捉え、RZ50の走行性能を楽しむことが大切です。
総括:RZ50の最高速:水冷2ストが刻んだ伝説、その魅力と性能の探求
この記事をまとめると、
- RZ50は1981年にヤマハから発売された原付スポーツバイクである
- 兄貴分RZ250の成功を受け、「RZブランド」確立のために登場した
- 初期型は50ccクラス初の水冷2ストロークエンジンを搭載している
- 最高出力は7.2馬力であり、当時の原付自主規制値上限であった
- Y・E・I・S(ヤマハ・エナジー・インダクション・システム)と呼ばれる吸気システムを採用している
- 前後18インチのキャストホイールとモノクロスサスペンションを備えている
- 角張ったタンクと直線的なボディラインが特徴的なデザインである
- 最高速度は自主規制により60km/hに制限されていた
- リミッター解除により平坦な道で80km/h以上、条件次第で100km/hに達することもあったとされる(※法律違反)
- クロスレシオの6速ミッションを搭載し、スムーズな加速と高回転維持を可能にする
- ギア比やスプロケットの変更で最高速度重視のセッティングも可能である
- タイヤサイズも最高速度に影響を与え、初期型は前後18インチタイヤを装着していた
- カタログスペック燃費は30km/h定地走行で62.0km/Lである
- 実用燃費は30km/Lから40km/L程度とされる
- フルサイズボディを採用し、安定した走行性能と自由なライディングポジションを実現している