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XJR1300が不人気と言われることがありますが、その真相はどうなのでしょうか。この空冷ビッグネイキッドは、重量や取り回しの難しさから敬遠されることもありますが、その魅力を知れば評価が変わるかもしれません。今回は、XJR1300の不人気と言われる理由を探りながら、実際のスペックや性能、そして隠れた魅力について詳しく解説します。
持病と言われるトラブルポイントや後悔しないための購入アドバイスなど、XJR1300オーナーになる前に知っておくべき情報も盛り込みました。夏場の熱問題や燃費の悪さといった弱点も包み隠さず紹介しています。XJR1300のことを正しく理解し、このバイクが本当に自分に合っているかどうかを判断する材料にしてください。
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XJR1300の不人気要因(重量、燃費、熱問題、旧式設計など)が把握できる
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空冷エンジンの特徴とそのメリット・デメリットが理解できる
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取り回しの難しさやシート高問題と対策が学べる
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中古市場での価値評価や購入時の注意点、カスタム性が分かる
XJR1300は不人気なのか?その真相を探る
#これを見た人は2台目に乗った大型を上げる
XJR1300でした。
自分の身長だと大きすぎるくらいでしたが
走り出すと意外と軽快で楽しめるけど
このサイズの空冷は流石に熱かった。 pic.twitter.com/44Y4xRS8nt— bin@Duce☆彡 (@bin_at_S) January 17, 2025
- XJR1300が不人気と言われる理由
- 空冷エンジンの特徴とメリット・デメリット
- シート高と車重による取り回しの問題
- 燃費の実情と航続距離
XJR1300が不人気と言われる理由
XJR1300は一部で不人気と言われることがありますが、これには複数の要因が存在します。まず重量が約245kgと同クラスのバイクの中でも重く、特に取り回しで苦労する点が挙げられます。この重さは駐車場での移動や狭い場所での操作時に顕著に感じられ、特に体格の小さい人や女性ライダーにとっては大きな障壁となっています。万が一転倒した場合に自力で起こせるかどうかも心配の種です。
また燃費の悪さも不人気の理由の一つです。街乗りでは10~12km/Lほどと、同クラスの水冷エンジンを搭載したバイクと比較しても効率が悪い傾向があります。タンク容量は21Lと大型バイクとしては標準ですが、航続距離は250kmほどしか出ないため、ロングツーリングでは給油頻度が高くなってしまいます。
加えて空冷エンジンの宿命とも言える「熱さ」も大きな問題です。特に夏場の渋滞時には、エンジンから発せられる熱がライダーの足に直接伝わり、時には低温やけどの危険性すらあります。データベースにある口コミでも「暑い」「熱い」という声が多く見受けられ、これが夏場の使用を躊躇させる要因になっています。
さらに2015年で生産終了してしまったこともあり、新車で購入できないという点も人気を落とす原因となっています。また、他のネイキッドバイクと比較して電子制御装置などの最新技術が少なく、5速ギアボックスしか装備されていないなど、スペック面で時代遅れと感じるライダーも少なくありません。高速巡航時には6速があればもっと快適だったという意見も多いです。
ただし、これらの不人気要素は見方を変えればXJR1300の個性とも言えます。シンプルな機構は故障が少なく、長く乗り続けるには適しています。また空冷エンジンの美しさや、乗り心地の良さを評価する声も多く、不人気と言われながらも2017年まで20年近く生産が続いたことからも、根強いファンが存在することは明らかです。
空冷エンジンの特徴とメリット・デメリット
