MT-07とSV650を徹底比較!後悔しない選び方とは

MT-07とSV650を徹底比較!後悔しない選び方とは

Ride Style・イメージ

MT-07とSV650の最新比較情報をお探しですね。ミドルクラスネイキッドの代表格として長年比較されてきた2台ですが、ヤマハ MT-07はTFTメーター搭載などデジタル化を進め、スズキ SV650は熟成されたVツイン(V型2気筒)エンジンの魅力を守り続けており、その個性は年々際立ってきています。この記事では、Web上の最新情報とレビューを基に、ヤマハ MT-07 (2024年日本仕様)スズキ SV650 (2025年日本仕様) の違いを徹底解説します。

  • 最新モデルのスペックとエンジン性能の明確な違い
  • 足つきや燃費など実用面における詳細な比較
  • デザイン、カスタム性、中古市場での評価
  • あなたに最適な一台を見つけるための具体的な選び方
目次

MT-07とSV650をスペックで比較

MT-07とSV650をスペックで比較

Ride Style・イメージ

  • スペックを一覧で比較
  • エンジン性能の違いはVツインか並列2気筒か
  • シート高と足つき性の違いをレビューから分析
  • 高速ツーリングでの快適性はどちらが上?
  • 気になる燃費を口コミから比較

スペックを一覧で比較

まずは、最新モデルであるヤマハ MT-07(2024年モデル)とスズキ SV650(2025年モデル)の基本的なスペックを比較してみましょう。数値から見えてくる両車のキャラクターの違いにご注目ください。

比較対象について:本記事はヤマハ MT-07 (2024年国内仕様)と、スズキ SV650 (2025年国内仕様)を比較対象としています。SV650の2025年モデルはカラーリングと価格の改定が主な変更点です。

項目 ヤマハ MT-07 ABS (2024) スズキ SV650 ABS (2025)
エンジン形式 水冷4ストローク並列2気筒 DOHC4バルブ 水冷4ストロークV型2気筒 DOHC4バルブ
総排気量 688cc 645cc
最高出力 54kW (73PS) / 8,750rpm 53kW (72PS) / 8,500rpm
最大トルク 67N·m (6.8kgf·m) / 6,500rpm 63N·m (6.4kgf·m) / 6,800rpm
装備重量 184kg ※1 199kg
シート高 805mm 785mm
燃料タンク容量 13L 14L
燃費(WMTCモード値) 24.6km/L ※2 24.4km/L
新車価格(税込) 968,000円 836,000円

※1, ※2 MT-07の年式による数値の変動について:
本記事では比較のため2024年国内仕様の数値を記載しています。年式により公称値が異なり、例えば2025年モデルでは装備重量183kg、一部媒体ではWMTCモード値25.4km/Lとの表記も見られます。

(参照:ヤマハ発動機株式会社 MT-07公式ページ, スズキ株式会社 SV650公式ページ

エンジン性能の違いはVツインか並列2気筒か

両車のキャラクターを決定づけるエンジン。最新モデルにおいても、それぞれの哲学は健在です。味わい深いフィーリングを求めるならSV650、モダンで扱いやすいトルクを求めるならMT-07という基本構図は変わりません。

SV650:定評のあるVツインエンジン

SV650が搭載する90°Vツイン(V型2気筒)エンジンは、熟成の極みにあるスズキの名機です。低回転ではVツイン特有の心地よい鼓動感をライダーに伝え、中回転域からは滑らかに吹け上がります。搭載される電子制御は、ABSに加え、発進をスムーズにする「ローRPMアシスト」、ワンプッシュで始動する「スズキイージースタートシステム」など実用的なものに絞られており、スロットル操作にダイレクトに反応する「バイクを操っている感」は格別です。

MT-07:CP2エンジンの力強いトルクとレスポンス

MT-07の270°クランク並列2気筒(パラレルツイン)エンジンは、低回転から力強いトルクを発生させることが最大の特徴です。「マスターオブトルク」の名の通り、アクセルを開けた瞬間に車体をグイグイ前に押し出す加速感は、多くのライダーを虜にしています。街中でのストップ&ゴーやタイトなワインディングで、その真価を発揮するエンジンと言えるでしょう。