XJR1300
空冷エンジン大好きマンです#初めて所有した大型バイク pic.twitter.com/agGtZbdfTn— beat (@beat89487710) October 29, 2024
XJR1300に搭載されている空冷エンジンには、水冷エンジンとは異なる特徴があります。空冷エンジンは走行風やエンジンフィンによって熱を発散させる構造で、XJR1300の1250ccという排気量は空冷4気筒エンジンとしては世界最大級です。
メリットとしてまず挙げられるのが、シンプルな構造による高い信頼性です。ラジエーターや冷却水といった複雑な冷却機構がない分、故障のリスクが低減されています。実際、多くのオーナーレビューでは「壊れにくい」「10万キロ以上走っても大丈夫」といった声が見られます。また、構造がシンプルなため、メンテナンスが比較的容易で、自分で整備できる範囲が広いのも魅力です。
美観という点でも、空冷エンジンのフィンが刻まれた独特の造形美は多くのファンを魅了しています。XJR1300のエンジンはバイク全体のデザインの一部として強い存在感を放っており、見た目の良さを重視するライダーには大きな訴求点となっています。
さらに、空冷エンジンならではの「乾いた」サウンドも魅力の一つです。低回転域からのトルクフルな出力特性と相まって、独特の乗り味を生み出しています。特に3000回転付近からの力強さは多くのライダーに評価されています。
一方でデメリットも存在します。最も大きな問題は熱問題です。特に夏場や渋滞時には、エンジンが非常に高温になります。これはライダーの足に直接熱が伝わるだけでなく、エンジン自体のオーバーヒートリスクも高まります。夏場に長時間の渋滞に巻き込まれると「灼熱地獄」と表現するオーナーもいるほどです。
また、冷却効率の関係で燃料を濃い目に設定する必要があり、これが先述の燃費の悪さに繋がっています。水冷エンジンが主流となった現代では、エンジンの熱効率という点で不利な面は否めません。
さらに、空冷エンジンは経年劣化によるオイル消費量の増加が起きやすい傾向があります。特に高年式の車両では、オイル管理がより重要になってきます。一部のモデルでは「オイルの減りが早くなる」といった症状が報告されています。
とはいえ、これらのデメリットを補って余りある魅力が空冷エンジンにはあり、それこそがXJR1300が長年にわたって愛され続けてきた理由の一つと言えるでしょう。クラシカルな見た目と現代的な走行性能のバランスは、他のバイクでは得られない独特の魅力を生み出しています。
シート高と車重による取り回しの問題
XJR1300のシート高は約795mmと大型バイクとしては比較的低めの設定ですが、それでも取り回しには注意が必要です。特に体格の小さなライダーや女性ライダーにとっては、足つきの良さが重要なポイントとなります。シート高自体はそれほど高くないものの、車体の横幅が広いため、実際に跨った際の足つきは想像以上に悪く感じる場合があります。
この問題は車体の設計に起因しています。XJR1300は横幅が広い4気筒エンジンを搭載しており、排気量も大きいためエンジン自体が大きくなっています。エンジンの横幅が大きいと車体の横幅も広がり、結果としてシートの座面も横に広がります。これにより、シート高の数値以上に足つきが悪く感じられるのです。
車重に関しては、XJR1300は乾燥重量が約230kg、装備重量で245kgという数字を示しています。この重さは現代の大型バイクと比較しても決して軽くはなく、停車時や低速走行時にバランスを崩すと、車体を支えるのが非常に困難になります。実際、多くのオーナーレビューでは「立ちごけしたら起こせない」との声が見られます。
特に注意が必要なのが駐車場での取り回しです。バックで駐車する際や狭いスペースでの方向転換時には、車体の重さをダイレクトに感じることになります。坂道での駐車も同様に困難を伴います。このような状況下では、エンジンをかけたままの方が操作しやすいという意見もありますが、それでも技術と体力が求められます。
ただし、一度走り出してしまえば、この重量感は驚くほど軽減されます。XJR1300のエンジンは低回転域からトルクが太く、走行中は車体の重さを感じさせないスムーズな走りを実現しています。実際、多くのライダーが「止まっている時は重いが、走り出せば400cc並みの軽さ」と評価しています。
取り回しの問題に対する対策としては、デイトナのコージーシートなど、シート高を下げるアフターパーツの装着が有効です。約25mmダウンさせることで、足つきが大幅に改善され、停車時の安定感が増します。また日頃からの筋力トレーニングも重要で、特に脚力と腕力の強化は、大型バイクを扱う上で大きな助けとなります。
最終的に、シート高と車重の問題は乗り慣れによってある程度克服できるものです。初めは難しく感じても、徐々に感覚がつかめてくるため、焦らず少しずつ慣れていくことが大切です。XJR1300の持つ魅力は、こうした取り回しの難しさを補って余りあるものがあります。
燃費の実情と航続距離
#乗ってる車名と長所と短所書いてけ
ヤマハ XJR1300
[長所]
トルクフルで乗りやすい
ふかふかシートはまるでソファー
燃費が意外といい
リッターオーバーにしちゃ軽い[短所]
エンジンがあっづい!!( ・᷄ὢ・᷅ ) pic.twitter.com/cOcSFRgEwv— ミッ⤴︎クン↓ (@GanmApXjr_GJw) September 12, 2023
XJR1300の燃費性能は、大型バイクの中でも決して優れているとは言えません。実燃費は走行条件によって大きく変動しますが、街乗りでは10〜13km/L程度、高速道路を中心としたツーリングでは15〜18km/L程度が一般的な数値となっています。これは同クラスの水冷エンジンを搭載したバイクと比較すると、やや効率が悪い傾向にあります。
この燃費の悪さにはいくつかの要因があります。まず第一に、XJR1300は空冷エンジンを採用しており、エンジンの冷却効率を確保するために燃料を濃い目に設定する必要があります。これが燃費に大きく影響しています。また、1250ccという大排気量エンジンは低回転域でのトルクが豊かな反面、燃料消費量も必然的に多くなります。
さらに、5速ギアボックスしか装備されていないことも高速走行時の燃費に影響しています。6速を持つ同クラスのバイクと比較すると、高速巡航時のエンジン回転数が高くなり、結果として燃費が悪化する傾向にあります。
燃料タンク容量は21Lとビッグネイキッドとしては標準的なサイズですが、燃費が悪いため航続距離は限られます。実際、多くのオーナーが「150km走ったら給油」「航続距離は250kmが限界」といった声を上げています。燃料計の「F」マークが点灯してからの残り走行可能距離も短く、計画的な給油が必要です。
以下は走行環境別の参考燃費と推定航続距離です:
走行環境 | 平均燃費 | 推定航続距離 |
---|---|---|
街乗り | 10-13km/L | 210-273km |
一般道 | 14-16km/L | 294-336km |
高速道路 | 15-18km/L | 315-378km |
ただし、これらの数値はあくまで参考値であり、走行スタイル、車両の状態、気象条件などによって大きく変動します。特にアクセルワークの荒いスポーティな走りをすると、燃費はさらに悪化する傾向にあります。
燃費向上のためには、いくつかの対策が考えられます。まず、適正なエンジンオイルの使用と定期的な交換が重要です。また、エアフィルターの清掃や交換も燃費に影響します。走り方の面では、急発進や急加速を避け、巡航速度を一定に保つことで燃費を改善できる場合があります。
しかし、燃費の悪さはXJR1300の個性の一部とも言えます。このバイクを選ぶライダーの多くは、燃費よりも空冷エンジンの魅力や乗り味を重視しています。長距離ツーリングを計画する際には、この燃費特性を考慮に入れ、こまめな給油計画を立てることが重要です。
燃費の悪さは確かにデメリットですが、それを補って余りあるエンジンフィーリングや走行性能を持っているのがXJR1300の魅力と言えるでしょう。
XJR1300の不人気説は嘘?人気の理由を解説

Ride Style・イメージ
- XJR1300のスペックと馬力の魅力
- XJR1300の中古市場での価値と相場
- カスタム性の高さとパーツの豊富さ
- 持病と言われるトラブルポイントは?