エンジンの特徴まとめ

SV650はアナログな鼓動感と操る楽しさ、MT-07は低速からのパワフルなトルクとキビキビとした現代的な走りが魅力です。

シート高と足つき性の違いをレビューから分析

シート高と足つき性の違いをレビューから分析

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足つき性に関する基本スペックは従来モデルから変更ありません。数値上はSV650が有利ですが、軽さというMT-07のアドバンテージも考慮すべき点です。

SV650のシート高は785mmと、大型バイクの中では非常に低く設定されています。Vツインエンジンによるスリムな車体と相まって、小柄な方でも両足が着きやすく、停車時の安心感は抜群です。

一方、MT-07のシート高は805mmですが、装備重量が184kgと非常に軽いため、多少つま先立ちになっても不安を感じにくいのが特徴です。実際に「跨ってみると軽さのおかげで不安はない」というレビューも多く見られます。

シートに関する注意点

一部のレビューではSV650のシートの薄さや硬さを指摘する声があり、長距離走行ではお尻の痛みが懸念されます。一方で、MT-07は足を下ろした際にステップが干渉しやすいという意見もあります。これらは変わらない両車の特徴と言えるため、購入前には実車での確認が不可欠です。

高速ツーリングでの快適性はどちらが上?

ネイキッドバイクである以上、高速走行での風圧は避けられませんが、最新モデルの装備が快適性にどう影響するかを見ていきましょう。

SV650は、その安定感のあるフレーム設計から、直進安定性を評価するレビューが多く見られます。どっしりとした乗り味は、長時間の高速巡航でライダーの疲労を軽減してくれるでしょう。

MT-07は、2024年モデルから5インチのフルカラーTFTメーターを搭載しました。(参照:ヤマハ発動機株式会社 2024年2月22日ニュースリリース)これにより、走行中の視認性が大幅に向上し、「Garmin StreetCross」アプリとの連携でメーター上にナビゲーションを表示させることも可能です。これは高速道路など、視線移動を最小限にしたい場面で大きなアドバンテージとなります。ただし体験談では、車体の軽さからくる横風への反応は、SV650に比べると敏感な場合があるようです。

長距離ツーリングの快適性を向上させるなら、どちらのバイクも社外品のスクリーン装着が有効です。

気になる燃費を口コミから比較

気になる燃費を口コミから比較

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最新モデルの公式燃費(WMTCモード値)は、MT-07が24.6km/L(2024年国内仕様の公称値)、SV650が24.4km/Lと、ほぼ互角の非常に優秀な数値です。Web上のレビューでも、実際の燃費は20km/L台半ばで安定しているという声がほとんどですが、これらの数値はあくまで参考値であり、乗り方や交通状況によって変動します。

タンク容量はSV650が14L、MT-07が13Lのため、わずかにSV650の方が航続距離は長くなりますが、条件によっては逆転する場合もあり、実用上はほぼ同等と考えてよいでしょう。どちらを選んでも、お財布に優しいバイクであることは間違いありません。

MT-07かSV650か?レビューと選び方

MT-07かSV650か?レビューと選び方

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  • レビュー・口コミから見る両車の評判
  • デザインは丸目のSVか先進のMTか
  • カスタムパーツの豊富さはMT-07に軍配?
  • 中古車市場での価格相場と注意点
  • 取り回しの軽さはMT-07が有利
  • 初めての大型バイクにおすすめなのはどっち?

レビュー・口コミから見る両車の評判

最新モデルが登場した現在、両車の評価はどのように変化しているのでしょうか。

MT-07の評判

MT-07は、TFTメーターやスマートフォン連携といった現代的な装備の充実が高く評価されています。軽快な走りはそのままに、利便性と所有感が向上したことで、「価格は上がったが満足度はそれ以上」という声が見られます。

SV650の評判

SV650は、「時代に流されない普遍的な魅力」が再評価されています。電子制御が当たり前になった現代において、そのシンプルでアナログな操作感が逆に新鮮で、バイク本来の楽しさを味わえるとベテランライダーを中心に支持されています。また、MT-07の価格が上昇したことで、相対的にコストパフォーマンスの高さが際立ってきています。

デザインは丸目のSVか先進のMTか

デザインの方向性は、最新モデルでも変わりません。どちらを選ぶかは、あなたの美的センス次第です。

SV650は、丸目ヘッドライトとトラスフレームが織りなす、トラディショナルなネイキッドスタイルを貫いています。最新の2025年モデルでは新しいカラーリングが採用されましたが、その普遍的な美しさは健在です。

MT-07は、シャープなLEDヘッドライトと先進的なTFTメーターが特徴の、モダンなストリートファイタースタイルです。機能とデザインが一体となった、現代のバイクならではの魅力を放っています。

カスタムパーツの豊富さはMT-07に軍配?