- 購入して後悔しないための注意点
- XJR1300とXJR1200の違いと選び方
XJR1300のスペックと馬力の魅力
XJR1300の心臓部は、排気量1250ccの空冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒エンジンです。このエンジンは日本の自主規制に合わせて、最高出力100PS/8000rpm、最大トルク10.0kg-m/6000rpm(後期モデルでは11.0kg-m)に設定されています。数値だけを見ると、現代の1000cc超スーパースポーツが150PS以上を発揮することを考えると控えめに感じるかもしれません。
しかし、XJR1300の魅力は単純な馬力数値だけでは語れません。このバイクの真価は、低回転域から発生する豊かなトルク特性にあります。特に3000回転付近からグッと押し出してくれるトルク感は、街乗りでもツーリングでも心地よい加速感を生み出します。アクセルを開けた瞬間にライダーの背中を押すような加速感は、数値以上の満足感をもたらします。
また、100PS程度という出力は、実は公道での使用を考えると非常に扱いやすいレベルです。リッターバイク初心者や大型バイクに乗り換えたばかりのライダーにとって、扱いきれないほどのパワーではなく、かといって物足りなさを感じることもない「ちょうどいい」パワーと言えます。これが教習所の大型教習車にXJR1300が採用されることが多い理由の一つでもあります。
トランスミッションは5速のミッションを採用していますが、最高速度はメーター振り切りの180km/h以上を記録します。ただし、高回転域での走行よりも、中低速でのトルク感を楽しむ乗り方が、このバイクの特性を最大限に生かすコツと言えるでしょう。
車体は鉄製のダブルクレードルフレームを採用し、前後サスペンションには正立テレスコピックフォークとオーリンズ製のツインショックを装備。特にリアサスペンションにオーリンズを標準装備している点は、同価格帯のバイクとしては特筆すべき豪華さです。また、ブレーキも強力なダブルディスクを採用し、安全性と操作性を両立させています。
XJR1300のもう一つの魅力は、そのエンジン音にあります。空冷4気筒特有の「乾いた」サウンドは、回転数に応じて様々な表情を見せます。アイドリング時の重厚な鼓動音から、回転が上がるにつれて変化していく排気音まで、ヤマハ(楽器メーカーでもある)のバイクならではの音響設計が感じられます。
年式によるスペックの違いも見逃せません。2000年モデルではキャブレターがBSR37に変更され、2007年モデルからはフューエルインジェクション(FI)が採用されています。FI化に伴い、低速トルクの特性に若干の変化があり、キャブ車は味のある特性、FI車は始動性や燃費の良さが特徴となっています。
ただし、このようなスペックの良さも、適切なメンテナンスがあってこそ生きてきます。特に空冷エンジンはオイル管理が重要で、定期的なオイル交換と点検を怠らないことが、エンジン性能を長く維持するための秘訣です。
XJR1300の中古市場での価値と相場

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XJR1300の中古市場における価値は、近年大きく変動しています。かつては比較的手頃な価格で取引されていたXJR1300ですが、ここ数年は中古価格が上昇傾向にあり、特に状態の良い個体は高値で取引されるようになってきました。
この価値上昇の背景には、いくつかの要因があります。まず、2015年を最後に新車販売が終了し、新たな供給がなくなったことが挙げられます。また、コロナ禍の影響でバイク需要が全体的に高まったこと、特に空冷エンジンを搭載した大型バイクへの関心が再燃していることなども、価格上昇に寄与しています。
現在の中古市場での相場は、年式や状態によって大きく異なりますが、おおよそ以下のような傾向があります。初期型の1998年〜1999年モデルで状態の良いものは50万円前後、2000年代前半のモデルで40万円〜60万円程度、そして2007年以降のFIモデルになると60万円〜80万円が目安となります。特に低走行で保存状態の良い後期モデルは、100万円を超える価格で取引されることもあります。
年式によって特徴も異なります。1998年〜1999年の初期モデルはシルバーのエンジンフィニッシュが特徴で、2000年モデルからはブラック塗装に変更されています。また、2003年モデルでは騒音規制に対応するためのマフラー変更や、FZS1000と同型の軽量ホイールの採用などが行われました。
購入を検討する際には、年式だけでなく以下のポイントにも注目すると良いでしょう。まず、定期的なメンテナンスが行われているかどうかは非常に重要です。特にオイル交換の履歴や、チェーン、スプロケット、タイヤなどの消耗品の状態をチェックしましょう。
また、03年式以降は初期型に比べて電装系のトラブルが少ないとされているため、長く乗るつもりなら03年以降のモデルを選ぶのも一つの選択肢です。一方で、キャブレター車とFI車ではエンジン特性が異なり、キャブ車特有の味わいを求める方もいます。
さらに年式による変化として、2007年モデルからはFI化に伴いマフラーが両出しから右側1本出しに変更され、外観も大きく変わっています。どちらのスタイルが好みかも、購入時の判断材料の一つになるでしょう。
中古車を購入する際の注意点としては、特に古いモデルではレギュレーターなどの電装部品の劣化や、クラッチの滑りなどのトラブルが報告されているため、試乗時に確認することをお勧めします。また、近年では中古車の価格上昇が続いているため、焦らずじっくりと条件の良い個体を探すことが重要です。
XJR1300はその独自の魅力から、いわゆる「プレミア価格」がつくほどの人気モデルではありませんでしたが、近年はその価値が再評価されつつあります。バイクブームが続く限り、今後も中古価格は安定か、さらなる上昇も予想されるため、購入を検討している方は早めの決断が良いかもしれません。
カスタム性の高さとパーツの豊富さ
#XJR1300 カスタム進行中 pic.twitter.com/qk14A5N68k
— ta_ku@xjr1300 (@yamahatou_taku) October 24, 2020
XJR1300の大きな魅力の一つに、優れたカスタム性があります。1998年から2017年まで長期間生産されたモデルであるため、アフターマーケットでのパーツ供給が豊富に行われています。これによりライダーの好みや用途に合わせた様々なカスタマイズが可能となり、個性的な一台を作り上げることができます。
まず排気系のカスタムが特に人気です。ノーマルマフラーは重量が重いため、アフターマーケットのマフラーに交換することで、車体の軽量化とともに排気音のチューニングが可能になります。特にヨシムラやアクラポビッチ、ノジマなどの社外マフラーは人気が高く、サウンドの改善とともに見た目のカスタムとしても効果的です。特に2本出しから1本出しへの変更や、4-1や4-2-1タイプの採用によりエンジン特性の変化も楽しめます。
次に足回りの改善も多くのオーナーが施すカスタムです。前後サスペンションの交換や調整によって、ハンドリングの特性を変えることができます。リアサスのスプリングレートを変更したり、フロントフォークのオイル粘度やバネレートを調整することで、乗り手の体重や好みのハンドリングに合わせることが可能です。
また、シート高が気になるライダーには、先述のデイトナのコージーシートなど、足つきを改善するためのローダウンシートも人気です。シート形状の変更により、長距離ツーリング時の快適性を高めることもできます。
ハンドル周りのカスタムも簡単で効果的です。ハンドルバーの交換によって、乗車ポジションを変更することができ、フロントビューの印象も大きく変わります。アップハンドルやセパレートハンドルなど、様々なスタイルに変更できるパーツが用意されています。
さらに、外装のカスタムも多彩です。タンクやシートカウルなどの塗装変更はもちろん、ビキニカウルの装着によってスタイルを大きく変えることができます。特に近年は欧州で人気のカフェレーサースタイルへのカスタムも増えており、XJR1300C(カフェ)としてヤマハ自身も公式モデルを出すほどでした。
電装系のアップグレードも見逃せません。LEDヘッドライトへの交換や、デジタルメーターの追加など、現代的な要素を取り入れることも可能です。特にヘッドライトは古いモデルだと明るさが不足していると感じる方も多く、HIDやLEDへの交換で夜間走行の安全性を高められます。
これらのカスタムに加えて、XJR1300は基本設計が古いため、自分でメンテナンスやカスタムを施すことが比較的容易な点も魅力です。エンジン周りやフレームがシンプルで、特殊工具がなくても作業できる部分が多いため、DIYを楽しむライダーにも人気があります。
ただし、カスタムを行う際には車検対応の部品を選ぶことや、過度なエンジン改造は避けるなど、法規制に注意する必要があります。特に排気系の変更は音量や排出ガスの規制に関わるため、JMCA認定品など公道走行に適したパーツを選ぶことが重要です。
このようにXJR1300は、単に乗るだけでなく、カスタムを通じて自分だけの一台に育てていく楽しみがあるバイクです。長い生産期間を経て蓄積されたカスタムノウハウやパーツの豊富さは、他の現行モデルにはない大きな魅力と言えるでしょう。
持病と言われるトラブルポイントは?