カスタムパーツの豊富さはMT-07に軍配?

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この点については、依然としてMT-07が有利な状況です。

MT-07に搭載されているCP2エンジンは、Ténéré 700やXSR700、YZF-R7など多くの兄弟車に採用されており(参照:YZF-R7製品ページ)、世界中で膨大な数のカスタムパーツが流通しています。サスペンションのアップグレードから外装の変更まで、自分だけの一台を作り上げる楽しみが広がっています。

SV650も定番のカスタムは楽しめますが、パーツの選択肢の広さではMT-07に及びません。カスタムを前提に購入を考えるなら、この差は大きいかもしれません。

中古車市場での価格相場と注意点

最新モデルの登場により、中古車市場にも変化が見られます。

MT-07は、TFTメーター搭載の2024年式以前のモデルが、より手頃な価格帯になってくることが予想されます。アナログメーターかTFTメーターか、という大きな選択肢が生まれた形です。

SV650は、中古車選びの際、2019年モデル以降の対向4ポットブレーキキャリパー搭載モデルかどうかが一つの判断基準になります。大きなモデルチェンジが少ないため、年式の新しい低走行車が比較的安価に見つかる可能性もあります。

取り回しの軽さはMT-07が有利

取り回しの軽さはMT-07が有利

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この比較点は、両車のキャラクターを象徴する重要なポイントであり、数値上はMT-07が明確に優位です。体感には個人差がありますが、その差は明らかです。

最新モデルの装備重量はMT-07が184kg、SV650が199kgと、その差は15kgです。バイクにおける15kgの差は非常に大きく、押し歩きやUターン、万が一の時の引き起こしなど、あらゆる場面でMT-07の軽さが際立ちます。「軽さは正義」という言葉を体現するMT-07は、体力に自信のない方や、日常の足として気軽に乗りたい方にとって、非常に魅力的な選択肢です。

総括:MT-07とSV650を徹底比較!後悔しない選び方とは

この記事の締めくくりとして、最新の状況を踏まえた上で、あなたがどちらのバイクを選ぶべきかの最終判断材料を箇条書きで15項目にまとめました。ご自身のバイクライフを想像しながら、最後のチェックとしてお役立てください。

  • MT-07は装備重量184kgと圧倒的に軽く、取り回しに不安がある人に最適
  • SV650はシート高が785mmと低く、足つきの良さを最優先するならこちら
  • エンジンの鼓動感や「味」を存分に楽しみたいならSV650のVツイン
  • 街中での俊敏な加速と扱いやすいトルクを求めるならMT-07
  • 最新のTFTメーターやスマートフォン連携機能に魅力を感じるならMT-07
  • シンプルでアナログな操作感を愛するなら電子制御が少ないSV650
  • 普遍的で飽きのこない「バイクらしい」デザインが好きならSV650
  • 先進的でアグレッシブなストリートファイターのデザインが好みならMT-07
  • 購入後のカスタムを存分に楽しみたいならパーツが豊富なMT-07
  • 最新モデルの価格差は約13.2万円(968,000 - 836,000円)、コストパフォーマンスを重視するならSV650
  • 初心者にとってSV650の「ローRPMアシスト」は発進時の心強い味方
  • 長距離ツーリングでの快適性を左右するシートは、SV650に課題が残るという声が多い
  • 高速道路の利用頻度が高く、ナビ連携などの利便性を求めるならMT-07が有利
  • 中古市場ではMT-07が年式や装備によって幅広い選択肢を持つ
  • 最終的には、あなたの心が躍るデザインとエンジンフィールで決めることが最も後悔しない選択
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