XJR1300の持病の一つ、ヘッドカバーのオイル漏れを治す。
まだ滲んでるレベルだったけど良くなることはないからさっさと交換。
一番大変だったのが前オーナー(かバイク屋)が塗った液ガスを剥がす作業…。
2時間くらいで終了〜#XJR1300 pic.twitter.com/QovWGel88s— 空冷四発 (@JYOJYOJOY) October 14, 2023
XJR1300は基本的に頑丈で信頼性の高いバイクですが、長年の使用や経年劣化によって現れる特有のトラブルポイントがいくつか存在します。これらの「持病」と言われる点を知っておくことで、購入前の確認ポイントや、所有後のメンテナンス計画に役立てることができます。
まず電装系のトラブルとして、レギュレーター(電圧調整器)の故障が挙げられます。特に2003年以前の初期型モデルでは、レギュレーターの不具合が比較的多く報告されています。症状としては、バッテリーの充電不良や過充電、ヘッドライトの異常な明るさの変化などが現れることがあります。2003年以降のモデルでは改良が施されていますが、経年劣化によって同様の症状が出ることがあるため注意が必要です。
次に、キャブレター車特有の問題として、長期間の放置後の始動性の悪さが挙げられます。特に冬季の始動では、セルを何度も回さなければエンジンがかからないケースがあります。これはキャブレター内の燃料が蒸発して起こる現象で、定期的にエンジンを始動させることである程度防ぐことができます。2007年以降のFIモデルではこの問題は大幅に改善されています。
また、クラッチの滑りも経年車両でよく見られる症状です。XJR1300は強力なエンジントルクを持つため、クラッチプレートやクラッチディスクの摩耗が進みやすい傾向があります。特にアクセル全開での加速や高回転での使用が多いライダーは、クラッチの滑りが早期に発生することがあります。症状としては、アクセルを開けても十分な加速が得られない、高速域での伸びが悪いなどが挙げられます。クラッチの交換は比較的容易な作業ですが、コストがかかるため購入前には必ずチェックしたいポイントです。
冷却系に関しては、空冷エンジンの特性上、オイルの温度管理が重要です。長時間の高負荷走行や渋滞での低速走行が続くと、エンジンオイルの温度が上昇し、最悪の場合はエンジン内部のダメージにつながる可能性があります。これを防ぐために、適切な粘度のオイルを使用し、定期的なオイル交換を行うことが重要です。特に夏場の使用では、より頻繁なオイル交換が推奨されます。
さらに、経年車両では燃料タンクの内側にサビが発生することがあります。これはガソリン内の水分や長期間の未使用によって起こり、燃料フィルターの目詰まりやキャブレター/インジェクターのトラブルの原因となります。定期的な燃料タンクの清掃や、長期間使用しない場合は満タン給油しておくことで、ある程度防止できます。
サスペンション関連では、リアショックのオイル漏れやスプリングの劣化が見られることがあります。特にオーリンズ製のリアショックは高性能ですが、経年劣化によってダンパー性能が低下することがあります。これは乗り心地の悪化やハンドリングの不安定さとして現れます。定期的なメンテナンスや、必要に応じたオーバーホールが推奨されます。
最後に、エンジン本体に関しては、高年式の車両ではオイル消費量が増える傾向があります。特にXJR1200から1300へのモデルチェンジで採用されたメッキシリンダーとの相性によるもので、定期的なオイル量のチェックが欠かせません。
これらのトラブルポイントは、適切なメンテナンスと予防策によって多くは回避または軽減できます。XJR1300の「持病」と言われる点を把握し、計画的なメンテナンスを行うことで、長く安心して乗り続けることができるでしょう。多くのトラブルは経年劣化によるものであり、バイク自体の設計や品質の問題ではないことを理解しておくことも重要です。
購入して後悔しないための注意点
XJR1300を購入する際には、いくつかの重要な注意点があります。これらを事前に把握しておくことで、後悔のない選択ができるでしょう。まず試乗は必須です。XJR1300は大柄な車体と重量を持つため、自分の体格や筋力に合っているかを確認することが重要です。特に身長が低めの方や女性の場合、停車時の足つきや取り回しができるかどうかを必ず確認しましょう。
中古車を購入する場合は、整備履歴の確認が欠かせません。オイル交換やチェーン調整などの基本的なメンテナンスが定期的に行われているかをチェックしましょう。特に高年式の車両では、レギュレーターなどの電装系や、クラッチの状態を入念に確認することが重要です。可能であれば、試乗時にエンジンを十分に温めてから、全回転域でのスムーズな吹け上がりを確認しましょう。
また、XJR1300を選ぶ際にはキャブレターモデル(2006年以前)とFIモデル(2007年以降)のどちらが自分に合っているかも考慮すべきポイントです。キャブレターモデルは味のあるエンジン特性が魅力ですが、冬場の始動性に難があり、定期的な調整も必要です。一方、FIモデルは始動性が良く扱いやすいものの、キャブレター車とは異なるエンジン特性を持ちます。どちらを選ぶかは個人の好みによりますが、通年使用するなら特に寒冷地ではFIモデルの方が適しているかもしれません。
燃費と航続距離についても現実的な見通しを持つことが大切です。先に述べたように、XJR1300の燃費は決して良くなく、10〜15km/L程度を想定しておくべきです。長距離ツーリングを計画している場合は、給油ポイントを少し多めに設定しておくことをお勧めします。
メンテナンス費用も考慮すべき重要な要素です。空冷エンジンはシンプルな構造で自分でのメンテナンスもしやすい反面、水冷エンジンに比べてオイル交換の頻度を多めに設定する必要があります。特に夏場の走行では、エンジンオイルの劣化が早まるため、3,000km程度での交換が望ましいでしょう。また、タイヤやブレーキパッドなどの消耗品も大柄な車体と強力なエンジンによって通常よりも消耗が早い傾向があります。
保管環境についても検討が必要です。XJR1300は決して小さなバイクではないため、駐車スペースに余裕があるかどうかを確認しましょう。また、屋外保管の場合は錆や劣化の進行が早まるため、できればガレージなどの屋内保管が望ましいです。カバーを使用する場合も、雨や紫外線から守るためにしっかりとしたものを選びましょう。
さらに、XJR1300は2017年で生産が終了しているため、純正パーツの供給状況も購入前に確認しておくと安心です。現在のところまだ主要パーツの供給は継続されていますが、将来的には入手困難になる部品も出てくる可能性があります。特に外装パーツなどは、事故などで交換が必要になった場合に入手が難しくなることがあります。
最後に、購入後の経年による価値変動も考慮すべきポイントです。現在のところXJR1300の中古市場での価値は安定傾向にありますが、今後の車両規制や市場動向によっては変動する可能性もあります。投資目的ではなく、純粋に乗って楽しむことを第一に考えるべきでしょう。
これらの注意点を踏まえた上で、自分のライディングスタイルや好みに合ったXJR1300を選べば、長く愛着を持って乗り続けられる一台になるはずです。何より試乗して実際に乗った感覚で判断することが、後悔のない選択への近道となります。
XJR1300とXJR1200の違いと選び方

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XJR1300の前身であるXJR1200は、1994年から1997年まで生産されていました。両モデルは外見上似ていますが、いくつかの重要な違いがあります。これらの違いを理解することで、どちらのモデルが自分に合っているかを判断する手助けになるでしょう。
最も大きな違いはエンジンです。XJR1200は排気量1188ccで最高出力95馬力、XJR1300は排気量1250ccで最高出力100馬力と、数値上では大きな差はないように見えます。しかし、XJR1300はボアを2mm拡大したことで低中速域のトルクが向上し、より力強い加速感を実現しています。また、XJR1300ではセラミックコンポジットメッキシリンダーや鍛造ピストンの採用などによって、エンジンの耐久性と放熱性が向上しています。
外観面では、XJR1300はタンクの形状がややスリムになり、シート形状も変更されています。また、XJR1200は初期型にはシルバーのエンジン、後期型には黒のエンジンが採用されていましたが、XJR1300も初期型はシルバー、2000年モデル以降は黒というパターンを踏襲しています。テールランプやウインカーなどの細部も微妙に異なりますが、基本的なシルエットは両モデルともに共通しています。
走行性能面での違いも見逃せません。XJR1300では、XJR1200に比べて足回りの見直しが行われており、特にタイヤサイズが前後とも変更されています。XJR1200では前130/70ZR17、後170/60ZR17であったのに対し、XJR1300では前120/70ZR17、後180/55ZR17となっています。この変更により、XJR1300の方が軽快なハンドリング特性を持っているという評価があります。
電装系では、XJR1300からメーターが電気式に変更され、より視認性の高いデザインになっています。また、液晶ディスプレイも追加され、時計や走行距離計の表示機能が充実しました。
これらの違いを踏まえた上での選び方ですが、まず価格面では当然ながらXJR1200の方が安価です。中古市場では、XJR1200は40万円前後から、XJR1300は50万円前後からと、XJR1300の方が10万円ほど高い傾向にあります。予算に余裕がない場合や、初めての大型バイクとして検討している場合は、XJR1200も十分な選択肢となるでしょう。
乗り味を重視する場合は、XJR1300の方がトルクフルで現代的な走りを楽しめます。特に街乗りやツーリングでは、低速からのトルクの太さが体感できる点がXJR1300の魅力です。一方、XJR1200はやや回して乗るタイプのエンジン特性を持っており、回転の上がり方に楽しさを感じるライダーには魅力的かもしれません。
メンテナンス性や部品の入手のしやすさを考えると、生産台数が多く生産期間も長かったXJR1300の方が有利です。特に純正パーツの供給状況は、より新しいモデルであるXJR1300の方が良好と言えます。
また、年式による違いも大きいため、単純にXJR1200かXJR1300かという選択だけでなく、同じモデル内でも初期型か後期型かという点も重要な判断材料になります。特にXJR1300では、2000年、2003年、2007年と大きなモデルチェンジが行われており、それぞれに特徴があります。
最終的には、試乗して実際の乗り味を確かめることが最も重要です。可能であれば両モデルを乗り比べてみることをお勧めします。また、整備状態や走行距離などの個体差も大きいため、同じモデルでも実際に見て乗ってみなければわからない部分は多くあります。
総じて言えば、より古典的なフィーリングを求めるならXJR1200、より洗練された乗り味と扱いやすさを求めるならXJR1300という選択が一般的ですが、最終的には個人の好みやバイクの使用目的によって判断すべきでしょう。
総括:XJR1300の不人気は本当?魅力と弱点を詳しく徹底解説
この記事をまとめると、
- XJR1300は不人気という評価があるが、重量やシート高、熱問題が主な原因である
- 車重が約245kgと重く、取り回しが難しいため女性や小柄なライダーには不向き
- 空冷エンジンは夏場の熱問題が深刻で「灼熱地獄」と表現されることもある
- 燃費は街乗りで10~13km/L、高速で15~18km/Lと効率が悪い
- 航続距離は約250kmほどで給油計画が必要になる
- 5速ミッションのため高速巡航時には6速があれば良かったという声が多い
- 空冷エンジンのメリットはシンプルな構造による高い信頼性と造形美
- 2003年以前のモデルはレギュレータートラブルが比較的多い
- 2007年以降はFI化により始動性が大幅に改善された
- カスタム性が高く、特にマフラー交換が人気
- 中古市場価格は上昇傾向にあり、特に状態の良い後期型は高値で取引される
- 購入前には試乗が必須で、自分の体格に合うか確認することが重要
- 中古車購入時は整備履歴と電装系・クラッチの状態を必ず確認すべき
- XJR1200との違いは排気量アップによる低中速トルクの向上が主な点
- クラシカルな見た目と現代的な走行性能のバランスが独特の魅力である